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Stampedia founder's blog

オンライン世界切手カタログ「スタンペディア」創始者のブログです。
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ヨーロッパモードに戻る時間

忙しい楽しかったJAPEXも終わり、あっという間に2019年11月も終わろうとしている中、Corinphilaのカタログが到着しました。「スタンペディアオークション のカタログは立派になったねー」と言ってくださる皆さん、国際オークションの一回のカタログは上のような豪華絢爛さ&分厚さ(「全7冊の間にスタンペディアを挟んでみた」の図)で日本の常識では測ることはできません。月末ヨーロッパに下見に行って、12月第1週には競りに日本から参加予定で、私にとって久しぶりの本格的なオークションへの参加になる予定です。(でも多分勝率は1割程度・・・)
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[ 2019年11月18日 21:20 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(0)

横矢さんの富士鹿・風景コレクション

毎年書いていることですが、あっという間にJAPEX2019の三日間が終わってしまいました。

私は二日目はスタンペディアの会費更新ブースを開設した後で、スタンペディアオークション のオークショニアの木戸くんから急遽ヘルプ要請が入り、お手伝いに入っていた関係であっという間に終わってしまいました。三日目は午後から会場入りしましたが、予習をしていない中でジャパンスタンプの競りに参加し、いくつかマテリアルを入手することが叶い、喜んでおります。鯛さんが進行する中でカタログに掲載されている全マテリアルを見ながら何に入れるかを決めようとしていたため「話しかけずらい雰囲気が出ていたよ」と一部の方に言われましたが、まさに意図していたところでした。理由が理由ですのでどうぞご容赦ください。

このように毎年二日目・三日目はJAPEX会場に入る時間がほとんど取れないため、意図的に初日は作品を見るようにしています。自分の作品はVは固いだろうけど、LVは無理かなと思っていたところ、88点だったので、予想の範囲でベストの結果で一安心しています。国際展出品資格をもらうことが目的でしたので、ジャパンでは(一部菊のY氏と談合しつつも)引き続きマテリアルを書い続けました。

競争展で他の方の展示を見るときは、審査競技参加者としての力量向上のために、点数をつけながら参観しているのですが、今年の一般部門では、大金賞と予想した3作品が全て大金賞となり当てることができた一方で、全く予想しなかった作品が大金賞+となり、昨晩結果を知り驚きました。

チャンピオンクラスの方は3作品ともレベルが高く、どれがチャンピオンをとってもおかしくないなと思っていました。日本での人気のある作品、構成力の素晴らしい作品、世界的に有名な分野の変わった挑戦の仕方の作品。いずれの皆さんの作品も素晴らしく、初日は、その前を何度も巡りました。

チャンピオンクラスの3作品と同じくらいに注目していたのが、横矢さんの「富士鹿・風景」です。私は、この分野の作品を見るときにはまず1922年シリーズ8銭赤の震災前製造分を見ます。天野さんも同じことを言っていましたが、お金で解決できる旧改8銭と昭毛20銭と違い、この切手は簡単には集まらないのです。で、その震災前製造分のページに存在の知られていなかった三番目に大きいマルチプルが展示されていてまずは驚きました。つい先日ブログに書いた9枚ブロックを越す、大型マルチプルの出現です。構成も4フレームと精力的に作られていて、第3フレーム最上段には、旧版富士鹿8銭が一段並ぶなど、その作りには唸らせられました。

近年の国際展における作品では、伝統郵趣部門においてすら、コレクションを「いきなり始めていきなり終える」作品は好まれない傾向があるのですが、本作は、難しい1922年シリーズ初期使用で始めて、昭和切手図案委員会の見本字で終えているという点でも、対策しており、国際展でも十分通用する作品の構成になっていると感じました。さすが私の富士鹿・風景の師匠の作品です!会場で林国博さんや斎享さんや菊地恵実さんなど、この当時のフィラテリーに詳しい方と色々と歓談しました。

横矢さんの作品だけでなく同時代の丹羽さんの作品にも刺激をもらい、家に帰ってまた「富士鹿・風景コレクション」を開いてみました。小さな点をブラッシュアップして、国際展での上位入賞に繋げたいなぁと考えておリます。



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[ 2019年11月18日 07:59 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(0)

細分化した作業工程から構成されるスケジュール管理と実際の作業における必要手順の明確化

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」という漫画があります。「少年ジャンプ」の看板作品の一つでしたのでご愛読されていた方も多いと思うのですが、私の好きなタッチの作品でなかったため、私はほとんど読むことがありませんでした。

作者の秋本治さんという方のインタビューをたまたま見る機会がありました。
40年間に渡る連載を書くにあたり、「午前9時から午後7時の定時勤務で睡眠もしっかりとり、アシスタントはタイムカードで出退勤を記録し」残業させない、という記述を読み、締め切りにおわれて24時間血眼で漫画を描く漫画家のイメージと違い面白い方だなと思い、じっくり読んでみました。

