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アメリカ切手展 america'13 参観記

JPSのアメリカ切手部会といえば、僕が中学生の頃から南新宿の郵趣会館で毎年独立記念日の頃に切手展を開催していて、数回見に行った事がある位歴史のある切手研究グループです。外国切手出品者の会でお世話になっている皆さんが出品されている事もあり、昨年から再び同切手展を見に行く様になりましたが、今回もとても勉強になるよい切手展でした。

今年は大統領シリーズ発行75周年ということで、JAPEXでもその展示がされるやに聞いておりますが、その前段階として、現段階迄に完成している製造面を中心とした展示がとても面白かったです。展示者の皆さんの解説で理解したメモをここに書いておこうと思います。

1938 アメリカ合衆国 通常切手

1938-1954 大統領シリーズ
32額面はすべて凹版、その内、
1ドル未満の29額面は輪転印刷、1ドル以上の3額面は 平版印刷

乾式凹版の技術は1938年時点では確立されておらず、使用されたのは湿式凹版で、紙の縮み具合は必ずしも一定でなかった。
第二次大戦後迄発行されたロングランシリーズであり、後期に発行された1ドル切手には乾式凹版が存在する。

紙の縮みと紙の方向の関係から、切手のサイズ違いが存在する。(1ドル以上の高額面のみ?)

目打の正しい穿孔を実現する為に、耳紙部分に線を入れた印刷版で印刷を施し、それにより正しい目打穿孔を行う様になった。(エレクトリカル・アイ)
耳紙により下記の三分類が可能
1)エレクトリカルアイなし(初期)
2)エレクトリカルアイの試行(初期)2,3centのみ
3)エレクトリカルアイ
※ 1ドル以上の3額面については、エレクトリカルアイの様式の変更もあり。

収集家でもあったFDルーズベルト発案による新シリーズということもあり、22セント迄の全ての切手は何代目の大統領かと数値を合わせて発行されていますが、これは使用面では額面により、ほとんど使われない額面を生む結果となり、単貼りカバーが珍しい額面の切手もあるそうです。すべて単貼りで並んだらインパクトはありそうですね。


大統領シリーズ以外の展示も充実していて、クラシックから最近の記念切手迄満遍なく会場を埋め尽くしていましたが、なかでも面白かったのが1922年シリーズの展示で、かなり濃い展示がされていました。まず田村さんの平面印刷7セントですが、事前に展示される事を聞いていたのですが、まさか一額面で1フレームを展開されるとは思っていなかったので、びっくり。そして版の研究をかなりされている事が分かりました。自分もスイスのクラシックの製造面を収集する中で版の研究を始めたものですから、展示方法やタイトルリーフの説明等参考にさせていただきました。

会場で色々と解説くださった小林さんの平面印刷2セント切手帳は、全容を理解して、それを網羅する事のたいへんさに気が遠くなりました。エレクトリカルアイみたいなラインがあるため(?)切手帳が印刷版のどこにあるかを推定する事ができ、それにより沢山のタイプに分類する事ができるというのは、タイトルリーフと各切手帳を一つ一つ見比べて、とても面白く感じる事ができました。こういうのが分かってくるとアメリカ切手も面白いなーと思います。

最後に、大越さんのコイル切手の使用例ですが、以前、アメリカ切手は物量があるから楽しいよ、と言われたのですが、東郷4銭コイルと同時代のコイル切手のカバーがふんだんにあることにビックリしました。

他の展示も面白かったのですが、欧文機械印コレクターとして感激したのは、当時米国でユニバーサル社と並び機械押印機メーカーであった、インターナショナル社の捺印機の現物の展示と実演でした。消印部分のみを除き払い下げられた物らしく、同様の物が多数プライベートハンドにあるそうで、ここら辺は逓信総合博物館にしか同様の機械が存在しない日本とはそもそもの物量の違いを感じます。また、インターナショナル社は未だにサポートをしているらしく、所有者の方がこの切手展用に独自の印影を発注して、その押印実演をしてくれました。インターナショナル機とユニバーサル機の違い、同一メーカーの中でも、手回しとモーター回しの印影の違いなども解説頂き、改めて、欧文機械印の理解にあたり、米国の実例に当たる事の重要性を思いました。

東京に住んでいるとミニペックスを沢山見る事ができるのは本当に恵まれているのですが、毎回、小一時間しか時間が取れず、後ろ髪を引かれるおもいで会場を後にします。今日もそんな感じでした。明日一日開催されていますので、東京近郊にお住まいでまだ参観されていらっしゃらない方には是非お勧めしたいと思います。

20130713_1.jpg



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[ 2013年07月13日 20:48 ] カテゴリ:その他の切手展 | TB(0) | CM(1)
アメリカ切手展参観ありがとうございます。
レスが遅く申し訳ありません。
アメリカ切手展への参観ありがとうございました。
仕事以外で東京へ何度もいけない身としてはアメリカ展の様子を
速報的に教えていただき感謝しています。
大統領シリーズの展示や、ワンフレーム展など様子を知ることができ
なんとなく展示物を想像してしまいました。
後はアメリカ切手部会報やJAPEXで展示物を拝見できるのを今から
楽しみにしているところです。
[ 2013/07/16 23:07 ] [ 編集 ]
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