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全日展2016 改善の為の意見

全日展2016が終わり数日経ちました。

二大競争展である、全日展とJAPEXは、フィラテリストにとっては、本当に楽しい三日間です。
コレクションを拝見するのも楽しいですし、全国から集まるフィラテリストの方々との交流も楽しく、あっという間に日程が終了してしまいます。何度も書いていますが、毎年最終日には、あーテーマティクまで見きれなかった、、、と嘆くことを繰り返しており、今年はテーマとワンフレをまず最初に見終えてから、伝統を見ましたが、そうしたら今度は郵便史が見れなくなってしまいました。うーむ。やはり3日間では短い。ブースもいいものをたくさんゲットしましたが、それでもほとんど見切ることができず、それくらい充実した3日間でした。

ところで、私の立場は既存の郵趣団体のいずれにも与せず、独立の立場から郵趣振興に尽くすというものですので、これまでにも様々な建設的な提言をしてきました。その多くは維持会員になり、「郵趣研究」誌に多くの記事を提供していることもあり、JPSさんへの提言が多くなりました。近いところでは、同団体の理事長である福井氏の言動があまりにも郵趣振興上問題があると捉え、その批判をしましたが、ある方から連合に対する記事は書かないのですね、と言われたので、「書かないのではなく、今の所提言すべきことがなかったので書かなかっただけで、かばっているわけでも無視しているわけでもありません」とお答えしてきました。

実際、現在の連合が設立するにあたり、前の連合は人様の意見を聞かない大企業のような印象があったので「折角生まれ変わる機会を得たわけですから、そのあたりは改善されるのですか?」と理事の方に伺ったところ「新しい連合は、会員の建設的な意見をきちんと取り入れる団体になります」とのことでしたので、しかるべき時があれば提言は書こうと思っていました。

そうしたところ、今回の全日展を契機に幾つか提案したい項目が見つかりましたので、ブログに記載することにします。いずれも建設的な意見ですので、前向きにご検討いただければと思います。


1.クリティーク運営に問題がある。
JAPEXと違い、クリティーク内容に問題はないと思います。
審査についても、現在の国際展規則や運用に詳しい方が中心となった審査チームは、正しい審査をされたのではないかと思います。

しかしながら、クリティークを実施する環境について問題を感じました。国内競争展や一部の国際展では通常、クリティークを一般開場時刻の前に実施し、出品者と審査員がじっくりと対話できるようにしており、大変配慮されているのですが、今回ある方のクリティークを拝見していたところ、審査員だけでなく、何人ものギャラリーがその対話に口を挟み、その方向性が一人一人異なる大変なカオスになっていました。私はあのようなクリティークは出品者を混乱させるだけで全く意味がなかったと感じました。そこで、今回審査員をされなかった国際展出品・審査経験の豊富なRDPの方にアドバイスを頂くよう助言差し上げ、ご出品者もようやく今後の道がわかったようです。

個別のマテリアルの知識が多少あっても、国際展ルールとその運用を勉強していないコレクターの意見は、クリティークの場では無用です。

このような問題が生じた理由は、クリティーク時刻の無配慮な設定が原因です。三日目の開場前にやることを通知していた一方で変更があることも伝えてはいましたが、三日目にやることを最優先すると共に、それ以外の時間での前倒しをするのであれば、第三者が口を挟めないように、運営側が静止するなり配慮することが必要です。

私自身は、なるべく他人のクリティークを聞くようにし、それを自分の収集の気づきとするようにしていますが、そこで何か質問をするなり口を挟むことはなるべくゼロにすべきだと思いますし、あってもよほど、配慮した上でなければならないと考えています。クリティークの主役は審査員と出品者だけなのです。


2.弱すぎるプロモーション
全日展の来場者数が少ないという気はしませんでしたが、そう感じるというブログも散見しました。こればかりは実数が発表されない限りわかりませんが、そうなのかもしれません。従って以下の提言は、参観者数を来年増やしたいとお考えの場合のみに有効な提言であり、参観者数が現行のままで、対切手商も含めて問題ない、ということであれば、大きなお世話になるかもしれません。

