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「郵趣研究128号記事の件 その後(3/10記事)」への補足

池田さんのブログで、3/10の当方のブログポストに対するご意見が掲載されました。

その反論を拝見して、3/10の僕のブログポストを誤解され述べられているのでは、と感じた部分がありますので、補足させていただきます。

なおオピニオンの発信で、うまく伝わらなかった場合は原則として発信者に責があるというのが僕の考え方です。ですから、池田さんをミスリードしてしまったことへの責任は僕にあると思っています。この点に関しては申し訳ございませんでした。



さて、今回池田さんは次のように書いています。
「「JAPEXのルールはあってないようなもので、その運用は審査員に委ねればよい」という考え方もあるかもしれません。仮にこれが金融市場のなかの一企業の話であれば、そうした手法も有効でしょう。市場原理が適切に働いている限り、質の悪いものは自然淘汰されるからです。」

この文章を読み僕が感じたことは、前回の当方のブログポスト中のオピニオンは、
「JAPEXはすべてのルールを廃止して、審査基準を含む各種運用を、すべて審査員に委ねれば良い」という印象を誤って与えてしまったのではないかとということですが、そうは思っておりません。




僕の本意は以下のとおりです。誤解を招いたことを改めてお詫びした上で、箇条書きで伝えたいと思います。

1.(池田さんのおっしゃる通り)現時点で規則を守れていない。制定した以上守るべき、というのは仰る通り。

2. しかし一つのルールを守れない人が、二つ目、三つ目のルールも守れるだろうか?現実的ではない。

3. であれば「初めの一歩」は「一番大事なルールを守れるようになること」にフォーカスし、確実に結果を出すべき。

4. 二大競争展にとって一番大事なルールは「国際展ルールのGREX」だと思う。
 * GREX=General Regulations of the FIP for Exhibitions, 全文読みたい人はNY展HPを乞参照[P.34-]
  GREXには国際展のアクセプトに関する項目をはじめとして国内展では必ずしも必要でない項目が多く書かれているというのは確かにあります。また細かい運用まで書かれているかというと必ずしもそうではありません。しかしこの規則は競争展を行う上での憲法のようなものであり、関連する規則もすべてここから派生していることを考えると、運用まで含めた理解をすれば、すべて事足りると僕は考えています。

5. JAPEXの一般規則の条文や解釈・運用は、現在のGREXのそれを十分に反映した結果になっているだろうか?
 むしろこの規則の存在が、本家本元のGREXの現在の解釈・運用の理解をする努力をしない事への免罪符になっていまいか?
 * GREXは最初の制定以降僕の知るだけで二度の改正を経ているはず。
  その解釈や運用に至っては、各種セミナーを通じ多岐の事例が示されており、キャッチアップするだけでも大変。
 「GREXはそもそも日本に馴染まない」「日本独自の審査をしなければならない」など勝手な解釈を許す元凶です。

6. JAPEX一般規則は廃止する。廃止できない場合は、少なくともGREXの下位に位置づけなければならないことを審査員に浸透させ、審査員や出品者とのやりとりはガラパゴスなそれではなく、国際展準拠したもので行うべき。
 * GREXもしくはその正確な日本語訳があれば、個別展が特別規則はまだしも一般規則を作る必要は本来はない。

7. (池田さんとは意見が明確に異なりますが)GREX無記載の範囲は、審査員の運用に任せて良い。
  そもそも、グランプリは別として、ありがたがる人がそんなに多いとも思えない特別賞は不要ではないか?


以上の主張をまとめた上で考えると、守られていないルールを何本も残しておくよりも「General Regulations of the FIP for Exhibitions」の考え方の徹底という一つのことをやりきる方が、JAPEXに対する信認を大いに高めると、僕は考えます。



[ 2016年03月12日 21:27 ] カテゴリ:競争展のルール | TB(0) | CM(0)

郵趣研究128号記事の件 その後

先月末、「池田さんのブログを拝見して(1)」をポストしました。
それに対して、池田さんと木戸くんから即座に二つのオピニオンが提示されました。

人の意見と異なることは恐怖ではありませんが、お二方のオピニオンは僕のそれとは正反対にぶつかる意見でしたので、僕の感情的な面が間違って入らないよう、少し時間をおいて回答することにしました。お返事に時間がかかりましたが、両ブログを受けての僕のオピニオンを改めて示したいと思います。


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僕の回答に入る前に、これまでの流れを説明します。
2/15:JPS副理事長の玉木淳一さんが、マナーの悪いJAPEX出品者に対して審査員が感情を元に特別賞を与えない評価をすることはあり得る、と執筆した。(「郵趣研究」128号(2016/2/15発行), JPS発行):後に、本発言はJAPEX一般規則第43条違反することが判明。

2/23:池田さんが、上記発言を問題視。ブログにてそのようなルールの曲解は問題であると指摘し、訂正記事の掲載をすべきだとの議論を展開した。

2/29:吉田がブログにて玉木さんを擁護。GREX範囲外の特別賞など些事であり、GREX範囲内さえきちんとやってくれれば良いのではないか、と意見。

3/01:池田さんが、吉田ブログを受けて、再度オピニオンをブログに掲示。特別賞の付与基準について、JPSは出品者に対してJAPEX一般規則で示しており、玉木さんの発言はこの規則と異なる運用を宣言したものだと、問題点の根拠を指摘。

