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英領ギアナのProvisionals

英領ギアナのProvisionals ですが、無事オフィスに持ち帰りました。
まずは切手をスキャンしてご覧に入れます。

20140619_2.jpg

一つ前の blog post の内容は全て事実で構成されているのですが、テレビ報道のタイミングに合わせて投稿したタイミングは「ひっかけ」を意識しています。直接ご連絡されてこられた方には丁重に種明かしさせていただきましたが、お見透かしの方、夢を楽しめたという方、そしてお一人だけがっかりされた方と反応は様々でした。

英領ギアナの Provisionals はプライベートマーケットに出ている枚数がきわめて少ない切手の一つです。カタログ値も高いですし詳細を知らない収集家が多いのも無理はありません。しかし今月については実に11枚のMagentaの(赤い)Provisionalsがセールに出ていますので「買った」と言った人がいた場合に、どの一枚であるかは簡単に判別でする方法がありますので見極めていただけたらと思います。

用紙の色に比べて、印刷の線が細いこの切手を「簡単に判別」するポイントは、この切手が1シート4面構成のマージンの大きな無目打切手だという点にあります。マージンの幅や切り方の方向で、一つとして同じ形状の切手はありません。私が購入した物も含めて一部の切手は八角形に切られているほどです。今回私の「ひっかけ」をすぐに見透かした方は、サザビーズのWEBサイトの画像や、沢山発行されている「切手の切手」の形状と比較して気付かれた様です。

次に気にして欲しいのは、この切手が未使用か否かということです。サインがペン消しの様に見えるかもしれませんが、英領ギアナは最初から消印を使用していましたので、これは粗末な暫定切手の偽造防止の為のサインであり(この制度は一番シリーズのCotton-Reelsでも採用された)、未使用か使用済みかは、消印の有無で判断することになります。
Scott Specializedによると、Magentaの未使用は Pricelessとなっています。そしてオークショニアよれば今回私が購入した切手は額面によらず現存一枚の未使用だとの事です。もっとも私はこの言葉を余り信じていません。少なくとももう一枚未使用と思われる単片の存在を知っていますし、そもそもこの切手の鑑定書が古く消印の除去の細工がされている可能性がないわけではないからです。

最後に額面ですが、この切手には一枚の1セントと数十枚の4セントが確認されています。1セントについては未だに真贋を疑う人もいる程ですが、フェラーリ、ハインド、デュポンとProvenanceが良いため本物として扱われています。ちなみに英領ギアナの内国郵便料金は距離制廃止後は書状が一律4セント、印刷物が1セントですので、書状用額面であれば4セント切手と言う事になります。

Provenanceに入り漏れた郵趣家で有名なのは英国王ジョージ5世で、ハインドが落札した時のオークションに参加しています。彼が設立した切手クラブに会員登録している私も実は今回のサザビーズにはエージェントを使って参加していたのですが、創設者同様に自分が値付けした金額を越えた値付けをしてくる競合ビッダーが居たため入手は叶いませんでした。まぁオークションなんでそんなもんです。そんなわけでお口直しにジョージ6世のコレクションを作りましたのでご覧下さい。

なお今回掲載した切手につきましては、日本郵趣連合からの依頼により、8月1-3日に東京・錦糸町で開催される全日本切手展にて展示を行う予定です。どうぞお楽しみになさってください。


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[ 2014年06月20日 05:12 ] カテゴリ:英領ギアナ | TB(0) | CM(0)
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