しかしそのような考え方があるのであれば、開催にあたり寄付を募集することもないでしょう。そこで入場者数も切手商も増やしたいという考えのもとだと判断し、以下の提言を書くことにしました。

さて、開催までまだ3ヶ月もあり、競争出品の申し込み手続きがようやく今日始まったばかりの、JAPEX2016はすでに素晴らしいホームページを開設しています。これは今年に限らず例年そうです。ところが全日展のホームページらしきものは全く見つからず、連合のHPの中に、出品ルールの掲載があるだけです。全日本切手展の欄には、そのルールがテキストで掲載されているだけで、プロモーションとしては全く弱く、企画出品があることが参観者には全く伝わりません。

同欄には閉幕から二日経ったにもかかわらず、審査結果が掲載されておらず、別ドメインで運営されているブログにてようやく結果を見ることができるのですが、一覧表のファイル形式がJPEGという冗談かと言わせるような作りになっており、ソーシャルな情報流通を全く考えていない情報提供になっています。(普通はPDFとexcelの両方をダウンロード可に提供する)

facebookでの宣伝をしていることは知っていますが、facebookを利用しない人はたくさんいるわけですから、是非来年は誰でも見ることができ、ソーシャルに活用しやすいホームページでの情報提供を検討していただけたらと思います。この辺りはプロモーションで協賛しているのに、相談一つないのが寂しいですね。


3.企画出品はこれで良いのか?
実は今回一般出品リストを見て、私は寂しさを予想していました。実際、89点以上を獲得した作品は2つに止まりました。ところが実際に切手展を見ると、それを覆す満足感が得られました。その要因は、企画出品が事前にほとんど知られていなかったからだと思います。

設楽さんの小判、正田さんのブラジル、そして市村さんのギリシャ五輪。
日本だけでなく、世界中でここでしか見ることのできない作品ばかりでした。
ブラジルに関しては正田さんに直々に解説していただくこともできた為、大変勉強になりました。

プロモーションをきちんとやることは一つ前の項目で書いた通りですが、ブラジルと五輪に関してはフィラテリーの立場を上げるために駐日大使館の後援をもらう名目があることは理解しています。ただ、これらについては名目だけで終えるのでは多くのフィラテリストからは理解され難く、もう少し早くに公表しより多くの企画展示を公募すればいいのに、というのは毎年感じていることですが3年目にもかかわらず、改善の兆しが見えません。

もう一つの国内競争展であるJAPEXは、ほぼ1年前には翌年の企画展の企画案内をするとともに声がけを開始しており、毎年多くの力作が集まっているのとは大きな違いです。


4.授賞式でまさかのグダグダ感
授賞式終了後に、実行委員長の内藤さんが、池田氏の方を見ながら、「某ブログで批判されてしまう。。。」と書いていましたが、まさかの僕の方から指摘させていただきます。

これは今年一年だけのことだとは思いますが、今回の授賞式は、実行委員会側も認識の通りグダグダになったと思います。細かいことは書きませんし、内藤さんなら来年には完璧にしてくださるとは思いますが、改善していただきたいと思います。

今回の授賞式では、普段遠方にお住まいで、手紙のやり取りを時々するだけのフィラテリストの友人も何名か参加されておられました。授賞式というものは、誰にとっても、どんな賞であったとしても重要かつ誇らしい場になるべきですが、特に初出品や遠方から久々に出品された方にとってはそうであると思います。三日目でお疲れであることは理解しています。しかしながら全日本切手展の授賞式というのはそれくらい重要なイベントであるということを実行委員会の方に再認識していただきたいと思います。

ちなみにJAPEXの授賞式は、ここ数年本当にひどく、ブログにて指摘した通りです(以下)。ただしこれについては今年のJAPEXは変わるというお返事をいただきましたので、今から楽しみにしています。

(以下引用)
なおマナーの話が出ましたので、最後に一つだけ僕からJAPEXの審査員の皆さんに出品者に対するマナーの事を書かせてもらいたいと思います。

それは授賞式に関することです。ここ数年、JAPEXと全日展の表彰式に出席していますが、圧倒的にJAPEXの表彰式はレベルが低く、出席している出品者の満足度が低いと思います。