3/02:木戸君が、上記討論を受けて自分の意見をブログに掲載。GREXとIREXの違いを分けることこそが些事である。JAPEX審査員が出品者に提示している規則を守らないことを明言したことは大きな問題で、得点審査も同様に提示された規則通り行われていないのではないかと、出品者としてショックを感じる、とコメント。


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さて、上記を受けて、再度僕のオピニオンを提示します。
大きく二つに分かれていて、一つは改めて玉木さんの発言を擁護することと、もう一つはJPSへの提言です。

「30年後の郵趣人口の確保」に向けて活動しているスタンペディアプロジェクトは優先順位をつけて活動しているプロジェクトです。そのプロジェクトを進める身として、僕は国内競争展が二つある現在の状態は維持したい立場です。つまり僕がJAPEXを評価している理由は、国際展ルールで審査されているからです。

そして、そのことさえ担保されるのであれば、それ以外の事は些事だと優先順位付けしています。
「優先順位をつける」というフレーズは若干綺麗ごとなフレーズな気がします。私がよくメンバーにする説明は「優先順位をつける」ということは「それ以外のことは一切無意味だからやらないと切り捨てるという意味だ」でした。

JPSが規則や規約を守れていないということは、池田さんの具体的なご指摘や、他の方のブログの記事を見て、なるほどおっしゃる通りだな、と感じました。この点はクロだと思います。

しかし、一民間組織が自分で決めた規則を守れているかどうかという点について僕は株主でなければ監督官庁でもありません。一ユーザー、また一会員として、本件がコンプライアンス上の問題として気になることはありませんでした。世の中にはダメな会社や組織はたくさんあります。でも僕は投資先としてJPSを見ているわけではありませんから、そこには興味がないのです。池田さんご自身も、彼らがルールを守れないことはわかっているのだと思います。それなのに、そんな過大な要求をしてはむしろ失礼ではないでしょうか。

株主以外にも利害関係者として、ユーザーだったり、環境の影響を受けるなどの立場であれば、問題だなと思いますが、何度も書くようにJAPEXの特別賞程度のことであれば、少なくとも僕は気にしない立場です。

であれば、GREXの範囲内のことをあえて恣意的な判断の範疇外と明示された、玉木さんの発言は国際展ルールに対する敬意を感じますし、その発言を擁護せずにはいられません。JAPEXが国際展ルールを尊重しないガラパゴスなローカル切手展になるのであればここまで擁護しませんが、玉木さんの発言はその真逆だからです。

また木戸くんの投稿で、GREXとIREXを分けることこそ些事ではないか、との指摘がありましたが、僕の立ち位置が国際展ルールにより運営される二大国内競争展の確保であることをご理解いただければ、なぜ両者を区別しているかがご理解いただけるのではないかと思います。

木戸くんは、JAPEXの審査員がJAPEX一般規則第43条の無視を「郵趣研究」に掲載したことで、GREX範囲内の審査もちゃんとやっているのか、と心配になったと書いていましたが、審査競技でそこを心配しても仕方ないのではないかな、と僕は思います。法律の世界では「推定無罪」と「推定有罪」があり、刑法の適用は前者です。僕は今回の件を国際展ルールの準拠という観点について「推定有罪」で玉木さんの発言を裁くのは反対です。

切手展に限らず審査競技において、審査員は相応な自由判断を任されています。そしてその中に国と国の問題や、組織間の問題、個人間の問題が持ち込まれる可能性が絶対ゼロだ、と明言などは古今東西を通じて全くできないと思います。国際展審査員であっても同様です。

玉木さんの発言があろうがなかろうが、審査競技において、完璧な審査は難しく、出品者が100%満足することもまずないと思った方が良いと思います。であれば出品者はどうすれば良いのか。
「You have to be tough, especially if you try to do something new.」一回一回の展覧会の結果に一喜一憂することなく(喜ぶのはまぁいいか)何度も継続して作品を改善していくことではないかと僕は思います。特に新しいことをしたいのであれば。(先の英文はシンガポールに出品したドイツクラシックの作品が7点マイナスを食らった時に、ある審査員からかけられた言葉です)
国内に二つの競争展があり競うことで、より公正な審査が期待できますし、セカンドオピニオンをとることで、自分の作品の正確な立ち位置を理解し、戦略を立てることもできます。審査競技においては一度の審査結果で、ふにょふにょふにょ、とならないことが大事だと思います。陸上競技のタイムの様に誰がどう見ても間違いない、というものとは違うのです。



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二点目はJPSへの提案です。
規約や規則を細かく決めすぎていないでしょうか。

リーガルマインドに明るい従業員や経営幹部がどれくらいいるのかわかりませんが、規約や規則は制定よりも監査と守らせることの徹底の方が難しく、コストがかかります。私は玉木さんの今回の発言を私なりの立場から擁護しますが、コンプライアンスに厳しく言えば、公益財団法人の副理事長が、自ら設定した規則を破る発言を自社出版物に掲載したことは、監督官庁からすれば問題なのだろうなと思いますし、池田さんの様に法律に明るい会員が不満を持てばいくらでも突つける原因を作り出していると思います。今回の議論も「郵趣研究」128号であのような不用意な記述をしなければ始まらなかったものです。

