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World Stamp Show New York 2016関連
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[ 2016年12月31日 00:00 ] カテゴリ:プロモーション | TB(0) | CM(0)

郵趣研究にて、国際競争展審査規則の運用状況の報告記事を執筆しました。

しばらく前のことになりますが、8月中旬に発行された、郵趣研究の巻頭記事で「World Stamp Show New York 2016の伝統郵趣部門を見て」という記事を執筆致しました。
その後、切手サークルの会合やオークション・フリマなどのマーケットプレイスに参加するたびに、同記事への好意的なご反響をいつも以上にいただきます。また、電子メールでも色々とご連絡をいただくことが多く、感謝申し上げるとともに、改めて宣伝致します。

郵趣研究における国際展の報告記事は過去の展示会でも毎回あり、私も執筆経験がありますが、物見遊山的な記事に終始した反省があります。しかしながら同紙は、日本のフィラテリーのリーディングペーパーです。新たに編集の任に就かれた最上さんからも、そのような内容ではなく、競争展ルールの解釈や適用について、審査員とも突っ込んで話をした上での報告が書けないかという執筆依頼をいただきました。

私自身も過去の執筆についての反省がありましたので、ぜひその線でコンテンツ提供できればと考えておりましたが、言うは易し行うは難し。次のような課題がありました。

  1. コミッショナーの任にあり、展示参観時間が限定される。
  2. 自分の意見や考えを書くのではなく、事実の伝達をしなければならないため、取材に要する時間が膨大にかかる。
  3. 取材結果は、欧米の国際展審査員とのコミュニケーションが不足しているフィラテリストにとっては、予想外の事実となると予想され、人によっては反発する人もいるであろうことが考えられる。

しかしながら、江戸時代後期に蘭学からもたらされた西洋の知識のように、日本国内にいたらわからない知識だとしても、世界の常識を学ぶことは、日本の文化水準を上げることに必ず役立つと信じて、本稿の執筆依頼を受諾することにいたしました。従いまして、本稿の校了には困難が伴い、最上さんには多大なるご迷惑をおかけしましたが、結果として良い反響の記事となり、執筆者として満足しています。




さて三点補足したいことがあります。

・米国の出品者の出品傾向は特異だが、審査基準の解釈と運用は特異ではない。
「カタログのメインナンバー・一点ないし数点に 絞ったコレクション」(P.4-5)を読めばわかる通り、米国の出品者の出品傾向は特異です。
しかし、満月印の多かった作品は大金銀賞。それ以外の作品も金賞で終わりました。
このような結果を見ると、米国における審査基準の解釈と運用は極めてノーマルです。この点、私の記事で必ずしもつまびらかにできていない事に気付きましたので、改めて言及します。

・本記事は、筆者の意見ではない。
ある方より、この記事を元にして議論をしたいというご連絡をいただきましたが、その方がニューヨーク展を参観されておられなかったため「あなたは私と議論をするのは難しいと思います。講演であれば可能です」とお返事差しあげました。
本記事は、私が現地で見聞したものを報告している記事で「ああすべき、こうすべき」という個人の意見は主要コンテンツではありません。従って同様に見聞した方が、その対象物の解釈について異なる意見を展開することは可能であり、その点において議論は成立しますが、見聞していない方とは解釈の議論が成立しないためです。

これは例えば「自由の女神は右手に松明を持っていたよ」と報告したことについて、参観していらっしゃらない方が「いや。自由の女神は左利きなのでそんなはずはない。」と議論を臨まれても、自由の女神そのものを見れば結果が自明であるため、議論が成立しないことと同一です。
一方で、やはり私と同じく現地に行かれた方が、「私も見たが、あなたが松明だと言っているものは、形状からして松明ではないのではないか」と言うような解釈を議論するディベートであれば、議論は成立しますし、私にとっても大変勉強になりますので是非お願いしたいと思います。

・結局、リーフはどうしたらいいの?
P.2に記載した通り、国際郵趣連盟の推奨するリーフはA4を含む3サイズのみです。従ってボストークサイズや、かつて日本国内で「国際展リーフ」と言う商品名で販売されたリーフはその規格外です。

しかしながら国際展ルール準拠をうたう切手展であっても出品を受け付けるリーフサイズについては、バラバラで、Australia2013のようにA4ですら受け付けない切手展も存在したほどです。