その欠点はすべて壇上に上がる受賞者の管理(誰を呼び誰を呼ばないべきか、姓名の振りがなの正確さ)から来ているにもかかわらず一向に改善される向きがありません。あまりにひどいので私はJAPEXの実行委員会に抗議をし、司会者をJPSの会員事務局の人間などに変えるように迫りましたが、その回答として、JAPEXの表彰式はすべてをJAPEXの審査委員会が仕切ることになっており、実行委員会がそのテリトリーに入ることができない、との回答を受けました。

正直言って、一民間組織の中のルールがどうであるかは私はどうでもいいです。

司会者が審査員だからできないということもないでしょうし、いっその事司会者を手慣れた事務局員にしてしまうのも手です。あくまで重要なのは壇上における審査員と受賞者の授賞のところですから、それに至る誰が上がるかのアナウンスというプロセスは些事だとの認識を持った上で、どのような方法を選択すれば本質部分に円滑につなげることができるかについて、メンバー同士で話し合い吟味してもらった上で改善すればよいのではないかと思います。僕が求めているのはあくまで結果なので、この点、今年は改善されている事を期待します。
マナーの話が出ましたので、余談ですが書きました。



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[ 2016年07月26日 11:55 ] カテゴリ:競争切手展 | TB(0) | CM(3)

全日展2016審査結果発表

スタンペディアが協賛している全日展2016の審査結果が、全日本郵趣連合のブログで発表されました。
本日夜の小判振舞処の懇親会で、作品一覧が画像でなくてテキストだったらいいのに・・・という声が出ていたので、同展覧会に協賛している当社の方で、テキスト化してみました。御役に立てれば幸いです。タブ区切りになっていますのでダウンロードしてエクセルで読み込むと縦の列は別れて入りますのでご活用ください。

チャンピオン
手彫切手 LG(97) 祖父江 義信
飛脚 1601-1873 LG(93) 山崎 好是
手彫証券印紙1873 -1874 LG(96) 長谷川 純

伝統日本
手彫切手 V(77) 瀧川 忠
旧小判切手 (1876-1879) V(78) 村上 信和
菊切手時代の外地局加刷切手 V(76) 太田 克己
田沢旧大正毛紙切手 G(85) 丹羽 昭夫
第1次昭和切手 V(76) 菊地 恵実
昭和切手と大東亜共栄圏 V(76) 和田 輝洋
第3次昭和切手 SB(63) 濱谷 彰彦
第1次新昭和切手 V(76) 遠藤 浩二
新昭和切手 V(76) 飯澤 達男
第2次動植物国宝切手 LS(71) 矢嶋 秀明
第3次動植物国宝切手 LV(83) 吉田 敬
新動植物国宝10円ニホンジカ・20円マツ B(56) 北野 雅利
切手帳 LV(81) 加藤 秀夫
戦前の記念切手1894-1944 V(78) 田邊 幹夫
第一次国立公園(1949-1956) V(75) 宇佐見 比呂志
Ryukyus Currency Conversion Provisional Series 1958 LS(74) 石澤 司
琉球(1948~58) LS(71) 太田 克己
満州国、1次2次3普通切手 LV(80) 川崎 徹夫
南方占領地切手蘭領東インド ジャワ LV(83) 増山 三郎
国内はがきの外国宛使用 LV(80) 安藤 源成
手彫証券印紙 LS(73) 浅野 周夫

伝統外国
アメリカ合衆国の黎明期から建国200年前夜まで(1935-1973) 佳作(53) 瀬崎 直行
アルゼンチン連合(1858&1860) G(89)+SP 佐藤 浩一
Romania King Ferdinand Series 1920-1926 LV(83) 木戸 裕介
IMPERIAL KOREA G(85)+SP 岩崎 善太
米国自動販売機及び自動貼付機用コイル切手1906-1926 G(86)+SP 奥山 昭彦
Napoléon non lauré-フランス1852~1862- LG(90)+SP 有吉 伸人

郵便史日本
関東大震災直後の郵便 SB(63) 藤岡 靖朝
日清戦争から日露戦争における日本の軍事郵便 LV(84) 志水 正明
日本の軍事・俘虜郵便(大正編) S(66) 森下 幹夫
名古屋局の郵便史 LS(72) 若園 泰三
東京・多摩の郵便印 SB(60) 長野 行洋
越後への鉄郵ルート B(55) 青木 章博
日本局を中心とした中国東北の郵便 LS(73) 小林 富士夫