正直、JPSや審査員がたくさんの規則を守ることは無理だと思います。JAPEX一般規則を全員に通読させ、そのチェックをしてますか?とても無理だと思います。勉強会を定期的に全登録審査員を集めて行うようなことまでしなければ折角立派な規則を制定してもそれを生かすことはできません。規則や規約が多すぎると今回のように足をすくわれることも多いのです。

一方でJAPEX一般規則に記載ある、厳格なルールの適用が本当に郵趣の振興のためになるかというと、それも疑問です。タイトルページの添付漏れ作品は不受理にする、提出期限を1秒でも遅刻した作品は不受理にする、事前にダブルリーフの申請をしなかった作品は展示スペースに余裕があっても不受理にする。まさに国破山河で、郵趣のための規則ではなく規則のための規則となってしまうと思います。

GREX以外については、皆さんが自由に決定できるように、少なくとも外に公開する規則は廃止もしくは簡易化してしまったらどうでしょうか?

JAPEXが二大競争展の一雄として存在するために必要なのは、守られない規則を持つことではないはずです。
必要なことは、国際展ルールの拠り所のGREXを尊重した審査を行うことです。



またJAPEXが今後もガラパゴス化せずに、国際展準拠の切手展であり続けるためには、審査員の改革が必要だと思います。私は国内競争展の審査において、必ずしも国際展審査員資格だけが重要ではないと思います。
しかし、国際展審査員資格を持つ人と、ルールの運用と解釈において、国際的な潮流(ファッション)も押さえた上で、ディベートできる人でないとダメだと思います。この点圧倒的にJAPEXは劣っていると私は以前から感じてきました。国際展ルールを何度も読んでいない人は審査員が務まるはずがないのですが、一度も読んでいない人もいるのではないでしょうか。僕はこれまでに「切手展のその場になったら、審査員が絶対であることを出品者は理解し尊重すべき」旨を何度も書いてきていますが、その根拠は審査員がルールへ通じているからであることを、JAPEXの審査員の一部の方にはご理解いただきたいと思います。少なくとも全日本切手展の審査員との対話においては、国際展ルールの適用や解釈に関して議論することはありましたが、ルールに何が書いてあるかということはお互い理解していることが前提であり、安心して審査員との対話を行うことができています。(ちなみにその方は国際展審査員ではありませんでした)

私が尊敬する、ある日本の国際展審査員の方は、国際郵趣連盟からも一目置かれている人物ですが、その方と郵趣談義をし、少し込み入った質問をした時に、胸元から一枚の紙を取り出され、それに目を通して僕にアドバイスをくださいました。その紙にはGREXが印刷されていました。僕が「何度も国際展で審査をされてきて、GREXなんてもう頭に入っているでしょうに。」と言うと、「いやいや。改めて原文を確認して、その上で問題を整理することが大事なのだ」とおっしゃってくださいました。競争展の審査員をする上で出発点はGREXの理解と正しい運用だと改めて認識した次第です。

なおJAPEXの審査員及びその選定に関して誤解なきよう説明させていただくと、選ばれた一人一人の審査員の方に責任はないというのが僕の立場ですし、全日本切手展の審査員と比肩しても十分議論できる人も数人いらっしゃると考えています。責任があるのは審査員を任命し、教育する側です。逆に言えば、この立場に「国際展審査員資格を持つ人と、ルールの運用と解釈において、国際的な潮流(ファッション)も押さえた上で、ディベートできる人」が来て、任命や教育をするようになれば、平均的な審査員の水準の点において、全日展に並ぶことも不可能ではないと思います。

競争展は国際競技ですから、審査員を任命する職務にある人は、国際的な競技ルールに長けた人が就くべきで、たくさん珍品を持っている人やお金持ちの人、切手の研究論文をたくさん書いている人、掘り出しの上手な人、郵趣会のボス的立場の人、単に国際展で上位入賞しただけの人、切手商でビジネスが成功している人などが、国際展審査員のリーダーになる真摯な努力をせずに務まるべき職務ではないと僕は思います。GREXの解釈と運用、そしてルールの元締めである国際郵趣連盟のメンバーや審査員とコミュニケートができることは不可欠な要素です。

僕がJAPEXを強く支持しているのは、JAPEXが国際展準拠の切手展だからです。
この看板を外さず、GREXを準拠する限りは僕はJAPEXを強く支持しますし、改善に向けた関係者の努力を尊重いたします。



[ 2016年03月10日 11:00 ] カテゴリ:競争展のルール | TB(0) | CM(0)

池田さんのブログを拝見して(2)。郵趣3月号の「郵趣PickUp」について

3/1に引き続き、インフルエンザで寝込んでいた間に投稿された池田健三郎ブログの2記事について書きたいと思います。

池田さんのブログに対する私の考え その2

池田さんのブログ:「変わっている」のはどっち?(2016.2.26)

