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国際切手展への初出品を終えて


先日、無事閉幕したPHILANIPPON2011は、私にとって初めて出品した国際切手展となりました。私はジュニア時代に切手収集に枠をはめようとする人々やその窮屈さに嫌気がさし、切手への熱意が失われた経緯がありますので、4年前に収集再開した時にも、競争切手展は窮屈な郵趣の代表としてあまりよい印象を持っていませんでした。

しかし、物事の本質を理解するには、まずは体験してみることだと思い、ゼネラルコレクターであるにもかかわらず、競争切手展に取り組んできました。その結果、競争展としての切手展は郵趣を発展させる上において欠くことのできない要素である一方、全てのフィラテリストがこれに取り組む必要はないという結論にたどりつきました。

そもそも、郵趣の生まれた欧米ではずっとこのような思想だったようで、競争切手展に全く出品しない著名なコレクションを持つコレクターやアルバム作りすらしない知識の豊富なコレクターが現在でも沢山います。私のジュニア時代の切手雑誌や指導者はこのような本質を理解できておらず、アルバム作りと競争展への出品をしないとフィラテリストでないかのような幻想を無理矢理ジュニアコレクターに植え付け、この誤った指導法が今日の郵趣の停滞の一因となりました。

私は競争切手展は、スポーツにおける、フィギュアスケート、シンクロナイズドスイミング、またスキー競技におけるジャンプの飛型点等に近いと考えています。なぜなら、審査員による得点競技だからです。競争切手展は、これらスポーツ競技と同じく、国際機関を持ち、厳格なルールを適用し、その上で競争しており、その審査が人によってぶれないように、登録審査員を育成しています。ルールは人の作ったものですからおかしな点も時々出てきて、その度にルールの改正が検討されます。

しかし、ここからが重要なのですが、こういった国際機関は、この競技会に参加しない人を別に見下してもいないし、排除しようともしていません。彼らも同様に大事に考えており、町のスケート場で滑るだけの人や、競技会を見に来るだけの人も含めて、そのスポーツの愛好家としてとらえています。競争切手展とフィラテリストの関係もまさにその通りですし、国際郵趣連盟はそう考えているということが今回わかりました。

だとすると、競争切手展を嫌悪する態度というのは、むしろ、アルバム作りをしない人を嫌悪する態度と同じで、フィラテリーやフィラテリストの自由さをせばめる、私のジュニア時代の雑誌や指導者のとった行為そのものであり、私の最も忌み嫌う態度であると気づきました。そう考えると、フィラテリーの雑誌も今やすっかり進歩し、自由なフィラテリーを紙上で展開する時代になってきていると思います。フィラテリストが自分の好きな郵趣を自分なりに行うという当たり前の事がようやく認められた良い時代になったと思います。

一年半前に、ほんの腰掛けくらいのつもりで始めた競争展への出品ですが、その魅力にとりつかれた私は恐らくこれからも続ける事になると思います。この間に、思ったより低い採点をされ、凹んだ事もありましたが、ルールがあり審査員が居て厳正な審査をしているという事実をちゃんと見つめれば、(人のやる事ですからもちろん誤審もあるでしょうが)むしろ今の僕には感謝の気持ちしかありません。手間ばかりかかり、それに見合う報酬も得ていないのに、しっかりとした運営をしてくださる、コミッショナー、審査員、事務局の方はもちろん、展覧会運営のボランティアの方まで含めて、全ての国際切手展の運営に関わっている皆様に感謝申し上げます。

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[ 2011年08月08日 01:41 ] カテゴリ:競争切手展 | TB(0) | CM(0)
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