このインタビューは、漫画家による仕事術の書籍の出版に関する企画でしたが、事業開始直後は仕方ないが「スポ根」仕事は続かないので、スケジュール管理の徹底、作業工程の把握による無駄の排除などで仕事のスピードの効率を上げるという考え方には強い共感を持ちました。
また同氏が『少年ジャンプのスポ根マンガのような、「あきらめるな。最後の最後にどんでん返しだ」というかんじでしょうか。ただ、なかなか現実には起こらない。』と語る件は笑わずにはいられませんでした。その通りですね。

大勢での共同作業を効率的に進めるにあたり「いい感じで」という感覚的な指示しかせず、問題が発生してから、発注主が反省せずに、発注先の責任のみを追求すると言うことはフィラテリーの世界でも垣間見るのですが、このような無能な指示が通じるのは
(1)時間の余裕があり
(2)才能があり
(3)気心の知れた人に対してだけ
トラブルを避けるためにも指示には工夫が必要だと書いてありましたが、インタビュー全編を通して秋本氏は当たり前のことしか書いておらず、結局は「やるかやらんか」の違いだなと思った次第です。

私の郵趣活動は、多くのプロジェクトが並行して進んでいるのですが、3ヶ月に一度ペースのものが結構あります。年がら年中おなじことをやっているならともかく、この年4回と言うのは絶妙に忘れがちなタイミングです。そこで、いくつかの分野では手順書を充実させ、それを見ながら必要な手順の実行を忘れて失敗しないように進めています。またスケジューリングについても、向こう1年分を日にち単位で細分化してGoogleカレンダーにあらかじめ登録することにより、漏れがこないようにしています。

細分化した作業工程から構成されるスケジュール管理と実際の作業における必要手順の明確化の両輪が揃えば、作業量がある程度まで増えても怖くないわけで、結局は仕事の進め方の優劣によりアウトプットは決まるという至極まっとうな話です。

クリエイティブな仕事にスケジュール管理が向かないのではないかと言う考え方に対しても秋本氏は疑問を呈しており、見切り発車で「まず形にし 後から修正」すればよいと言っています。この点も私は同感で、例えば展覧会向けの個人の作品作りなどはまさにこの通りです。私は作品作りについては1 リーフを平均20分で作るスケジュールでうごいています。どうせ最初からベストな作品など完成しないことがわかっているので、まずはアウトプットを優先させたいからです。それに、リーフデータはMACに入っているので完成度を上げたければ、完成後に時間が取れたら作り直せばよいだけのことだからです。

一方で手順書をまとめる能力は誰でもが持つものでない技術であり、日本人でリーダー層の人にもかけがちです。「この仕事はマニュアル化できるものではない」といっている場合は、大抵このケースに当てはまります。しかし、さまざまなビジネスを通じて思いますがゲームの開発であろうとプロ野球球団の経営であろうと、能力ある経営者がきちんと管理してそこそこの経営ができないものなど滅多になく、少なくとも私がこの10年間にみてきた日本のフィラテリーにおけるビジネスやプロジェクトの規模や程度で、マニュアル化できないほど高度なものは一つもないというのが私の感想です。JPSが特にインターネット分野でここ数年非常にoutputの質を上げてきている背景には、マニュアル化の技術の活用があるのではないかと私は推測していますが、誰が旗振り役なのでしょうかね。

このように本インタビューは、わたし自身の仕事を再確認するよい企画でした。もっとも、このインタビューで秋本氏に共感はしましたが、「こち亀」を今から読もうとは思わないなぁ。「美味しんぼ」の初期なら何度でも読みたいけど。。。
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[ 2019年11月14日 09:45 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(1)

スタンペディアフィラテリックジャーナル2019の発行について

先日ご報告の通り、発行準備中だった、スタンペディアフィラテリックジャーナル2019が本日、当社および当社倉庫に納品されて参りました。この納品された瞬間が楽しいので、書籍・雑誌の発行はやめられません。

午前中は、予め準備していた通り、予約者ならびに寄稿者・広告スポンサーへの発送準備作業にあて、無事完了しましたので、午後一の集荷で発送します。早ければ明日、遅くとも今週中には皆様の手元に届くと思います。今号も充実した内容です。お楽しみになさってください。



ところで、先日、当社出版物をご覧になった方から『(郵趣系の)本作り、雑誌作りが楽しいと表現したのを私は生まれて初めて読みました。対象分野に興味を持たない編集者が多い中、素晴らしいと感じました。』という感想を頂きました。

褒めていただけているのだとは感じましたが、郵趣系の本作り・雑誌作りを楽しいと思っていらっしゃる方は他にもたくさんいらっしゃると思います。そしてそのような方の作る書籍・雑誌は面白いと思います。

日本郵趣出版(JPP)は例外かもしれませんが、郵趣系の本作り・雑誌作りは儲からないどころか持ち出しが多いというのが実情で、そのような経営環境における出版活動は趣味であると私は定義づけています。書籍流通の手間を考えて法人化しているものの、これは切手展に向けてリーフを作る活動と同様に趣味なのです。