要旨:郵趣3月号の郵趣記事PickUpで掲載された、収集家の紹介記事において、一次昭和の伝統収集を一風変わった趣味として紹介している。ファッション誌や一般誌での紹介なら納得がいくが、郵趣は日本郵趣協会の機関誌であり、彼女のやっていることは、当該協会のスタンダード的な趣味である。編集方針がおかしいため、このような単純なスタンスの誤りが招かれている。


今となっては、フィラテリストでは数少ない、毎月「郵趣」を支持するコメントを出している私ではありますが、池田さんのこのブログにはグーの音も出ません。おっしゃる通りです。

実は、最初この記事を拝見した時には、知人が出ていることもあり、当該部分も何の気なく読み飛ばしてしまいました。そして池田さんが本ブログを書いているのを見て、批判的に見ない限りこのような見え方はしないのではないかとも思いました。実際池田さんの、雑誌「郵趣」に対する批評は毎月非常に厳しい鋭いものだったと思います。

しかし、改めて郵趣ピックアップの記事を読むとともに、このようなインタビューががファッション誌や一般雑誌に出るとしたら、確かに紹介文はこうなるだろうな、と感じると、同様の紹介文での取り扱いを「郵趣」がやってしまうのはやはりおかしいと感じました。本件は擁護できません。


強いて雑誌「郵趣」を弁護するとしたら、会員数が毎年減少(2015年度末の会員数を私は600人減の7,900人と予測しています)すると共に、内容がどうであれJAPEXを寄付金で支持するようなフィラテリストが毎年500人から650人近くいることから、既存会員の満足度を犠牲にしても新規会員の獲得の優先順位が上がり、紙面をライト層向けにすることを経営として考えておられ、そういった紙面展開をする中で今回のような表現が出たというところでしょうか。

つまり「郵趣」はもうすでにコアなフィラテリストはその読者として想定していないということなんだと思います。そして私はその編集方針を支持します。
なので会員で「郵趣」の編集方針に不満がある人「郵趣は読むところがない」と毎月言っている人は、「郵趣」の購読をやめたほうが良いと思います。そのような人も読者対象と考えて「フィラテリストマガジン」は編集していますので、代替雑誌は既にあります。

幸い4月からはJPSでWEB会員制度が始まり「郵趣」を読まなくても会員で居られることができます。
このような選択の機会があるにも関わらず「郵趣」の購読を継続し、文句を言うというのは、自己完結の堂々巡りだと思います。


[ 2016年03月04日 16:00 ] カテゴリ:競争展のルール | TB(0) | CM(0)

池田さんのブログを拝見して(1)。私は玉木JPS副理事長を擁護します!

社会復帰して一週間。この日曜日でようやく元の生活に戻れたような気がします。僕の場合は健康のバロメーターは食欲です。しっかり食べて、睡眠はこれまで以上にしっかり摂るように気をつけて、郵趣活動を楽しみたいと思います。

最近のフィラテリストのブログの傾向として、マテリアル紹介とは別ジャンルで、読み応えがあると感じるオピニオン掲示型は、その最大の特色が論理的なオピニオンの展開だということです。当ブログも以前よりオピニオンを掲示してきていますが、(1)発信者が誰であるかを明確にした上で(2)感情的でない(3)建設的な意見を表明することは、フィラテリーのプロモーションにとって大変有意義であると考えています。

とはいえ感情的でなく論理的に破綻していないブログは数えるほどしかありません。当ブログと並んで論理的なオピニオンの発信が多いのは、JIPPの池田健三郎さんのブログです。私が寝込んでいる間に彼の書いたブログの中に二つほど興味深いブログポストがありました。本日はそのうちの一つに対する私の考えを書きたいと思います。




池田さんのブログに対する私の考え その1

池田さんのブログ:感情でルールを曲げることは許されるのか(2016.2.23)

要旨:JPS副理事長の玉木淳一さんが、マナーの悪いJAPEX出品者に対して審査員が感情を元に特別賞を与えない評価をすることはあり得る、と執筆(「郵趣研究」128号(2016/2/15発行), JPS発行)したことに対して、問題視。そのようなルールの曲解は問題であるとし、訂正すべきだとの議論を展開した。

まず態度を明確にしたいのですが、本件で私は玉木JPS副理事長を擁護するオピニオンを展開したいと思います。つまり池田さんとは180度反対の意見です。

マナー違反の出品者に特別賞を与えないというJAPEXの方針は、それだけを見ると驚かれる方も多いと思います。しかし、玉木さんは「得点はともかく、特別賞は」と、特別賞に限定してご執筆されています。つまりJAPEXの審査(得点の付与、賞の付与)に関して感情的な判断をすることに対してはむしろ否定的なニュアンスの発言をされています。私はこの点さえ守られるなら、特別賞の付与基準は些事であると考えています。

池田さんが今回ブログで書かれた、切手展の審査のあるべき論はすべて正確です。しかし「特別賞」はその範疇にはないものだと私は思います。また玉木さんは「マナーの悪い出品者は5展減点する。」というような類の考えに対しては明らかに否定的なニュアンスの執筆をされています。

