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Stampedia founder's blog

オンライン世界切手カタログ「スタンペディア」創始者のブログです。
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富士鹿赤8銭:第2期、神戸の欧文機械印

数日前に、1922年シリーズ8銭赤 初期製造分(震災前製造)と欧文機械印の組み合わせの記事を描いた時に見つからなかった、神戸の欧文機械印の単貼り葉書が出てきました。もっとも珍しい初期製造分(震災前製造)ではなく、1924年4月以降に登場した新しい実用版で印刷された第2期(白耳)のものと推測しています。(1925年4月には第3期が出現していてもおかしくないのですが、初月なので可能性は小さいかなと)

神戸の欧文機械印は複数の色を使用しているのですが、紫と赤の切手は綺麗に合いますね。ただ神戸の欧文機械印は磨耗が激しいのでも有名で、この消印も御多分に漏れません。まぁこの時期のType Iで磨耗していない印影があったら、墨入れと疑った方が良いと思うので、ある意味正解なのです。証示部の重要データが完読できるだけ幸運だったと思って入手したものです。

ちなみに8銭赤を台切手にした、東京の欧文機械印は、どの製造時期のものも未確認です。都内の郵便局のそのほかの消印の使用例は見かけるので、あってもおかしくないのですが、やはり欧文機械印は常時使われていなかったのかもしれず、見かけません。


2018年03月26日12時36分46秒

Single frankings of 1922 issue 8 Sen
tied by r.l.m.c. in purple, inverted set of c.d.s.
KOBE to Sachsen / Germany, 12 APR 1925
8 Sen correctly paid for surface post card
The cancellation is classified into r.l.m.c. with 6 wavy lines and JAPAN as an indication of country name,
KOBE type I


参考までに、横浜と長崎を並べます。
2018年03月15日17時28分15秒_002
2018年03月15日17時28分15秒_001
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[ 2018年03月30日 12:36 ] カテゴリ:富士鹿・風景 | TB(0) | CM(0)

富士鹿赤8銭:発行年5月の米国宛書留(印刷物重量便)

しばらく前のスターオークションに富士鹿8銭赤の発行年5月使用例が出品されていました。消印は薄く拡大画像を見てようやくわかる程度なのですが、オークション側では気づいていたようで、ディスクリプションには発行年であることが明記されていました。
7500円とスタート値は、このマテリアルにしては高かったのですが、裏面画像を送ってもらい、米国到着印(JUN 10 1922)がクリアだったことから入手を決めました。
その後に、欧文機械やらウラジオストック宛やらが出てきてしまったので、今後コレクションに入れるかどうかは未定ですが、とはいえ木村梅次郎発でない、この時期の赤8銭の使用例は数えるほどしか私は見たことがありません。

2018年03月20日17時26分50秒
2018年03月20日17時27分00秒

Franking of 8 Sen and 20 Sen, the first impression of the 1922 issue
tied by roman letter c.d.s. in purple
YOKOHAMA to Illinois / USA via Chicago, 29 5 22
28 Sen correctly paid for double weight registered printed matter.
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[ 2018年03月25日 17:27 ] カテゴリ:富士鹿・風景 | TB(0) | CM(0)

1922年シリーズ8銭赤 初期製造分(震災前製造)と欧文機械印の組み合わせ

富士鹿・風景切手の伝統コレクション作りで最も難しい1922年シリーズ 8銭赤の初期製造分の代表的な使用例は外信葉書です。ただ田沢8銭の在庫が十分ある上に、外信私製葉書用切手の需要が小さかったことから、それすらもありふれたものではなく、見かければなるべく買い求めるようにしています。

大正時代は絵葉書が流行していたこともあり、裏面に8銭切手を貼り付けた外信私製葉書もよく見ますが、伝統郵趣の使用例として「この一枚が至高」と言える外信私製葉書の使用例を見せるのであれば、難しいながらも吟味したとは言えない普通の裏貼り使用例は避けたい。

となると、チョイスのポイントは(1)初期使用か?(2)消印が特殊(3)到着印なども含めてルートが特殊(4)見た目が美麗、といったところになろうかと思います。混貼りも含めた1922年シリーズ 8銭赤の最初期使用としては1922年1月まで遡ることができますが、それも含めて上半期ですら数えるほどしか目にしたことがありませんので(1)の点では4-6月あたりを一つの目標にしています。