趣味なのですから、本作り・雑誌作りを楽しいと思えないならば、やめれば良いだけの話だと思います。私も『誰もあなたに本を作ってくれなどとお願いなどしていないのです。』という感覚を常に失わずにいたいと思います。(こちらが提示した契約に応じた方との間で、契約範囲内で書籍発行の債務があるのは当然のことですが。)



さて、2019年号ですが、直販サービスはすでに終了しましたので、今後は切手商を通じてお求めいただければと思います。JAPEX2019会期中は以下の切手商で先行販売が行われます。どうぞお買い求めください。

ユキオスタンプ、エージェントスタンプ(渡会一裕)、ジャパンスタンプ

また会期後も在庫のある限り、引き続き上記ディーラーがお取り扱いくださるほか、郵趣サービス社が通販で扱う予定(雑誌「郵趣」1月号掲載予定)です。

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(SPJ2019の完封:10冊単位)





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[ 2019年11月13日 12:39 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(1)

フィラテリストマガジン 号外 JAPEX展2019参観ガイド を発行しました。

競争展へご来場される方が増えるように、2014年から毎年7月に突貫工事で編集・発行している「競争展参観ガイド」ですが、今週末開催分が完成いたしました。「スタンペディア日本版」会員には既に案内済ですが、今年は普及版として画質軽めのもの(約10MB)を11月中に限り、無料でダウンロード提供いたします。以下の「ダウンロード」をクリックしてください。

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[ 2019年11月10日 15:34 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(0)

スタンペディア フィラテリック ジャーナル 2019 の発行について

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スタンペディア のフラグシップマガジンである「フィラテリックジャーナル」の2019年版が無事校了し、現在京都の印刷所の輪転機で製造中です。来週13-14日に納品予定で、ご寄稿くださった皆さま、広告主の皆さま、マイスタンペディア を通じてご注文くださったみなさまには14日には発送したいと考えております。

「スタンペディア 日本版」2019年会員には、ただいま送料無料予約キャンペーンを実施中です(11/12まで)
それ以外の方ならびにそれ以降のご注文は、ジャパンスタンプ、郵趣サービス社、ユキオスタンプなどの店頭でお求めください。今年も充実した内容で千円(税抜)でお届けします。

書籍名称:スタンペディア フィラテリック ジャーナル 2019
販売価格:1,100円(税込)

掲載記事一覧
 ・紅枠葉書(斎 享)
 ・ベルギー メダリオン切手の「円形」変種(イヴ フェルトメン)
 ・チューリッヒ 6 Rp. リコンストラクションへの挑戦(吉田 敬)
 ・ブラジル1861年高額切手多数貼りカバー(正田 幸弘)
 ・青島局と山東鉄道沿線局の郵便史 1898-1949年(福田 真三)
 ・蝶、その生まれながらの美(ウラジミール・カチン)


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[ 2019年11月09日 20:37 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(0)

富士鹿 製造面研究

富士鹿4銭の印刷版の研究をする中で、二次素版 Type VIIIの定常変種を発見しましたが、その後の研究で、同一の二次素版が、第1期(1921-23年)第2期(1924年)第3期(1925年)にも使用されたと推定したものの、現物は未入手でしたが、この半月ほどの間に相次いで入手が叶いましたので、ご報告。

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また、これとは別に8銭赤の未使用9枚ブロックも入手できました。1922年シリーズは、各額面とも最初期1シートずつが確認されているのであまり気づきませんが、大きなブロックは特に8銭で未使用/使用済問わず少なく、6枚以上のブロックは数える程しかない貴重なものです。
富士鹿のコレクションで私がまず最初にチェックするのは8銭赤をどのように作っているかで、(お金で解決できる旧版改色8銭や昭和毛紙20銭と違い)この額面の未使用や使用例の展示方法に年季が現れると感じます。

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[ 2019年11月08日 20:36 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(0)

中部スタンプショウ2019 in 浜松の収穫 番外編

静岡のお土産で一番好きなのがコレ。二千円ほど仕入れてきました。半年持つかな?

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[ 2019年11月07日 13:59 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(0)

中部スタンプショウ2019 in 浜松の収穫(4)

最終回です。
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黎明期のローラー印の内、1912年のものは以下のような使用状況となっています。20191027-10.png
1912年5月に導入されたPrototype B(郵便局名と年号が別の枠に囲われるタイプ)は、元号の変更に伴い、5-7月の年号「45」直彫と、7/31以降の「1」はめ込み(直彫もあるかもしれない)に二分されます。

何れにせよ、1912年のローラー印は一年間に3つに別れて、それぞれが数ヶ月づつしか使用期間がないため、残存量が少ないものです。そんなわけで郵便局名が全く見えないという大きな欠点はあるものの、本マテリアルは入手した次第です。

この封筒は、裏面も完全に残っており、それによると差出地は静岡とのこと。1912年の静岡のローラー印は未確認ですので、この点からも今後調査したいマテリアルです。

短期4回連載で中部スタンプショウ2019in浜松の収穫をご報告しました。じっくり楽しめた4日間でした。主催者の皆様に本当に厚く御礼申しあげます。
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[ 2019年11月01日 10:16 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(0)
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