玉木さんが言っているのはあくまで特別賞の選定に関することです。
これは全競争展が守るべきGREXで決まることではなく、各競争展が独自に決定できるIREX以下で決めることであり、古今東西その中には恣意的な要素が強いものもたくさんあると思います。そもそも国際展におけるグランプリの投票にしても審査員による人気投票でその中には、あいつは好きだ嫌いだという要素は当然持ち込まれますし、純粋に候補作品同士だけを見ているわけではありません。しかし、そのような判断基準はルールに明記されているわけではありません。

だとしたら別にJAPEXが特別賞を与えることに対して恣意的な判断をしても、それを持って、日本の二大競争展にふさわしくないとしてしまうのはいかがなものかと思います。むしろマナーの悪い出品者には、JAPEX審査員は感情を元に特別賞を与えない可能性があるよと基準を明言されたのは、ブラックボックスな特別賞の判断基準の公開という点で私はむしろ貴重な機会だったと考えています。玉木さんはJPSの副理事長でもありますし、JAPEXの方針としては非常にわかりやすかったと思います。特別賞を狙う人にとっては参考になったのではないでしょうか。

そもそも国内競争展の特別賞って、グランプリを除くと、欲しがる人がそんなにいるとは思えません。
メダルのランクにはみなさんこだわられますし、国際展を意識する上では、大銀賞と金銀賞の違いは非常に大きいと思います。しかしテーマティクや外国切手の賞や切手賞やスポンサーからの賞はもちろんあるに越したことはないのですが、なくても良いおまけという感じだと思います。(この点ではすべての特別賞の中で最も欲しいのは、純金コインがもらえる、全日展のJIPPの特別賞ですね。換金しませんから当ててください!笑。)

このような事を考えてくると、JAPEXの特別賞は作品がいかに良くても、審査員団の構成者が嫌いな奴にはやらんよ、というのは、その程度であれば審査員の判断の範疇にしておいたら良いのではないかと思います。多分、この点は池田さんとは意見が異なるところかもしれません。僕はグランプリはともかくとして、JPSの特別賞というのは、その程度のものでいいんじゃないの?というところが出発点ですが、池田さんは昔JPSの理事としてJAPEX改革をされた方ですから、思い入れがお強いのは十分理解できます。



マナーの話
ところで僕は玉木さんの文章を拝見して、マナーの悪い収集家像に自分が該当すると感じました。ひょっとしたら玉木さんは昨年のJAPEXの僕を見て、今回の文章を書かれたのかもしれないと思い、申し訳なく感じております。

というのはJAPEXの開催日前日の準備に関する事項で、玉木さんは次のように書かれていたからです。
・JAPEXは、委員会が事前承認した場合、出品者による展示・撤去を認めている。
・出品者が自らの作品を展示し終えた後、作業中のホールに残り、他の作品の見学をするのはマナー違反である。
・セキュリティの問題もある。
・そのようなことをされると、JAPEX審査員は特別賞の選定でマイナスな判断をすることがあり得る。
・前日に展示を見たいような人は、むしろJAPEXボランティアになるべき。


実は僕は2014年以来、JAPEXの展示・撤去を自ら行っています。
その理由はセキュリティです。

JAPEX2014でスイス切手の招待展示を受諾した時に、出品物が高いこともあり、展示を自分に任せてくれることを出品の条件とし、それに対してOKをもらいました。その時にセキュリティ面でゾッとするようなことを感じたため、その後からはすべての切手展でなるべく自分で展示するようにしています。

1)封筒に入った出品作品、数十人分を積んだ台車が、無人で10分以上エレベーターホールに放置されていた。
2)リーフの入ったフレームごとの袋が、フレームの下の絨毯敷き地面に置かれていた。
  (地面が濡れていないとも限らないので、椅子などの上に置くか、立てかけるかしてほしい)
3)2にも関連するが、袋を踏んでしまうボランティアもいた。

JAPEX2014でこれを見てしまってから、同展覧会のセキュリティ面について心配になってしまった為に、毎回本人展示をさせていただくことをお願いしています。ただ、切手展の準備をされたことがある方であれば分かると思うのですが、ある作品の展示を何時何分から何時何分まで行うというようなことを事前に決めるのはなかなかコストがかかって難しいようで、30分から1時間くらい待たされる時もあります。そのような時に近くに魅力的な展示があればどうしても見入ってしまう。これはフィラテリストの性(さが)かと思いますし、展示後もついつい見てしまう。否定できない行動です。これをマナー違反と言われてしまえば、確かにそうだと思いますので、今年からは展示ボランティアに参加しようと思います。


なおマナーの話が出ましたので、最後に一つだけ僕からJAPEXの審査員の皆さんに出品者に対するマナーの事を書かせてもらいたいと思います。

それは授賞式に関することです。ここ数年、JAPEXと全日展の表彰式に出席していますが、圧倒的にJAPEXの表彰式はレベルが低く、出席している出品者の満足度が低いと思います。

その欠点はすべて壇上に上がる受賞者の管理(誰を呼び誰を呼ばないべきか、姓名の振りがなの正確さ)から来ているにもかかわらず一向に改善される向きがありません。あまりにひどいので私はJAPEXの実行委員会に抗議をし、司会者をJPSの会員事務局の人間などに変えるように迫りましたが、その回答として、JAPEXの表彰式はすべてをJAPEXの審査委員会が仕切ることになっており、実行委員会がそのテリトリーに入ることができない、との回答を受けました。