(2)については、手押し印よりも1920年12月から一部の局に導入された欧文機械印が、印影が美しいという点も含めて最も良いと考えています。そんな中先日のジャパンスタンプオークションで、横浜と長崎の1922年消しが登場し両方揃えることができたのは幸運でした。特に長崎は1922年7月の使用例であり気に入っています。

香港宛てもその次の?(Zeeland??)宛ても到着印が押されていないので、(3)の点では不満が残りますが、普通葉書では仕方ないのかもしれません。多少茶けてはいるものの(4)の美観も満たしていると言えましょう。

願わくば、あと神戸と東京も入手して、欧文機械印を4局コンプリートしてみたいですが、ちょっとハードルは高いかもしれません。この二局の震災前の欧文機械印の押された外信私製葉書には大抵の場合、田沢8銭灰が貼られているため、両局では富士鹿8銭赤を販売していなかったと考えているからです。ただ東京における木村梅次郎差し出し使用例はそれなりの数が発見されていますので、彼が外信単貼りも作っていないかなーと淡い期待をしています。

2018年03月15日17時28分15秒_002
2018年03月15日17時28分15秒_001

Single frankings of 1922 issue 8 Sen, the first impression
tied by r.l.m.c. with 6 wavy lines and JAPAN as an indication of country name
NAGASAKI to Hong Kong, 10 JUL 1922
YOKOHAMA to ? 15 SEP 1922
8 Sen correctly paid for surface post card
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[ 2018年03月20日 17:29 ] カテゴリ:富士鹿・風景 | TB(0) | CM(3)

スタンペディア・フィラテリック・ジャーナル 国際展金賞受賞 感謝の会 の開催について

当社のフラグシップマガジン「スタンペディア・フィラテリック・ジャーナル」は昨年秋の世界切手展 Brasilia2017 で金賞を獲得することができました。私は同雑誌に編集者として加わっておりますからよくわかるのですが、この受賞は私の手柄というよりも、むしろ素晴らしい原稿をご寄稿くださった内外のご執筆者の皆様、そして支えてくださったスポンサーさん、読者の皆様のおかげで獲得できた金賞です。

雑誌部門での金賞は毎回取れるとは限りません。今度出品するWSCイスラエル展ではひょっとしたら大金銀賞に落ちてしまう可能性もあります。そこで、当社の感謝の気持ちを早めに一度どこかで示す機会が作れないだろうか、とこの半年ほど考えておりました。そうした折り、郵趣振興協会の活動で、毎年一度はフォーマルなフィラテリストのパーティーをやっていこうということを再確認する機会があり、2018年度については、この「感謝の会」をその名目にすることがまとまりました。

パーティの主催は、経費面も含めて全てスタンペディアで担いますが、ノウハウや知恵については、郵趣振興協会の池田代表理事にお力添えをいただいており、昨年同協会の設立記念祝賀会で使用し好評だった、有楽町の日本外国特派員協会のパーティールームで今年も開催することができることになりました。もちろん着席のコース料理が出ます。

つきましては、以下に掲示する案内チラシの通り、ご参加いただける方を募集しておりますので、どうぞ奮ってご参加ください。本ブログからのご参加に当たっては、コメント欄へのご記入でも構いません。お待ちしております。

20180315_01party.jpg
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[ 2018年03月15日 19:19 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(0)

フィラテリストマガジン第18号の発行。

tpm018_thum.jpg3/15にフィラテリストマガジン第18号を発行いたしました。購読会員の皆様にはすでに電子メールで発行連絡済みです。
マイスタンペディアにログインし、ダウンロードして、ご覧ください。今号は、本誌148ページ。付録 1冊65ページ です。どうぞお楽しみください。なお、紙に印刷したものは、本日より5営業日以内に、定期ご予約されている会員に向けて、製造・発送の予定です。


目次(コピペ)