郵便史外国
Postal History of the Cape of Good Hope LV(84) 池田 健三郎
スロベニア郵便史1809 -1921 LV(84) 人見 敦
ウクライナインフレ1992-1996 V(78) 伊藤 文久

テーマティク
浮世絵 SB(61) 近馬 啓之
ヒトラーとナチス・ドイツの興亡 LV(82) 北村 定従
橋が演じる役割と文化 LS(70) 岡田 三朗
気球の歴史と気球郵便 S(68) 今井 徹


ユース
ふるさと兵庫県 V(76) 千葉 郁美
鳥のい場所 S(67) 村上 和穂
鉄道切手がいっぱい S(67) 津田 賢士郎
ハンガリー S(73) 石本 勇晴
SLの世界 S(65) 上原 海斗

現代郵趣 2000年メモリアル印・年賀印 選外(40) 伊祁 恵琳

ワンフレーム
小判 5厘切手 V(77) 長野 行洋
世界大戦平和記念 S(67) 木下 朋英
小判往復はがき LV(83) 石代 博之
京都と伏見 LS(72) 近辻 喜一
旧暦・年賀状 B(59) 山田 克興
琉球榕樹葉書 LS(73) 石澤 司
うなぎ S(68) 吉田 敬
ジョージ6世戴冠式記念 LS(73) 伊藤 淳
Small OX stamps issued in Grand Duchy of MECKLENBURG-SCHWERIN G(88) 吉田 敬
ルーマニア初期航空郵便の発達 LS(73) 板橋 祐己



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[ 2016年07月22日 23:55 ] カテゴリ:競争切手展 | TB(0) | CM(0)

明日から全日展

20160721_01.jpg 

スイスより
普通に~
ゲンコーが好きっ

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[ 2016年07月21日 20:00 ] カテゴリ:競争切手展 | TB(0) | CM(0)

スイス、最近の入手品

2014年の国際切手展(ソウル)で撃沈したスイスですが、5フレームを8フレームに増やすために、日々とはいきませんが、年に数回、マテリアル増強を図っています。

ゴゲール氏(コロンビア)やハッカメイ氏(イスラエル)ですら、グランプリ候補者にエントリーされないスイスは、収集対象としてやはり相当難しい国だと思います。

そこに切り込むのに彼らと同じ戦法で行っても勝てないのはわかりきっているので、僕の戦法は、より伝統郵趣の基本に忠実な点においています。

8フレーム作品の場合、最初の3フレームがよく見られますので、ここで審査員のハートをつかむためにはまず、チューリッヒ4ラッペンの製造面をきちんと揃えることだと考えています。

チューリッヒの一番切手(4ラッペン及び6ラッペン)は、横5枚の原版を転写して100枚シートを作っており、この5枚がいずれも微妙に異なるため、簡単に5つのタイプ分類ができます。

この5つのタイプを、背景の赤線(初期は縦方向の赤線、1846年夏以降は横方向の赤線)別に分類すると合計10種類に分類できます。実は、この10種類を全て未使用で揃えるのは、冒頭に示した2作品にはできていないことです。

彼らの作品にはペアや3枚ストリップがあるのですが、その作品であっても、全10種類は揃えられていない。実はそれくらい、4ラッペンの未使用は難しく、特に初期は全く見かけないタイプもあるほどです。決して安くない切手ですが、冒頭の2名だったら価格的に問題があるとは思えないので、逆に言うと、揃えることで年季を見せることができる収集方法の一つと言えましょう。

従って伝統郵趣の基本の一つとして、これを揃えることの意義は、ペア以上のマルチプルを持つのと同じくらい重要だと私は考えており、これまで10枚のうち3枚が揃っていましたが、5月にスイスで開催されたオークションに参加し、やっと4枚目が揃いました。

20160721_3.jpg 

チューリッヒ・4ラッペン(後期印刷)タイプIV 未使用

これで、後期印刷は5枚中3枚が揃いましたが、問題は初期印刷で5枚中1枚しか持っていません。なかなか出てこないし、出てきても滅茶苦茶高い。。。円が強い今こそ入手のチャンスなので秋のオークションに期待です!(大英帝国万歳!)

