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やっぱり鳩が好き(4)

収集再開後ドイツやフランスを中心に収集していた僕が、スイス切手に興味を持ち始めてしまったのは、2010年当時目指していたコレクションと、その実現に非常に魅力的なロットの出現からでした。

当時僕が最も熱心に取り組んでいたコレクションは、「All the stamps of the world First Decade」という国内競争展ですら銀賞しかとれない様な作品でした。

このコレクションを作る中で僕は最初の十年の切手におけるスイス切手の位置づけがたいへん大きな事に気付きます。それは、州政府郵政を連邦郵政とは別個に考えるから余計際立っており、全体の三割近くを占めていました。ゼネラルコレクターであったため、未使用単片は持っているものの、それだけの量のスイス切手のカバーを入手するには手間も時間もかかると感じていました。

そんなとき、初めて参加したあるドイツのオークションの下見で、スイス切手の州郵政からSitting Helvetia までの使用例コレクションがあるじゃないですか。今回の連載初回に紹介したカバー始め、Double Geneve等も入っており、単片は使用済み中心というのも、全く重品が出ず、僕の状況には好都合でした。「これ手に入ったら一気に収集が進むなー」と思いつつも、入札日にはオアフへの旅行が入っている事が判明。初めてのオークションハウスだしメールで入れるのは危険だなーと思いつつ、物欲に負けて多少強気の札をビッド。

旅行中、知らない番号から国際電話がかかり、二度程スルーしていたのですが、最後出たら件のオークションハウスのCEOと名乗る人物が「今のビッドだと落とせないけど、もう一区切り上なら落とせますよ、どうですか?」という怪しさ百点満点の事を宣う。ところが泳ぎ疲れていた為か、電話を早く切りたくて「了解。ジャー一つ上でお願いします。それがファイナルビッドです。」と言ってしまいました。

その後うんともすんとも言わず、二週間後に東京に戻ってくると、その一区切りあげた値段でロットを落とせていた事が判明。まぁものが確かなら決して高くはないので、送金して、そのスイスロット(実際にはアルバム二冊)を入手したのでした。これが、ドイツのオークションハウス、ハインリッヒケラーのCEO ディーター・ミヘルソンとの出会いでした。その後、本当に最後迄競っていて、しかもその相手はスイスのクラシック専門業者のマルクス・ホネガーである事が判明。ホネガーは物はいいんですが小売価格が高い事でも有名なので、そこが競ってくるくらいだったので本当に良いロットだったのだなと状況証拠からも頷ける程、中身は良かったです。

ただ、カバー二通以外には関心なくしばらく経過して、「最初の十年」を見た、外国切手出品者の会・会長の伊藤昭彦さんから「あそこに出した物があるなら、それ以外をあわせて伝統コレクションを作った方がいいんじゃないの?」とアドバイスを受け、半年後にSitting Helvetia までの伝統郵趣としてはやや長い期間をまとめたコレクションの形成に挑戦し、JAPEX2011に初出品した作品がスタンペディア・エキシビションに展示されています。

この作品を展示した時にかなり多くの人から言われたのは「いやー、バーゼルの鳩が沢山飛んでいてすごい作品ですねー。」でした。僕としては非常に複雑で、展示を褒めて頂けるのは嬉しいのですが、むしろ一番注目して欲しいのは、Zurich 6 Rappen のマージナル5枚ストリップだったりしますし、ダブルジュネーブの未使用とカバーのセットも、単片しかないバーゼルの鳩と比べると一段上の次元でいいもんなんだけどなー、と思っていました。

そんな中で「バーゼルの鳩」で自慢の一品がこちら。

20140724_1.jpg

英国リバプールで印刷された綿取引のマーケット新聞がスイス銀行にバルクで郵送され、そこから個別宛先に「バーゼルの鳩」を貼って送ったという使用例です。当時のバーゼル州郵政には、書状より安価な印刷物料金は設定されていなかった物の、これは珍しい印刷物の使用例。そして、切手の貼付けはあくまでスイスからではあるものの差し出し地は国外ということで、非常に面白いマテリアルで、当時の「バーゼルの鳩」2リーフで最も、そして唯一自慢できるアイテムでした。

あれから二年半。日本の方に大人気の鳩の数も約三倍になりました。マルチプルとMix frankingがないね、というのは少しでも国際展をかじった方なら指摘できてしまうのですが、まぁそこら辺は焦らずじっくり進んで行きたいと思います。PHILAKOREA2014の前に開催される全日展にも展示しておりますので、良かったら是非ご覧下さい。




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[ 2014年07月24日 20:18 ] カテゴリ:スイス - やっぱり鳩が好き | TB(0) | CM(0)
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