正直言って、一民間組織の中のルールがどうであるかは私はどうでもいいです。

司会者が審査員だからできないということもないでしょうし、いっその事司会者を手慣れた事務局員にしてしまうのも手です。あくまで重要なのは壇上における審査員と受賞者の授賞のところですから、それに至る誰が上がるかのアナウンスというプロセスは些事だとの認識を持った上で、どのような方法を選択すれば本質部分に円滑につなげることができるかについて、メンバー同士で話し合い吟味してもらった上で改善すればよいのではないかと思います。僕が求めているのはあくまで結果なので、この点、今年は改善されている事を期待します。
マナーの話が出ましたので、余談ですが書きました。


末筆ながら
今回の件については、池田さんと私の意見は正反対の主張ですが、私は人と意見が異なることに対して特に恐怖は感じません。むしろ自由な解釈が認められている環境だなと感じます。池田さんに限らず、自由な立場同士の二人がすべての点において他人と意見の一致を見ることは不可能だと思います。むしろお互いの意見や考え方の違いを理解した上で、感情的にならず意見交換をすることが、建設的な郵趣環境の構築には不可欠だと思います。

読者の皆様におかれましては池田さんと私の意見をよく読んだ上で、己の意見を考えていただいたら良いのではないかと思いますし、その過程において論理的に考えることが郵趣環境の改善につながると私は思います。

[ 2016年02月29日 19:00 ] カテゴリ:競争展のルール | TB(0) | CM(0)

鑑定書の取り方

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ブルンズウィックの一番切手二枚貼りカバーは僕のコレクションの中でも自慢の一品だったのですが、PHILANIPPON2011でエキスパートチームより、偽物の可能性あり、鑑定書がつかない限り次回の展示を認めないと裁定が下ったマテリアルです。

タイしていないカバーは狙われやすいというのは聞いていましたし、エキスパートチームは疑わしいマテリアルにはこのような裁定をくだす事は事前に決まっていたルールですので、それは私も受け入れて競争展に望んでいます。

しかし、本物であれば威力を発揮するカバーだけに、死蔵するのが勿体ない。しかし鑑定書の取り方も今一よく分からない、で本当にギリギリになってしまい、Australia2013コミッショナーの長島さんにはエキスパートチームとのやり取りの労をしていただいてしまったのですが、先月ようやく真正なマテリアルであるという鑑定書を取れたので、その時にポイントと思ったことを書いておきたいと思います。

1.鑑定書が必要な三つのケース

a) 自分が真正か判断できないマテリアルの入手にあたり、エクステンションをかける場合
 オークションだけでなく一部の個別取引でも、エクステンションビッドをかけられる場合があり、しかるべき鑑定書が得られなければ取引を中断し元に戻すことができます。

b) 売却にあたり、鑑定書を求められる場合
 自分の所有マテリアルの売却にあたり、オークションハウス等ディーラーや購入者から鑑定書を求められる場合があります。

c) 競争切手展での展示において
 エキスパートグループが求めた場合はもちろん必要ですが、同一の作品で鑑定書が添付され明示されたケースとそうでないケースでは前者の方が加点要素が多くなります。

2.鑑定書だったら何でもよいのか?
僕はゼネラルコレクターなので、色々な国の、色々な時代の切手の鑑定書を所有しています。また特に商売に直結するためシビアなオークションハウスとのやり取りで分かった事は、どんな鑑定書でもよい訳ではないということです。

日本の切手でも「あのマテリアルは鑑定書があるけど、偽物なんだよね」という話をその分野に詳しい収集家から聞くことがあります。これは世界的傾向です。特に広い範囲の切手すべてに対して鑑定を行っている人の鑑定書は危険です。これは時代とエリアにもよるでしょうが、少なくとも日本切手に対して日専すべてに掲載された全マテリアルの鑑定を一人ができるというのは僕は信じられません。

世界ではもっと強者が居て、ほとんど全ての切手の鑑定書を発行する人がいますが、ざるもいいところです。その鑑定書を見ても、全く細部を見ていないし、場合によっては画像だけで鑑定しているのでは?と疑うこともあります。

ちなみに今回ご紹介したカバーはGerman Statesの中でもブルンズウィックという一ヶ国のみの専門家であるランゲさんを指名してお願いしました。このように現在鑑定家が存在する国の切手の収集はある意味安心です。ロシア切手の鑑定書を以前取ろうとした時に、該当鑑定家が存在しないというケースがあり、入手を断念したこともあります。鑑定家が揃っていないとその国の収集は敬遠される事になると感じました。

また、時代の古い鑑定書の中には間違いがあるのも事実で、僕はドイツやスイスのキーアイテムの一部については鑑定書の年代が古ければあえてエクステンションをかけて現在の鑑定書をつけてもらっています。スイスのカントンの切手は最近になって更にプレーティングの研究が進みつつあり、また科学的な鑑定方法も編み出され、それは昔に比べて比類無き信頼があるからです。もっとも先ほども書きましたが、当該分野の鑑定家がいないケースの場合は昔の鑑定書に頼らざるを得ない場合もでてきますが。

競争切手展の鑑定では余程キーアイテムで無い限り、鑑定書の信頼性については突っ込んで指摘を受けませんが、ご自分のアイテムをオークションで売ろうと思ったときにこの点はシビアにオークションハウスに求められる事がありますので、重要な留意点です。

3.鑑定書の取り方

これは結構めんどくさいです。(1)誰にお願いすればいいのか?(2)コンタクト(3)郵送(4)支払い(5)期間 と言ったところがポイントでしょうか?