しかし拡大画像を見ると、初期クラシック切手は一枚一枚違って、本当に面白いな、と思います。右下のdividing line の欠けは定常変種の可能性もありますから、それによりポジション特定も可能かもしれません。この辺りを研究するためにも一度ベルンの博物館には行かねばなぁ、と思います。

ちなみにこのマテリアル、状態もいいのですが、かなりお安く入手できました。


次なる入手は、同じ切手のタイプVです。
実はすでにタイプVは未使用完全品を持っているので、上記目的ではいらないのですが、このマテリアルは出会った瞬間から、欲しい!と久々に思った一品でした。

20160721_2.jpg

解説するまでもなく、ど真ん中に見える「うなぎ線」(勝手に命名しました)にお気づきでしょうか。これはスイス一番切手の最も有名な定常変種で、古くからZumsteinにも再録されているものです。(pos.70)カタログ価格では未使用も使用済みもあまり変わらずに再録されていて、非常にお高く、ハッカメイ氏のコレクションにも入っていて、これは派手だなぁ、と思った一品になります。

しかし、この未使用は今までどこでも見たことがありませんでした。

それがネット上で売られているのを発見してビックリ。しかも値段が桁ひとつ違うほどの格安でビックリ!ちなみに売主はHoneggerなので真贋の問題はなく、2014年と言う最新の鑑定書付きです。

安価な理由のひとつは右上部分のリペアです。見た目は薄汚れている程度なのですが、実はこの部分が補修されています。これは当該マテリアルを購入しない最大の理由になります。もしそれが一点ものでなかったとしたら。

しかし僕の分析では、この定常変種の未使用はおそらく今後もお目にかかれないだろうし、万一お目にかかれたとして、それはハッカメイ氏と競合すると、今回の20倍も30倍もする可能性があると考えたため、当該切手を入手することにしました。こういう時に相談できる現地の友人が居ると安心できます。今回も購入前に相談し、現存数に関する情報交換などをし、自信を持って購入に臨めました。

この定常変種は、スイス一番切手の定常変種ですから、当然第一フレームに展示され、審査員へのアピール度も非常に高いと考えています。特にZumsteinに古くから取り上げられている有名な変種の現存一点の未使用とか書くことができますし、それに合わせて自分で研究した、その他のポジションを確定できる単片を合わせて展示したリーフを作ることで、この切手の製造面を語ると共に、Study&Knowledgeを示すことができます。

正直、このようなやり方をしないと、冒頭の2名にはとてもかなわないし、また審査員へのアピールも実は、僕のやり方のほうが(お金はかかっていないにせよ)高いのではないかと期待して、この戦略を取っています。

正直Cantonal post からRAYON IIIまでで8フレームを作るのはなかなか厳く、まだまだ時間はかかりそうですが、2025年頃の展示を目標に、焦らずに一点一点じっくりと吟味しながら揃えていきたいと思います。



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[ 2016年07月21日 09:37 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(0)

首を傾げざるをえないJPS福井理事長の「郵趣」巻頭言

日本郵趣協会の会員数減少率が下げ止まったことを数日前に書きました。その後昨日まで、とあるプロジェクトの為に時間が取れず、本日まとめてブログ、メール、郵便のチェックをする中で気付いたことを書きます。本件については、メールやネットでも色々とご意見をいただきましたので。


1.会員力増強運動をまずは見守りたい
池田健三郎さんのブログを拝見したところ、先日の私の投稿に対して2本の投稿がありました。

この2本の投稿の要旨は、池田さんなりに公表数値を分析された上で、「会員減少率は私の言う通りに下げ止まっていない」ということです。また、そこから彼の持論である「郵趣」の編集内容方針の変更提案につなげています。

「郵趣」の編集方針を支持するか否かについては、私と池田さんは180度異なる意見です。これはこの先も埋まらないでしょうし、埋める労力をかける必要もないと思うので、正会員以上でも異なる2種類の意見があることを理解した上で、日本郵趣協会の理事は組織を経営してくれればそれでいいと思います。(何度も書くように、嫌なら会員をやめればいいのですから)

