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オンライン世界切手カタログ「スタンペディア」創始者のブログです。
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こ、これは手強そうだ。。。

僕の German States 競争展コレクションから仲間はずれにされてしまった、Heligoland。
Australia2013の準備が一段落したこともあって、ドイツ切手を整理する中で、Heligolandだけ抽出してみました。

1867年に切手発行を開始した英領ヘリゴランドは、1890年にヘリゴランド=ザンジバル条約により、ドイツ領となり、名称もHelgolandとなり、ドイツ切手が使用されるようになりますが、それまでは主にヴィクトリア女王を描いた切手が使用されていました。

この国の切手の最大の問題は、切手発行数がさほど多くない状況で、Julius Goldner というハンブルグの切手商が、郵政の許可を取ってほぼ同時代に大量のリプリントを発行したことにつきます。印刷版も当時の物を使用し、当初はベルリンで、次いでライプチヒで、そして最後はハンブルグでとリプリントを作って、切手収集家だけでなく、お土産目当ての観光客にも売ったそうです。

ということで、僕のコレクションの整理も、まずは、このゴールドナーのリプリントのある切手と無い切手に分けて分類しており、以下に示したリーフは、ゴールドナー・リプリントの存在しない切手(ある意味、安全な切手)です。ちなみにMichelの1Ⅰ, 13-16,18-20が安全な切手です。なお、カタログを見ると、これらにもNDが存在する事が記載されていますが、これは真正な切手よりも珍しく、価格も高いので、あまり気にしなくてよい公式リプリントです。

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必ずしも状態の良い切手ばかりではないのですが、シェード分類もしてみました。
使用例は安い物も結構あるので、一万円以下のものなら買おうかな、くらいに考えています。
[ 2013年05月12日 19:45 ] カテゴリ:German States | TB(0) | CM(0)

ヴァレンタインカバー

ここ一年ほどで日本の小判収集家の絵封筒のコレクションを二回ほど見ました。
一回は、昨年末お亡くなりになった澤さん、もう一回はやまれんさんのでしたが、興味深く拝見しました。
日本の切手収集家の中での絵封筒の扱いがどの程度なのかはあまりよくわからないです。少なくともそれほど活発ではないのかなと思って見ていますし、封筒の柄に意味はないよ、と仰る方もいらっしゃるであろうことは十分想像できますが、僕は似たような事を海外の切手でやっており、少なくともヨーロッパではこういう捉えられ方をしているのでご紹介します。

僕がやっているのは、ヴァレンタインカバーと呼ばれる使用例の収集です。文献にあたって収集しているのではなく、オークションカタログや店頭で見つけて買っているので、体系的な収集はまったくできていないのですが、(1)日本の絵封筒同様、装飾のある封筒で、(2)当時圧倒的に少なかった、女性差し出てであり、(3)バレンタインデーに限らないがラブレターであることが多いといった点が特徴です。

量で行くと、米国は多いがそれ以外は少ないというざっくりとした情報しか持っていません。(笑)
なので、ヨーロッパで1850年前後であればとりあえず入手するようにしていて、イタリアの最初のバレンタインカバーではないか?と言われているものも持っていたりします。

バレンタインカバーは、視覚に訴える為、伝統郵趣コレクションのあまり代わり映えのしない額面のカバーに使用すると、とても効果的で、僕が今回Australia2013に出品する作品でも下記の様に使用しています。(5リーフ目で、バイエルン、ファーストイシュー3Kr.青の珍しくない方のプレートで、国内短距離宛て料金なので一枚貼りは腐るほど残っているのですが、同じレートでもバレンタインカバーにすると、何か全然見た目が違ってくるんです!!)