(1)誰にお願いすればいいのかは、もう調べるしかないですね。僕はドイツもスイスも本国のオークションハウスやフィラテリストと連絡をとり、教えてもらっています。WEBでも調べたことがあるのですが、どこまで信頼してよいのか分からず、参考情報にしています。

(2)コンタクトについては、鑑定家の大半はメールで連絡がつくので楽です。彼らはビジネスなので効率化していますので、メールを使えない人はある意味少ないと思います。この点は助かりました。

(3)郵送で気をつけたいのは、鑑定家が受け取るときに消費税を取られないことと、保険料についてです。僕はStamp for expertization and to be resend to Japan.と明記した上で保険をかけてEMSで送付しています。(EMSの項目にはstampがあります。)

(4)外貨送金は心配な人もいるかもしれませんが、まぁ銀行に相談すれば昔よりはるかに便利です。またクレジットカードやPaypalを受け付ける鑑定家もかなり多いので、便利です。先ほども書きましたが、鑑定家は、鑑定書の発行でビジネスをしているので、連絡や支払いの効率化には理解があります。

(5)期間はなかなか読めないです。僕の勝手な推測ですが、一見さんの依頼は後回しになる事が多いように感じます。スイス切手の鑑定について自ら行った時に3ヶ月ほどかかり涙目でしたが、大手オークションハウスでエクステンションで入手したアイテムを同社が同一人物に鑑定に出したところ、一週間かかりませんでした。まぁ前者と後者では圧倒的に前者の方が鑑定が難しいのではありますが、この比較をして以来、僕はなるべく大手オークションハウスやディーラー経由で依頼をするようにしています。

思いついたことは以上です。
ご要望があれば、またまとめたいと思います。
下は、無事取得した鑑定書です。

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[ 2013年04月08日 10:11 ] カテゴリ:競争展のルール | TB(0) | CM(2)

展覧会出品に必要なモノ

全日展向けのリーフ作成ですが、この一日で 70リーフが完成し、残すところ 10リーフとなりました。展覧会5回目の出品なのでだいぶ慣れてきましたが、それでもひやっとする思いをしたので、ここに普段必要ないけど、展覧会出品に必要なモノを入手先含めてまとめて書くことにしました。

マウント、ヒンジ、フィラートコーナー・・・普段、ストックリーフを愛用しているので展覧会出品時にしか使いません。なので、実は在庫切れに急に気づくことがありがちです。いずれも切手ディーラーでないと入手できないのもネック大。

リーフ・・・Pagesでデジタルにリーフを作成しているので、最後の二日で打ち出すまではそれが必要な事を忘れがちです。フランクゴットンや菊判の様に切手ディーラーでしか扱っていないものだと在庫切れの可能性もあり、ネック大。最近は国際競争展ですら、A4リーフが増えてきているので、それに切り替えてリスクを僕は減らしています。文具店で入手できる紙の内、切手展示に使えるものとして、酸性紙でなく、若干クリーム目の厚みのある紙(200g/平米)ということで、お友達の板橋君に勧めてもらったのは、オーストリー製のハイパーレーザーコピーという中性紙でした。単価20円程度。

保護ラップ・・・展示会に出すリーフは裸で渡すのではなく、ビニールのラップをかけて、少なくとも左右から切手類が飛びでないように保護する必要がありますが、これも文具店で購入できるものにオススメがあり、コレクトという会社の出す、透明ポケットを板橋君もそして以前、太田さんもすすめていました。単価30円程度。

切手ディーラーでないと入手できないモノは多少多めに在庫を持っておき、それ以外は極力文具店を活用して入手ルートを確立しておくことがだいじですね。

[ 2012年07月11日 16:19 ] カテゴリ:競争展のルール | TB(0) | CM(0)

第二回郵趣サミットに参加しました(4)スウェーデン・スキリングバンコカラーエラー

郵趣サミットに集う世界各国のフィラテリストをスウェーデンの郵趣界が歓迎してくれた事が分かった一つに、スウェーデン郵趣連盟が来場者にプレゼントしてくれた本があります。丁度連盟の会長が一週間前に替わったばかりということで会長ご自身もサミットに出席していました。

ぱっとみて何の本か分かる人はすごいです。だってスウェーデン語ですから。Denは定冠詞。GulaはYellow、TreはThree、そして切手発行開始時点のスウェーデンの通貨はスキリングバンコということで、もう分かった人もいますかね。

 