その前段の池田さんの分析については、反論する気は私にはありません。
というのは下げ止まった下げ止まっていないの認定は、見出し以上には重視していないからです。
私が重視しているのは、現在JPSが進めている「会員力増強運動」がうまくいくかどうかです。これにより会員数減少を年200とか300に変化することができれば、池田さんが今から14年後の2030年前後に来ると予測しているJPS会員数3,000人割れを避けることにより、JPSの未来は大きく変わるわけです。この運動の中にいる人物を知っていることもあり、私は、この運動こそが最後の砦だと思いますし、そのためにも初動でまず昨年までの悪い傾向を払拭できたことは良いことで、また今年から発動したその他の施策( WEB会員もその一つ )を元に目標数値を達成し、上方修正して行って欲しいと書いた理由です。


2.JAPEX2016の準備スタート
郵趣ウィークリーを兼ねた正会員報が郵便で到着するとともに、JAPEX2016のホームページが立ち上がっているのを確認しました。明後日より始まる全日展と比べるとネット利用の上手さが際立っていて、デザインはもちろん掲載情報も幅広く深くあり、人材層の厚さを感じさせられました。
これに合わせて、高安紀彰 実行委員長の名で、JAPEX2016寄付金のお願いが始まり、正会員報には料金受取人払いの振込用紙も同封され、郵便の利用もうまく、マニュアル化されている部分の組織運営に関心させられました。

600名前後の人から360万円以上の寄付金が定期的に寄せられるJAPEX寄付金(以下推移)は、国内四大郵趣関連寄付の中でも、突出して支持されている、寄付制度です。

 2011年 624名 3,612,000-
 2012年 635名 3,874,000-
 2013年 644名 3,853,000-
 2014年 592名 3,709,000-
 2015年 566名 3,609,140-

関係者の頑張りでおそらく今年も例年規模の寄付が集まり、素晴らしいJAPEXになると思いますが、その裏には、実行委員会を運営される方のご努力も大きいと思います。
昨年末に指摘した表彰式の運営方法の改善、および審査員の平均水準のレベルアップを審査員を選任する側が図ることにより、二大競争展として全日展に負けない展覧会に将来成長することを私は期待を持って見ています。


3.首を傾げざるをえないJPS福井理事長の「郵趣」巻頭言
これら二つの前向きな郵趣活動をしている方々がいる一方で、それに冷水をかけるような人間がいるとしたら、当該運動の成果は決して最大値にはなりません。

私には、JPSの福井理事長が、「郵趣」の7月号と8月号に書いている内容は、上記の二つの運動を推し進めている理事や協力している会員にとって失礼な内容だなと感じました。

まず福井さんは7月号でNY2016が閑散とした盛り上がりにかけたという記事を書いておられます。これは会員をミスリーディングする誤認記事で、日本で仮にも二大競争展の一方を運営する立場として、他を批評するのであれば、反論が簡単には出てこないような綿密な取材をすべきだと思います。JAPEXの運営にかかる人々にとっても、悪意で他の切手展をけなしてまで、相対的に自分の切手展の水準を引き上げるような嘘を願う人はいないでしょう。

次に8月号では、切手展に訪れる時に、伝統行事や博物館、美術館巡りをすることを書かれています。そのように行動される方がいらっしゃることは知っていますし、夜の食事や遊びを満喫される方もいらっしゃるでしょう。日本国は個人の自由が確立された国ですし、現代は多様な価値観が認められている時代ですから、どの楽しみ方も、選択する個人の自由ですし、私もその一人です。

しかしながら、日本の郵趣を振興させる役割の公益財団法人が、わざわざ郵趣に割く時間を減退させるような提案をするのには違和感を感じます。私は維持会員として、そのような活動に金を出しているのではなく、むしろ多趣味な傾向にあるフィラテリストに対して、より多くの時間、金銭、気合を郵趣に割くように魅力をアピールする立場の団体だと考えて、維持会員になっています。

秋のJAPEXに行こうか考えている会員に対して、JAPEXは大したことないけれど、東京にはいろいろな博物館があるから是非おいでよ、と誘うのでしょうか。その方式がないとは言いませんが、それは正道ではありません。(フィラテリストでない奥様、彼女を誘う口実としての情報提供にはなりえます)巨額な寄付金を集めているわけですから、「あれもあるよ、これもあるよ、盛りだくさんだよJAPEX」と今は言うべきですし、実際にJAPEXの魅力を伝え切れれば、三日間でも足りないくらいのイベントだと思います。(これは全日展も一緒)そして、だからこそ寄付をするのではないのですか?

