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メクレンブルグ=シュベリーン大公国

「世界一小さい切手」で、かつ「牛の切手」ということで有名なこの切手(↓)
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でも、その発行国名を噛まずに言える人は、フィラテリストでもあまり多くないのではないでしょうか?

メクレンブルグ=シュベリーン大公国(Mecklenburg-Schwerin)は、ドイツ北部に存在した大公国で、ドイツ帝国の成立後も1918年にWW1終結に伴う君主制の廃止で消滅する迄存在した国です。

メクレンブルグ家は家督争いばかりしている血筋という印象が僕には強く、実際領土継承争いを繰り返しているうちに、神聖ローマ帝国内の他の地域に比べて経済的に最も立ち遅れた地域になってしまいました。

そんなメクレンブルグ=シュベリーン大公国ですが、1856年7月1日に一番切手として、冒頭に紹介した小さな牛切手を含む三種を発行し、1866年迄の間に、Michelのメインナンバーで8種類の切手を発行してきています。8種類しかない上に短期間、さして工業の発達していない狭い後進地域でしか使用されなかったため、5フレームはもちろん3フレームコレクションを作るのも不可能なのではないかと思います。

そこで今年のJAPEX2014に、メイン作品の「内国葉書の郵便史」に加えて、ワンフレームクラスに同国の切手の伝統郵趣コレクションを出品することにしました。

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これまでにも当ブログで何度か紹介した事があるのですが、僕はゼネラルコレクターであると共に一部の国の専門収集をしています。日本やスイスはほとんど全ての切手類が収集対象なのですが、それに加えてクラシック限定でドイツ切手を集めています。帝国成立後のドイツをより深く収集する気がないのはその量が厖大になってしまうからで、German Statesとは別物と考えています。

そのGerman Statesなのですが、国際展の競技ルールをよく知らない時期に作品作りを始めた為に、特定ステーツの専門収集ではなく、全ステーツの収集(Composite exhibitと僕は呼んでいます)となっており、多くの友人、審査員やディーラー・オークションハウスの皆様より「普通は一ステーツに限るもんだ」と言われてきました。

でも一方で、German Statesを一ステーツに限定して出品すれば、大金賞が確実に狙えるかというと、そんな甘い話でもないだろうと僕は考えています。切手の発行点数や国の規模から比較的作品を作りやすいのは、バイエルン、ザクセン、プロシア、シュレスビヒ・ホルシュタイン、バーデン、ビュルテンブルグ、ブルンズウィック、タクシス、北ドイツ連合があげられると思います。

しかし、これらの国の重要なカバーは、切手展に出品しない大収集家が長らく所有してきているため、ドイツ国内でも閉塞感があるようで、コレクションを作っても対象切手のベストなカバーを含めることが難しいように思います。有名な地域ですから、国際展の審査上では過去のコレクションで当然含まれていたビッグカバー(大抵の場合、僻地宛て外信)がないと、不利な戦いになる事は避けられません。

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そして更に、これ以外の国の場合はそもそも単独で5フレーム作れるのか疑問です。ハノーファー、オルテンブルグ、ブレーメン、ハンブルグ、リューベック、そして今回挑戦するメクレンブルグ=シュヴェリーン。2フレームですら難しい国もあります。

ベルゲドルフとメクレンブルグ=シュトラリッツに関しては絶望的で、ワンフレームどころか、半フレームですら作る事が難しいのではないかと思います。

これらの国を競争展への出品も念頭に入れて収集するのであれば、Composite Exhibitにする等しないと無理だと思います。具体的には、下記の3つが方法で、
(1)ワンフレームにする
(2)複数まとめて5フレーム、8フレームを作る
(3)(ベルゲドルフとメクレンブルグ=シュトラリッツに関しては)ステーショナリーも一緒に展示する
ということが考えられると思います。二番目の考え方については、「自由ハンザ都市」で絞って、ハノーファー、ハンブルグ、ブレーメン、リューベックをまとめるコレクションはいつか挑戦してみたいTreatmentです。

でもって自分の作品の作りを考えると結局、この「複数をまとめた作品」の行きついた先なのではないかと考えています。

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まぁ競技での得点を考えると、全ステーツの展示は不利な戦いであるのは確かなのですが、既に始めちゃったしこれが楽しいと思ってるので自分では「このままでいいんじゃね?」と考えています。でもって国際展での受賞も既に獲得上限とおぼしき大金銀賞まで来てしまっているので、後は自分の中でどこまで理想のコレクションに持って行けるかという事次第かな、と考えています。

ある意味十年間に大金賞を三回取ってしまうと一般クラスには二度と展示ができず、チャンピオンクラスでの展示も限られるだろう作品には絶対にならない作品なので(僕が集めている他の外国切手がそのクラス迄行くかどうかは別として)ずっと楽しみ続ける事ができるのは、このGerman StatesのComposite Exhibitなのかもしれません。

じゃー、よりよい作品だと自分が納得する為にはどうしたらよいのか?
その方法は逆説的になりますが、各ステーツの専門コレクションを全部作る事ではないか?と考えるにいたりました。
つまり、バイエルン、バーデンに始まり、ヴュルテンブルグまで。少なくともそれぞれについて、国際展LVクラスの知識を見に付け、マテリアルを物量ともに揃えてみようと考えています。

これはさすがに一朝一夕にできることではないのですが、良い勉強になります。
現在は、バーデン、タクシス、メクレンブルグ=シュベリーンの三国について製造面、使用面とも一から勉強に取り組んでいます。

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ということで、German States の各ステーツの専門収集コレクションを国内的には今後何度か出して行く事になると思います。その第一弾として、JAPEX2014に「メクレンブルグ=シュベリーン大公国」の展示をしますので、よかったら是非ご覧ください。(牛がいっぱい でした!)

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[ 2014年10月02日 00:05 ] カテゴリ:競争切手展 | TB(0) | CM(0)
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