Stampedia founder's blog

オンライン世界切手カタログ「スタンペディア」創始者のブログです。
Stampedia founder's blog TOP  >  スイス  >  スイス - やっぱり鳩が好き >  やっぱり鳩が好き(1)

やっぱり鳩が好き(1)

タイトルに余り意味はないのですが、PHILAKOREA2014に出品する作品がほぼ完成したので、その中から日本人に人気の高い「バーゼルの鳩」を、数日間集中して取り上げてみたいと思います。

1845.7.1にスイス北部の地方政府だった、バーゼル州政府が切手の発行を開始します。同郵政が発行した切手はこれ只一枚なのですが、(1849年にスイス連邦に吸収される為)世界初の三色刷り切手、世界初のトピカル切手(鳥)ということもあり、日本に限らず世界中で人気があります。

スイスの地方政府で他に切手を発行していたのはチューリッヒとジュネーブだけでしたが、共に1843年に発行を開始しており、それらに比べると残存数は多いと思いますし、希少性は上ではありません。例えばチューリッヒ州郵政の4ラッペンやジュネーブ州郵政のダブル・ジュネーブの方が遥かに珍しく、マーケットでの取引価格も高くなっています。

にも関わらず「バーゼルの鳩」が人気なのは、ひとえに先ほど述べたトピカル図案がウケているのと、当時としてはハイテクの三色刷り切手だった事が、同時代のクラシック切手の中でも異彩を放っているからだと思います。

下のリーフには書状も展示していますが、現代の様にグラビア印刷の雑誌等も存在せず、目にするメディアといえば、単色刷りの新聞しかなかった19世紀半ばに、こんなカラフルな印刷物である切手を貼付けた書状を受け取った人の気持ちはいかほどだったでしょうか。

20140721_3.jpg

ところで、三色刷りの各色は、青、赤、黒なのですが、この内、青については、初回製造時には緑で刷られた事が知られています。また、二回目以降の製造においても、青と明るい青の二種類に、収集家は分類しています。

緑で刷られた「バーゼルの鳩」は、バーゼル州政府から「空を飛んでる様に見えない」という理由で不採用となり、二回目以降の製造では青色のインクが使用されています。このリーフは200DPI画像ですので、違いは分かりにくいかと思いますが、実際の展示においては、明白にシェード違いが感じられると思います。Seoulに持参する前に、錦糸町で開催される全日展でも展示を行いますので、よろしければご覧頂き、違いを感じて頂ければと思います。
関連記事
[ 2014年07月21日 19:10 ] カテゴリ:スイス - やっぱり鳩が好き | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL

このブログの筆者

スタンペディア

Author:スタンペディア
オンライン世界切手カタログを作っています。

スタンペディアの出版物
ブログ内検索