もちろん切手展の運営方法(展示フレームや展示スタイル)に改善が必要だというのは同感です。
しかし「だから切手展を見ないで他のミュージアムに行く」というのは、いちツーリストの立場であれば、合理的な判断ですが、日本の郵趣を振興させる団体であれば、「それらの博物館の運営方法を参考にして切手展の参観方法を改善する」というのが郵趣を振興させる団体の長の役割ではないかと思います。そしてJAPEXは、全日展と比べてこの点でまだまだ改善する点がたくさんあります。(もちろん逆もまた真なりですが。)

個人の時間、金銭、気合は全てゼロサムゲームです。人々に切手展よりもその他のミュージアムを勧める意思をお持ちならば、日本郵趣協会の理事長になるよりも、別の団体の責任者をされる方が適切です。

何より大事なのは、この巻頭言を読んで、会員力増強活動やJAPEX実行委員会で頑張っていらっしゃる方がディスモチベートされ、成果が最大化されないことです。なぜならば、この二つは、現在の日本の郵趣シーンで取り組まれている幾つかの重大な郵趣振興事業の中にカウントできるほど大事なポイントだからです。無価値な雑音に惑わされることなく、両プロジェクトが成功裏に進められることを祈念しています。







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[ 2016年07月20日 20:39 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(0)

日本郵趣協会、会員数減少率の下げ止めに成功。会員数8、000人を維持して復活に期待。

公益財団法人日本郵趣協会は、このほど発表した 2015 年度決算報告書において、会員数が 8,052 名に減少したことを発表しました。


20160713graph2016.jpg 


会員数は対前年で524人のマイナスで、この点だけを見れば悲観的になる方もいらっしゃるとは思いますが、私はむしろ以下の点で、昨年度は大善戦し、本年度は復活へのターンに期待できると考えています。


1.この4年間の会員数の減少は以下の通りであり、減少数も減少率も最も良いポイントである。

  2012年 -584 人

  2013年 -603 人

  2014年度 -624 人

  2015年度 -524 人

2.一昨年の会費値上げで、本来であれば昨年の会員減少は例年水準の維持すら難しいはずだった。

3.これに加えて2016年度は「郵趣を購読せず、会費も割安なWEB会員制度」を導入しており、新規会員の増加を期待できる。また図らずも、機関紙「郵趣」に価値を見出さないフィラテリストへの代替手段を提供したと言える。

なお、この結果は私が「フィラテリストマガジン」の「重大ニュース」昨年9月15日号(第8号)に書いた記事の予測に非常に近く、良い結果を先取りできたことに満足しています。

日本郵趣協会に対しては色々な感情をお持ちの方もいらっしゃるとは思いますが、私は現在の日本の郵趣を成立させている個人・団体の中で第一級の功労者の一つであると考えています。 中でも同法人なくしては存立し得ない、(1)二大競争展の一つである JAPEX と、(2)年間を通じて開催されるミニペックスは重要で、それなくしては日本の郵趣は大きく後退してしまいます。 従って私は日本郵趣協会は「なくては困る」と考えており、一昨年より少しでも財政の健全化のお役に立てればと考え維持会員になっております。

もちろん郵趣信仰は他力本願や口先だけではダメだと私は思います。なので上記と並行して、日本郵趣協会がなくなった場合にフィラテリストの郵趣活動が立ち行かなくならぬよう「JPSがなくなったら困る事リスト」を数年前にまとめて、それを一つずつ潰してきているつもりではいます。その成果が表れている部分もありますが、全部そろうにはまだ数年はかかると思いますので、それまでは日本郵趣協会を維持会員として絶対に支えたいと考えています。