当誌の読み方・使い方		
目次
郵趣界重大ニュース
郵趣カレンダー
楽しい趣味の切手展2018 JPS仙台支部
郵便制度史展2018 郵便制度史展実行委員会
私の発見・私の報告
台湾の欧文櫛型印 横矢 仁
昭和20年代の速達鉄道郵便 宮崎 幸二
戦後低料郵便 航空扱いのフォアランナー 岩崎 朋之
謎解き郵趣
1873年ハワイから日本・神戸宛て切手剥ぎ取りカバーについて 山崎 文雄
出題編 重山 優
寄稿記事・郵趣論文
連載 富士鹿・風景切手(4)1937年シリーズの製造面 吉田 敬
連載 凹版印刷された新動植物国宝切手(4)迦陵頻伽120円 横山 裕三
青色勅額の細字版―その後の顛末― 横矢 仁
連載 南方占領地のフィラテリー(3)蘭印スマトラ ジャンビー州の加刷切手の分類法 守川 環
朝鮮速達 横山裕三、吉田 敬、協力:新井 紀元、池田 健三郎、ジャパンスタンプ商会
戦前速達郵便の航空逓送 行徳 国宏
和欧文機械印トピックス 第25,26,27,28回 水谷 行秀
古今東西郵趣文献書評 各国郵便切手目録(和田商店、昭和2年)小板橋 小吉
コレクションの作り方
ナショナル・ミュージアムで個展を開こう 特定非営利活動法人 郵趣振興協会
郵趣活動の記録
第1回いずみ展盛況に開催(参観記) 長野 行洋
郵趣振興協会 活動報告 特定非営利活動法人 郵趣振興協会
ジャパンスタンプ オークショニアレポート 鯛 道治
スタンペディアオークション 第4回セールレポート スタンペディアオークション株式会社
あとがき

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[ 2018年03月15日 18:18 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(0)

第50回オークション記念パーティーへのお誘い

と言っても日本の話ではありません。

フィラテリックサミットで何回か訪れたスウェーデン第二の都市マルメ駅前のエリートホテルサボイは、同市で50年間オークションを営むポスティルヨーネンが会場として使用している、フィラテリストにはおなじみのホテルです。

フィラテリックサミットを主催するヘルストローム氏が、CorinphilaらGPNグループとの協業をするようになってから同地を訪れることはなくなりましたが、今回の記念オークションには、シュレスヴィヒ・ホルシュタインの一番切手のミクスドフランキングが出品されるので、訪問を検討していましたが、5月の切手展の準備が順調でなく、断念いたしました。

ところで、このような記念パーティーは日本では滅多にありませんね。近いところでは昨年末にジャパンスタンプが第100回(100年ではない)を迎えましたが、特段催しはやらなかったですね。スタンペディアオークションはまだ1年ですが、10周年の時にはパーティーをやるようにオークショニアに言っておきましょう。

2018年03月07日12時47分38秒
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[ 2018年03月10日 12:47 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(0)

富士鹿8銭赤の初期使用例

ある人が「富士鹿切手をどれくらい理解しているか?」は、「どの富士鹿切手が最も収集が難しいか?」を質問するとわかります。

一般的には、1929年シリーズの「改色切手・DIE I」 (日本のフィラテリーでは「旧版」と呼称されることが多い)と回答する人が多いでしょう。これはカタログ値が高いことからも有名な難しい切手です。

メインナンバーごとに使用例を含めて収集していった人だと「1937年シリーズ毛紙20銭青」と回答するのではないでしょうか。発行期間が短く、20銭紫が残っている間に白紙に変わってしまった局もあるようで、使用局も限定され、使用例の種類も限られます。

では競争展に伝統郵趣に取り組むレベルまで理解している人だとどう回答するかというと「1922年シリーズ8銭赤の震災前製造」と回答すると思います。先日、天野さんと話す機会があり、全く同様の事をおっしゃっておられました。さすが天野さんです。

先ほどの2種類の切手は、数万円程度〜のお金で解決できる切手です。セミクラシックですから、100万円クラスのものなんてなかなか存在しません。複数枚貼りだって市場には出回っています。このようなシリーズで難しいのは市場評価が高くないにも関わらずほとんど存在しないtreatment上のキーとなるマテリアルの入手です。

伝統郵趣できちんとコレクションを作っていこうとして、当時の販売・使用状況をみていくと、1922年シリーズは発行されてから暫くは田沢切手の在庫消化が優先されて一部の例外を除き郵便局で販売されないうちに関東大震災で全部燃えてしまい、印刷版まで燃えてしまったので、震災前の第1期製造分と震災後の第2〜4期製造分は、意味合いが大きく異なります。見た目で目立つ「白耳」は実はさほど珍しくなく、3期、4期と見た目があまり違わない1期の銘版は大変珍しいことになります。