従ってリーフ用紙の選定にあたっては、出品しようと考える切手展の特別規則等を読んで、その中のリーフサイズの項目に従って、リーフを作成することが求められます。

実は日本の国内競争展も同様にFIP推奨リーフは展示できないように示されていますので、例示します。

JAPEX2016の規則を見ると以下の通りとなっています。
縦290㎜×横225㎜
縦290㎜×横450㎜
縦290㎜×横300㎜

A4サイズは297mm x 210mmですので、これらはいずれも国際郵趣連盟の推奨するリーフサイズとは異なりますが、展示フレームの制約上の問題であるため、この点については従うことがベストです。また従わない場合に不利益な取り扱いをされても出品者の責に帰します。

異なる国で開催される切手展のフレームを国際郵趣連盟がすべて一括して手配されているというように誤解されている方もいらっしゃるようですが、これらはあくまで現地ごとの手配です。(だから、ニューヨーク展の様に防犯上問題のある様なフレームが実際に使われてしまい各国が集まる場になって初めて発覚し大問題になる)従って、展覧会ごとに展示可能なリーフのサイズが変更していくのは当然で、出品を検討する者はまず最初にその特別規則などに目を通すことが求められます。

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[ 2016年08月29日 12:42 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(0)

たんぶるぽすと Vol.40 No.9 届く

株式会社鳴美の「たんぶるぽすと」の最新刊が届きました。

先日のブログでも書きましたが、同社の単行本発行姿勢は、最近のお気に入りですが、月刊誌は毎号関心ある記事がゼロと言う状態が続き、到着即倉庫行きが続いていたのですが、今号は大当たりの記事2本が。それはこの二つです。

  • 北千島の消印
  • 別冊「飛脚・飛脚の印鑑」

後者は、文献頒布会の会員に配布済みの単行本「飛脚」に付随するもので、この分野の最新の文献の補遺として活用したいと思います。

岡藤さんの連載もなくなり、ほとんどの月は読むところがなくても、年に2.3回、このような素晴らしい記事が出てくるとなると、やはり、たんぶるぽすとの購読はやめられないなぁ、と思います。

なお巻末を見ると、11月には竜切手のプレーティングの写真集が、また小包送票の単行本もでるとか。ますます今後が楽しみです。山崎さんの編集方針を私も見習いたいと思います。

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[ 2016年08月25日 12:48 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(1)

WSS NY2016が、ボストン2026実行委員会に対して約1,000万円寄付したことをプレスリリース

World stamp show New York 2016 は、2016/5/28から6/4まで米国ニューヨークで開催された国際切手展です。私吉田は、池田健三郎さんと共に、同展覧会の日本コミッショナーに選任され、2015年頭より活動してきており、ほぼすべての活動を無事に完了しました。その遂行については、本ブログに取りまとめるとともに、各郵趣雑誌の発行元に電子メールでお伝えし、私を含む様々な方により記事やコラムを書いていただく材料としていただきました。

コミッショナーとしての残存業務は、ある一つを除き完了しているのですが、本日未明(米国時間8.14)に、組織委員会より掲題のプレスリリースが送られてまいりました。WSS NY2016の広報は大変上手で、参考にしたいと私も思います。

内容としては、WSS NY2016の収支残高より、最初の寄付を、まずはBoston 2026の実行委員会に行ったというもので、その金額は10万米ドルで、年末までに実行されるとのことです。

同プレスリリースより次のことがわかりました。
  • 米国の国際展実行委員会の間では、収支残高よりある一定の金額を10年後の実行委員会に対して渡すことが慣例である。
  • 米国の連続する二つの国際展実行委員会において、責任者は同一でない。

Boston 2026(2026/5/23-5/30に開催)の責任者は、ナンシークラークさんという方でNY2016のサアジさんよりもご高齢の方に見えますが、とにかく米国は新しい責任者のもとで、Boston2026開催に向けて今から10年を過ごすのでしょう。米国展の規模ともなりますと、1,000万円ではとても足りないと思いますし、郵趣の世界的な傾向から行きますと、少数精鋭化が10年後にはさらに加速している可能性が高いですが、とはいえ今回の展示作品の質と量を消化することができなかった身からすると、またすごい切手展になるのだろうなぁ、と言う期待が大きいです。

願わくば次回の切手展は、今回の私たち同様に「当たり前のことを当たり前にやってくれる」コミッショナーに、作品の行き帰りの運搬及びルーチンワークと突発的事項への対応(2日半の労働)を委託し、私自身は(1)より多くの作品を見て(今回は伝統郵趣のみ、しかもその3/4くらいしか見れなかった)(2)切手商で掘り出しをし、(3)多くのパーティーで交流し、(4)行き帰りは貴重品を一切所持せずに、観光して帰国する日々を過ごしたいと思います。