そのためにも、現在の体制における会員力増加は目標設定数値も低く生ぬるいので、(すでに達成しているかもしれませんが)まずは低い目標を早期に達成していただいた上で、修正目標を設定し、会員力の増強を図ってほしいと思いますし、目標の達成のために6月12日のブログに書きましたが、「郵趣研究」を会員が選択して購読できる一誌に加えるべきと、維持会員として、また「郵趣研究」に頻繁に記事を執筆している身として、改めてご提案いたします。


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[ 2016年07月14日 00:00 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(0)

第1回製造面勉強会 開催報告

「製造面勉強会」という名称の日本フィラテリーの勉強会(参加費:2000円、スタッフ・講師を含む参加者:64名)が、年4回(1、4、7、10月)開催を前提に、昨日より始まりました。

初回の勉強会は7/2(土)の15:00-18:00に、東京都中央区の綿商会館5階で開催いたしました。同ビルはレンタルスペースとして、毎月開催されている切手市場の会場となっている建物です。午前中は切手市場、夕方からは製造面勉強会と楽しんでいただくことができるのではないかと考え、切手市場管理人の高崎真一さんに会場をご紹介いただきました。

実際「切手市場に来るのは初めてだ」という大御所の皆さんも午前中から切手市場にいらっしゃり、その盛り上がりに驚いておられました。相乗効果はあったのではないかと思います。

16時からの講演に先立ち、15時には受付を開始し、発起人であるエージェントスタンプを始めとする特別即売が15時50分まで行われ、大変賑わいました。

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16:00からは一転して、真面目な講演が始まります。
記念すべき最初の講義は、「収集家から見た製造技術」(魚木五夫氏)です。

本勉強会のスタイルは、講演のタイトル及び講師の選定は「明治時代(手彫・小判)」「大正時代から戦前(菊・田沢・昭和)」「戦後」の三分野から毎回一つずつ3本やるというのを原則としています。
ただし、今回は初回ということで、「大正・戦前」として当初考えていた魚木さんに、より広い視点からの基調講演をお願いしました。

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この講義は大変好評で質問も相次ぎました。また休憩時間には、魚木さんが展示されたビニールフレームの前に人が集まり、そこでの郵趣談義に多くの人が参加されておられました。

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17:10からは2本目の講演として、「小判切手製造面調査研究の足跡」(長田伊玖雄氏)が始まります。
長田さんの講義に加えて、近辻喜一さんによる「エルヘート原版から実用版を作るまで」についての解説があり、初めて知ったという方も多く、大変参考になる講演でした。

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質問一件を受け付けたところで、残念ながらレンタルスペースの賃貸時間は終了。

あらかじめ予想しアナウンスしていた通り、3本目の講演である「グラビア印刷切手のスクリーンを図る道具」(渡会・吉田)は、資料配布のみとなりました。この事態を想定し、資料だけでも分かるように、カラー図版も使用した7ページにわたる資料を作成しておきましたので、よかったと思います。

盛大な拍手を頂戴し、勉強会は終了することができましたが、これで終わりではありません。
最近私は改めて「フィラテリーは社交的な趣味である」ことを意識するようになりましたので、フォーマル、インフォーマルを問わず懇親会を重視しています。急遽もうけた近場での懇親会には30名を超える方がご参加くださいまして、旧友はもちろん、新たな知己とも交流を深めていました。

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下のテーブルは、奥側が記念特殊切手研究会の面々、手前が外国切手出品者の会の面々。私は稀有にして両サークルに所属する身ですが、このメンバーが一緒のテーブルに着いているのを見て「このテーブルは話が盛り上がることがあるのだろうか?」と思っていたのですが、最初から最後まで大盛り上がり。トップフィラテリストは、自分の知らない収集範囲に詳しいフィラテリストからも色々な刺激や収集のヒントを得ているのだなぁと感じました。

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運営上の課題もたくさん見つかりましたので、第2回勉強会に向けて多数の改善点がわかり、今からワクワクしています。7月中には第2回勉強家の案内告知もできると思いますので、どうぞお楽しみになさってください。



 

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[ 2016年07月03日 12:00 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(4)
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