しかし、翻って、バレンタインカバーだけを集めている人はいるのか?というと競争展に出すにはふさわしくないにも関わらず結構居たんです!!先日マインツで知り合った、ドイツの大コレクターがいます。初期のカバー専門で特に外信を中心に重量級を押さえられている方で、正直、日本人で僕が同レベルに連想できるのは手嶋康さんだけという、突出したものすごいコレクションの所有者です。
この方の奥様と会食で隣席だったのですが、なんと遊びでバレンタインカバーだけを集めているそうです。郵趣的価値と言うより綺麗だから集めてるみたいですが、半端ないお金持ちの方なので、さぞすごいコレクションなんだろうな、と思いました。なるほど、バレンタインカバーが高いわけだ。。。

ということで、僕のバレンタインカバーコレクションも、競争展にそのタイトルで出すのは難しいかもしれませんが、伝統コレクションに時々まぜていくのと、あとていぱーくとかでバレンタイン特集をやるときが将来来たら、まぜてもらえたら面白いかもしれないなーと思っています。



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[ 2013年05月02日 09:48 ] カテゴリ:German States | TB(0) | CM(0)

一枚のリーフに52枚の切手とカバーを貼りました。

種も仕掛けも German States な話です。

今月メルボルンで開催される、Australia2013への出品作品を先日コミッショナーをしてくださっている長島さんにお届けしました。コミッショナーに作品を渡すときにはInventory Listという各リーフに何枚の切手とカバーを貼っているかを全リーフ分書く書類を提出することになっています。

104リーフ目をかいているとき、切手枚数が52、カバーが1となりました。
リコンストラクションをやっているのではないにも関わらず、こんなに大きな数字になった理由は下記のリーフをご覧頂ければおわかりかと思います。

このブロックはかなり大きいと思うんですが、最大かどうかまでは確認できませんでした。Mecklenburg-Schwerinは現在人気があるとは言えないエリアですので、入手は安かったのですが、ひょっとすると珍しいのではと思っています。現地でドイツのディーラーにも聞いてみようかと思います。

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ところで、Australia2013の組織委員会は、かなり細かい点まで指示してくるのですが、長島さんが迅速に出品者にそれをフィードバックしてくださるため、私は今回の準備はとてもスムーズに進みました。最近の国際展はアジア新興国が多く、ラフな取扱を見聞しているので、注文を多くする代わりにきちんと運営してくれるオーストラリアは僕は大歓迎です。また、今回のコミッショナーが几帳面に全てを進めてくださる長島さんで本当に良かったと感謝しています。

次回バンコックのコミッショナーをしてくださる、山崎さんも含めて、コミッショナーや審査員をボランティアでしてくださる皆さんにはいくら感謝をしてもしきれません。時間的な面で僕がコミッショナーや審査員を海外で勤めることはできないと思います。

従って、同じexhibitorでも、コミッショナーや審査員をしてくださる人々と、私を含めそれ以外のexhibitorは、私の中では厳然と違っていて、1億円のアイテムを持っていても、後者が前者の業務に対して尊大な態度に出れば品格を疑います。嫌なら自分が引き受けなさいという話であり、それができない以上は、如何にボランタリーにご対応くださっている、コミッショナーらの業務を円滑に進められるか考えるべきだと思います。最近反面教師になる事例を見たので自戒も含めて記す次第です。

[ 2013年05月02日 02:24 ] カテゴリ:German States | TB(0) | CM(0)

適正使用についての考え方

今、Austaralia2013に向けて作品作成の最後の詰めをやっています。
今回の出品作品 German States before German Empire は、PHILANIPPON2011 に出品したことはあるのですが、海外で開催される国際展に出品するのは初めてです。日本以外で開催される国際展においては、日本人審査員の割合が多くなることはまずないので、今回のAustralia展での審査はあまり楽観視していません。マテリアルも強化し、作品構成も一からやり直しましたが前回がLVだったので、まずはそこのキープが目標になります。

ところで切手発行の説明を書く中で、"The stamp intended for the domestic printed matter rate has also changed in 1851."という英文を書いていて思いついたのでブログを書いています。(逃避?)
1850年より前に印刷物料金の切手を発行し、その額面の切手をどこの国が発行したか分かる人は少ないと思いますが、いずれにせよ、日本語で言う「印刷物料金用の切手」というのは、the stamp intended for the domestic printed matter rate なんだなー、 と思い、英語だと intended for が入る分、余計明白な意味になると思いました。