3額面の中でも8銭赤は、未使用・使用例共に、私も滅多に出会う機会がなく、多少状態が悪くても入手機会を逃したくないマテリアルです。第1期である事を証明するには、銘版付きマルチプルか使用例であることが望ましいのですが、単貼り外信葉書以外のマテリアルはなかなか入手できません。そんな中、発行年4月の使用例を入手できましたのでご紹介いたします。

2018年03月07日11時31分32秒

書状左部に「浦塩行」と書いてある通り、ウラジオストック宛です。1922年はソビエト連邦成立の年ですから、混乱もありなかなか面白い宛先ですが、このカバーは数万円の安い方で入手できました。宛先以外のポイントは、本書状が一般商用便だということです。富士鹿切手は日本のフィラテリーで初めて発行中にプレミアムがついて販売された切手で、木村梅次郎が取り扱っていたことが知られています。木村は富士鹿切手の使用例を意図的に作っていたようで、残存数少ないながらも木村関連カバーが半分以上を占めます。このような状態ですので、木村関連カバーでないだけでも意味があるのですが、さらに一般商用便であることが、私が本カバーを強く欲しいと思った理由です。


Mixed franking of 1922 issue 8 Sen with other stamps
tied by black c.d.s. with a roman letter c.d.s. in blue beside
KYOBASHI to Vladivostok, Russia via Tokio 11 3 29 (1922)

40 Sen correctly paid for registered letter, 20 for letter and 20 for registration fee.

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[ 2018年03月07日 12:05 ] カテゴリ:富士鹿・風景 | TB(0) | CM(2)

安藤源成展

http://kitte.com/>(特非)郵趣振興協会のホームページ内でもご案内の通り、明日から郵博特別切手コレクション展を行います。展示団体として初めて個人をお迎えし、個展を行います。展示してくださるのは岡山県の安藤源成氏で、展覧会名は安藤源成展です。土日の二日間に渡り開催いたしますので、ぜひみなさまご参観ください。

この展覧会の開催は、2017年度で第8回目となり、年度を通じて最後の展覧会となります。展示団体の質の確保を重視しているため、回数自体はさほど多くはありませんが、全ての展覧会が非競争切手展としてはハイレベルなものになっているとお褒めの言葉をいただいております。郵趣振興協会の池田理事が「スモール・エクセレント」というキーワードを持ち出しました通り、国内二大競争展とは別に、このような展覧会を頻繁に開催する機会を設けることは、当団体の目指す郵趣振興にとって大いに意義があると考えており、来年度以降も展示内容の点から意義のある勧誘や取捨選択を行い、魅力的な展覧会を開催していく事をお約束したいと思います。

本日は午前10時から行徳理事とアルバイト、それに郵政博物館の職員のみなさまのお手伝いでフレーム設営を行い、安藤さんをお迎えする午前11時からは池田理事やお手伝いの皆様を迎え、コレクションの展示に着手。パンフレット印刷を終えた私が到着した正午には、設営作業はほぼ完了するまでにスムースでした。振興協会のブログには、準備のことなど池田理事が報告されていますので、ぜひあわせてご覧ください。そして明日からの二日間ぜひ、ご参観ください。

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[ 2018年03月02日 20:26 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(0)

Happy Birthday Swiss Stamps

本日3月1日はスイス切手誕生175年の誕生日で、RAPPオークションからはこんな動画が送られてきました。ドイツ語ですが英語表記もありますし、簡単なやりとりですから、どなたでも楽しめるでしょう。



こういうのをNo.1でもないオークションハウスが作ってしまうところが、スイス郵趣の懐の深さです。Corinphilaやdavid Feldmanも同社に刺激されて動画制作に数年前に取り組みましたが、完成作品のクオリティで言えば、遠くRAPPには叶いません。同社のフロアセールに一度参加しましたが、使用している機材が本格的でしたので、(おそらくスタッフも)その点からして違うのかもしれません。

なお、RAPPは、スイス(1843.3.1に一番切手を発行)は英国に次ぎ二番目に切手発行した国と言っていますが、私の定義では、米国が二番目です。(1842.2.1発行のGreig's Post=NY local post用切手)

また、初日カバーも豊富に残存している英国切手と異なり、人口もエリアも比べ物になら何くらい小規模なチューリッッヒだけの切手でしたので、初日カバーは一通も残っていません。そもそも3月使用が5-10通しか確認されていないと思いますので、その入手機会はペニーブラックのFDCよりもはるかに難しいと言えます。

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[ 2018年03月01日 23:38 ] カテゴリ:スイス | TB(0) | CM(0)
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