じゃじゃーん。この切手に関する本でした。

ちなみに、本来の色は下記の通り。スタンペディア・スウェーデン切手カタログより取ってきました。この切手が偽物だと疑う人がいまだに多く存在するいわく付きの世界一高い単片切手です。(287万スイス・フラン(当時の為替レートで約2億5000万円)単片では世界一高い切手ですが、カバーやマルティプルではこれより高い切手類がいくらでも存在します。念のため。

1855 スウェーデン 通常切手

 

[ 2012年05月16日 10:15 ] カテゴリ:競争展のルール | TB(0) | CM(0)

第二回郵趣サミットに参加しました(3)

初日に会場でもらったものをご紹介します。一つは三日間の講義のパワポを印刷して綴じた本、もう一つは参加証明書でした。

レクチャー自体はパワポを捲りながら、講師が説明して、適宜、質疑応答が入るというアットホームな感じで運営されていました。多くの人々が既に知り合いだからでしょうか、国籍が違えど、自由闊達にやりとりがされていて、たいへん理解のプラスになりました。講師のとりあげるテーマの全てをこのレポートのその1で既に報告済みですが、僕にとって余り縁のないテーマが多かったにも関わらず、説明がたいへんうまくよく頭に入りました。

余りやりすぎるのは著作権上よくないと思いますので、ここでは、写真で2ショットほどご紹介するにとどめます。

 

追伸。前回のブログで5/20(日)の勉強会について告知しましたが、おかげさまで11名のお申し込みをいただきました。また当日の様子をご報告できたらと思います。

[ 2012年05月13日 19:07 ] カテゴリ:競争展のルール | TB(0) | CM(0)

第二回郵趣サミットに参加しました(2)「勉強会の開催案内 2012.5.20」

先月参加した第二回郵趣サミットは、国際切手展への出品をする上で基盤となる、treatmentに関する勉強会でした。

Treatmentは採点の配分では100点満点の20点でしかないのですが、作品の基盤となるものであり、自分の作品をいかに本のように展開していくかが重要だということがこの勉強会を通じて教えられた事だと感じました。

海外の切手展に出品しなければ世界のルールを実感しないのは当然ですが、海外の切手展に出していて、仲間内で情報交換していたつもりでも、自分なりに咀嚼して理解できていない点が多々ありましたし、また、そもそもミスリーディングな表現で仲間内で共有してしまった知識もあると感じました。

そこで、折角の知識を皆で共有しようと考え、来る5月20日(日曜日)に、都内で勉強会を開催することにしました。
会場は、目白もしくは六本木で探し中で、時間は13時-17時の予定です。既に熱心なフィラテリストの方からお申し込みを頂いておりますが、若干名席に余裕がございますので、ご希望の方はミニメールでご連絡下さい。

 

[ 2012年05月09日 11:31 ] カテゴリ:競争展のルール | TB(0) | CM(0)

第二回郵趣サミットに参加しました(1)

第二回郵趣サミット(スウェーデン・マルモ市のエリートホテルサボイを会場に2012年4月27日-29日に開催)に参加しました。このイベントは競争切手展のtreatmentについての勉強会で、スウェーデンのJonas Hallstrom氏(2010年テーマティク・ヨーロッパチャンピオン)が仕切り、スウェーデン・マルモ市のオークションハウス・ポスティルヨーネン社が後援しているものです。

参加者は世界22ヶ国90人で、スウェーデン(39人), 英国(12人), デンマーク(7人)を除く各国は1-4名の参加で、アジアからは日本・韓国・中国から1名ずつ、インドから2名が参加していました。主催者以外の知人は2-3人しかいなかったのですが、二泊三日の勉強会が終わる頃には新しい友人が何人もできました。珍しいため黙っていても相手が話しかけてきてくれるのは日本人の特権かもしれません。
 
勉強会は三日間、毎日2-3名のスピーカーが一時間強スライドを見せながら話をするのですが、途中で質疑応答も随時入り、決して一方向な講演スタイルではなかったです。
ちなみにスピーカーとお題は次の通りです。
初日(4/27)
伝統郵趣におけるTreatment「大学都市オクスフォード・ケンブリッジの郵便」英 Christopher G. Harman, RDP
ステーショナリにおけるTreatment「デンマーク、Bicoloured ステーショナリー 1871-1905」デンマーク Lars Engelbrecht
二日目(4/28)
郵便史におけるTreatment「万国郵便連合成立までの欧州の商品見本郵便」スウェーデン Patrik Larsson
テーマティクにおけるTreatment「数学、理論と実践の間の科学」ドイツ Joachim Maas
伝統郵趣におけるTreatment「シェラレオネ デ・ラ・ルー社による切手 1859-1931」英 Frank Walton
三日目(4/29)
郵便史におけるTreatment「デンマーク時代からプロシャ時代までのシュレスヴィヒ 」英 Chris King
 ステーショナリにおけるTreatment「万国郵便連合 規則・取扱・料金」米 James Peter Gough
出展部門の違いによるTreatmentの類似点と相違点 デンマーク Henrik Mouritsen
これから何回かに分けて書いていきたいと思います。
[ 2012年05月01日 12:06 ] カテゴリ:競争展のルール | TB(0) | CM(0)
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Author:スタンペディア
オンライン世界切手カタログを作っています。

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