ちなみに僕はこの切手の使用例に、印刷物単貼りカバーは使いませんでした。この切手の場合、適正一枚貼りよりも珍しいカバーがごろごろしているので、適正一枚貼りを使ってしまうと、それしか持っていないと思われてしまうからです。

一部の切手の適正一枚貼りが珍しい為勘違いされますが、たいていの切手において適正一枚貼りは珍しくありません。僕は日本の戦後の通常切手も最近集め始めたので、この感覚を持ち込んだコレクションを作りたいと考えています。

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[ 2013年04月27日 09:02 ] カテゴリ:German States | TB(0) | CM(0)

惜しいカバー

北ドイツ郵便連合の書留です。(1868.8.5 ベルリン差し出し)切手もべたべた貼ってあって豪勢なのですが、いかんせん汚いカバーです。さすがに、この年代になってくると、物量も大量に残っているので、やはり国際展に出品するためにはもっと奇麗なカバーを探さないとだめでしょうね。。。

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[ 2013年02月16日 09:20 ] カテゴリ:German States | TB(0) | CM(0)

Thurn & Taxis は German Statesか否か?

ここ数日は、僕の作品 German States before German Empire の中で、外すかどうか迷っている発行主体について書いていますが、本日は、タクシス郵便です。ご紹介しているカバーはロンドン宛ての国際便で、切手の状態は今一なので展示には積極的には使用できないのですが、最近格安で入手した一品です。

タクシス郵便が使用されたのは、German States内ですので、その点では僕は外せない切手なのではないかと考えていますが、German States自体が発行した切手ではないので外した方が良いのではないかというご意見をお持ちの方もいらっしゃいます。

(後にドイツ領となる)英領ヘリゴランドは外しましたし、北ドイツ郵便連合についても外すという選択肢はありえると思うのですが、ことタクシス郵便になると、展示しないともってないから外したと思われてしまうのではないかと思い、外す決断ができないでいます。実際、未使用ブロックやアピールできるカバーがあるなら、省略して、「持っていないのでは?」と痛くもない腹を審査員にさぐられるよりは展示した方がよいというのが今の考えです。

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[ 2013年02月14日 09:09 ] カテゴリ:German States | TB(0) | CM(0)

アルザスロレーヌ、フランス切手との混貼り

昨日に続いてアルザスロレーヌです。この切手は他国の切手との混貼り使用例が結構見られますが、本日はフランス切手との混貼りです。(1871.11.- フランス差立、アルザス地方ラ・ブロック宛て)

フランスの国内料金を封筒の右上に貼って差立てたものの、当時の宛先地は、ドイツ占領下ということで、その料金分の切手が追加してはられています。ちなみに左上のはんこは差し出した会社のスタンプかと思われます。

差立地や、アルザスロレーヌ占領地切手上の二つの消印等、解析しなければならない点がまだまだ山積みです。

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[追記]
差し出し会社のものと思われるスタンプの中にある、Vosgesはフランスのロレーヌのボージュのものでした。ってことは、このカバーは、ロレーヌ=>アルザスってことですかね。それで何でフランス切手が貼られてるのかな、という疑問がわいてきました。

また、裏面も含めて消印を全部再度見たところ、
St Die Des Vosges 1871/11/1 ヴォージュー(ロレーヌ)
EISENB.POST.-BUREAU / NANZIG-FRANKFURT 1871/11/2 これ鉄郵ですかね?
Schirmeck 1871/11/3 裏面、シルメック(アルザス)
と分かったのですが、右上のCeres 25サンチームの消印だけまだ解明できていません。



[ 2013年02月11日 09:51 ] カテゴリ:German States | TB(0) | CM(1)

捨てがたいアルザスロレーヌ

アルザスロレーヌを舞台にした「最後の授業」を小学校で習った関係で、4年前にその当時のカバーを入手する機会があった時は、郵趣ってすごい追体験ができるんだな、と感じました。(1871.10.24 ミュールハウゼンからハイデルベルグ宛て)

