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大正と昭和の区別

東京の菊田沢切手部会には、JAPEX2012の時に入会したのですが、土曜日は朝から行事が入っている事が多く、夕方には疲れてしまって、一度も参加できずにいましたが、先日、久々に参加する事ができました。知り合いが多い事もあるのかもしれませんが、とても刺激的で楽しい会でした。小判切手や昭和切手に触れられる、広島の蒐郵会と同じくらい楽しかったです!

菊・田沢時代に素人の僕からすると見るもの聞くもの新鮮で、金子入り書状の話や、物品価格表記の話、封皮の話等どれも刺激的でした。色々と質問もできたので、最近気になっている、1年-15年の使用例が、大正1-15年なのか、昭和1-15年なのかをどう判断するのかについて聞いてみました。

自分で導きだしたのでは、
1)風景切手
  ほとんど昭和時代の使用例で、15.7.4以前の消印であれば確実に昭和時代。
  大正時代の使用例は、T15.7.5に発売された第1次平面版の三種のみに見られ、しかもT15.12.25までの半年しかない。
2)新高額切手
  毛紙の発行はT13.12.1であり、大正時代の使用は、13,14,15に存在する。13.11.30以前の消印は確実に昭和時代
  ちなみに白紙(S12.11.1)であれば確実に昭和時代
3)震災切手
  T13.9月末に売りさばき停止、T14.4月末には回収となったため、大半の使用例は大正時代。
  昭和初期の使用例は残存するかもしれないが、12-15の使用は、原則として大正時代と考えてOK
4)富士鹿切手
  第1次旧版の3種のみT11.1.1に発行。大正時代の使用例は、11-15に存在する。1-10年の使用例は確実に昭和時代
  ちなみに第1次改色以降の発行はすべて昭和時代。
5)旧高額切手
  関東大震災迄は製造されていた為、新高額切手の発行に関わらず、昭和初期の使用例はありえる。
  さすがに白紙は残っていないと思うので、白紙であれば、原則として明治・大正時代の使用例。
  T3.5.20に毛紙が発行されたので、3年以降の使用済みの場合は、基本的には大正時代の使用例だが、一応昭和も疑う必要はあるかもしれない。
6)田沢切手
  最も難解。切手の製造面でまずは分けざるを得ない。(これが苦手・・・)
  毛紙以外(大正白紙、昭和白紙)やコイル切手については迷わずそれぞれ大正時代・昭和時代の使用例。
  旧大正毛紙(T3-14)と新大正毛紙3銭(T15.5月)については、大正・昭和時代にまたがる可能性はある。
  もっとも通常切手なので切り替わりは早いため、旧大正毛紙については基本的には大正時代の使用。新大正毛紙の15年の使用例は大正時代という判断で良いとは思いますが。
でした。


ちなみに、そのとき、僕は切手市場帰りだったので、そこで買った安いカバーを見せて、これが大正14年か昭和14年か判断を田沢の専門家の方はどう判断するのか聞いてみました。
20140302_2.jpeg
そうしたら、会長の山口さん、そして、大阪でもご一緒するとど氏揃って、これは昭和14年だよ、と即答。
「ふえっ、どこで判断したの?」
「紙が明らかに白紙だもん」
そうか。ルーペやスケールがなくてもそれが分かるのか、と僕は感心してしまいました。大正白紙の可能性は?と思ったりもしましたが、大正白紙は大正2-3年で終わっているので、それは当然ないわけですもんね。

まずは白紙の切手が一目瞭然で分かる様になる様、単片を見慣れないとな、と思った次第です。



では次のカバーはどうでしょうか?
20140302_1.jpeg

「うーん、これはちょっと紙は分からないなー」
「消印も読みずらいね」
「薄いけど、名古屋・14・?30って読めるんです。」
「これは大正14年じゃないかな」
「えっ?なんで?どこでわかるんですか?」
「ローラー印の線の太さが全然違って、昭和時代に比べて大正時代は繊細」

このローラー印の繊細さはすぐには分からなかったのですが、確かに台切手は旧大正毛紙でしか発行されていない2銭であり、大正15年に風景2銭に切り替わった事を考えると、大正14年の使用であるはずですよね。
僕の様なゼネラルコレクターにとって、伝統郵趣である範囲を専門的に収集している方の視点はいつも勉強になります。菊田沢切手部会にはこれからも時間の許す限り参加できればと考えています。
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[ 2014年03月02日 11:05 ] カテゴリ:日本その他 | TB(0) | CM(0)
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