今回私たちが勤めるまで、コミッショナー業務はブラックボックス(流行語!)でしたが、いろいろな記事でノウハウを執筆したことにより、コミッショナー業務はさほど難しくなく「当たり前のことを当たり前にやる」能力のある人であれば、こなせることが皆さんにわかってきたと思います。また金銭的負担も欧米や大荷物でなければさほどかからないことも分かったのではないかと思います。

もっとも作品の運搬については個人間の業務委託契約に基づくものですから、必要経費を試算してコミッショナーが決定すれば良いことで、必ずしも欧米行きのコミッショナーは、赤字を被るべきと言う意見には与しません。むしろ大事なのは収支報告による会計の透明性と、コミッショナーに委託された者が、出品者の依頼によりすべき有償業務である作品の安全・確実な運搬を遂行することだと思います。

実際、未経験の方でコミッショナーをやりたいと手をあげる方も出てきていると聞きます。喜ばしい限りです。同業務を一部のフィラテリストのご負担に偏在させないために、私どもではNY展のコミッショナー業務のマニュアル化を6月より執筆中です。それを見て、より多くの方にコミッショナー業務の概要を知っていただき、コミッショナーに選任される母集団が一人でも増えれば、先の私の希望も叶えられるな、と思っています。





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[ 2016年08月15日 13:13 ] カテゴリ:WSS NY2016 | TB(0) | CM(0)

鳴美株式会社の単行本の刊行の方針

本日、鳴美株式会社より、同社の単行本の特別セールの案内状がきました。幾つか欲しい書籍もあるので、この機会に注文しようと思うのですが、案内状の文面をきちんと読み、改めて同社の単行本の刊行方針が素晴らしいと思いましたので、敬意を表して取り上げることにしました。

曰く「郵趣関係の出版物は、その時に売れる数だけ印刷して、一度出したら売り切っておしまい、というのが一般的でした。ですから、新しい収集家が現れても、新しい分野に興味を持っても文献がない、という有様でした。弊社では、新たな分野の収集を始めようという人に文献を提供できるよう努めております。」とのこと。そして同社はすでに100冊を超える郵趣出版物を世の中に送り出しているとのことです。

以前に発行された郵趣文献を、新しい収集家に対しても、入手可能な状態にするという方針は、郵趣振興にとって重要な要素だと私は考えています。これは特に初心者から中級者へと進みたいフィラテリストや、それまでに収集していたのと別の分野を新たに収集開始するフィラテリストにとって、大きなステップとなりますので、様々な点で郵趣界を活性化させることができます。

その実現手法として、当社はオンデマンド出版を選択しています。(来年一月から、売り切れ書籍の再刊行をスポットで毎年一度以上実施予定です)それと手法は異なりますが、鳴美が目指すゴールは当社と同一ですので、志が同じで嬉しく思いました。

実際、製造部数と初期販売部数の差は在庫部数となりますので、倉庫代を考えると、既存の郵趣書籍の出版社がこの方針を貫くのは簡単なことではなく、発売開始から数ヶ月で入手が不可能になってしまう書籍を発売する出版社も存在しますし、この方針を非難することは誰にもできないでしょう。

実は、郵趣文献は、いつでも入手可能なものよりも、一時に発行されて、その後は入手困難な方が、書籍譲渡価値は高くなります。オークションを見てみると、その傾向がよくわかります。鳴美の郵趣文献は、たんぶるぽすと増刊号として、多くの部数が配本されているため、落札価格が高くなることは、他の文献に比べるとかなり少ないです。しかしオークションで出品者が得るお金は、出版社にも著者にも一銭も入りません。従って、少なくとも出版側は、購入者の未来の譲渡益の為に入手困難な書籍を発行しているわけではありません。

日本郵趣出版の編集部の従業員にフィラテリストが一人もいないことを考えると、今後の郵趣書籍の担い手は、鳴美さんが中心になると思います。カタログからコレクション集までとにかく守備範囲が広いのはさすがだと思います。もちろん当社も指をくわえてその状況を見ているのではなく、少しでも絡んで行くことができるよう精進したいと思います。

出版社が儲かるかどうかは別として、情報発信したいフィラテリストにとって、現在の郵趣関連書籍の出版環境は大変良好で、昔のように自費出版に何十万円もコストがかかることもなく、宣伝もしやすい環境となってきました。書籍の出版に関してのお問い合わせ、お待ちしております。
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[ 2016年08月12日 21:01 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(3)
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