消印もなんか馬の蹄みたいだし、これはなかなかいいカバーだぞ、と思っていたのですが、正確にはGerman Statesではないのだから、僕のGerman States before German Empire の作品からは外すべきではないかという意見をもらう事も少なくありません。

正直、正解が分からないので、Australia2013には外さないで展示してみて、そこでFIP審査員の感想を聞いてみようと思っています。Treatmentの勉強会を昨年6月に外国切手出品者の会の皆さんとやりましたが、伝統郵趣作品も物語を語る様な流れで作らないといけない時代になってきており、その観点からすると、僕のtreatmentは羅列に終わっているのかもしれないなと感じています。Australia展は大きくtreatmentを変更できませんから、それが終わったら再度新しいテーマでtreatment含めて流れを一から考えても良いかもしれないと考えています。


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[ 2013年02月10日 09:40 ] カテゴリ:German States | TB(0) | CM(0)

中継印が沢山押されたクラシックカバーは嬉しい

このカバーは、German Statesコレクションにこれまで毎回使っていたので、PHILANIPPON2011等でご覧になった方もいらっしゃるかと思います。とはいえ決して評価額が高くないので、外してもっと珍しい物に変えた方がいいよと言われる事も少なくありません。僕は大抵のアドバイスは素直に聞く様に心がけているのですが、このカバーだけは外すのになかなか心理的抵抗があります。

このBaden 1860-61年シリーズの使用例はドイツのオークションハウスから買ったアイテムですが、当時オーストリー領だったロンバルディベネチアのPadua宛てで、バーゼル、ルツェルン湖汽船、チューリッヒ、インスブルック、ベネチアと押されている裏面が、中継印のまともに入ったカバーを初めて手にした僕にとってはすごく華々しく感じられました。現行切手では速達の着印くらいしか押されないので、クラシックの洗礼をまさに感じた一品なのです。

ドイツが統一されておらず、一方でスイスは統一された時代なので、このようなルートをたどった事も後になってスイス切手を集める様になって理解できる様になりました。そんなこんなで、僕のヨーロッパ切手収集は一応相互に関連しているのです。

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[ 2013年02月08日 17:17 ] カテゴリ:German States | TB(0) | CM(0)

German States の 未使用ブロック収集について

今年はこれまでミニペックスの準備が二つもあり(ヨーロッパ切手展、テーマティク展)、そちらにかかりっきりでしたが、5月のメルボルンFIP展と8月のバンコックFIP展が最重要であり、2月に入りようやくメルボルン展に向けて再始動いたしました。

メルボルン展には、German States before German Empire という作品を8フレームで出品します。
過去にこの作品は、全日本切手展2010とPHILANIPPON2011に出品しているのですが、毎回内容を大きく作り替えており、今回も全リーフを完全に作り直す予定です。

今はまずここ一年の収集品の整理と検証をしています。
この作品を作るときに相談申し上げた方のアドバイスにより、とにかく未使用ブロックを前面に押し出して展示しようとしているのが当作品の特徴です。前は余白の目立つリーフもあったのですが、最近になりようやく、このブロックは外そうと思えるくらいまで物が集まってきました。

外そうと思っても、これはいいなーと思うとついつい手が出てしまうのが実情で、ここにご紹介する田型はBaden最後のシリーズなので、単片だけでもいいかなーと思いつつ、コーナーがハッキリ分かる耳紙がついており、ついつい買ってしまったものです。

「U・新小判切手におけるブロック収集の難しさと重要性 (井上和幸)」の記事を、Stampedia Philatelic Journal 2012にて拝見しましたが、クラシック切手の製造面の解明において、ブロックを活用して研究はいくらでも進むのは古今東西問わないと思います。実際、この7クロイツァー切手の田型を見ても、目打ちの抜け方の違い、縦横のずれなど単片以上に雄弁に物語っています。

メルボルン展に出品する作品はカタログコレクションが基盤となるので、余りに専門的な話は掲載する余地がないのですが、郵趣知識アピールできる部分については、ちぐはぐにならない程度に記載できればと考えております。



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[ 2013年02月03日 09:43 ] カテゴリ:German States | TB(0) | CM(0)
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