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池田さんのブログを拝見して(1)。私は玉木JPS副理事長を擁護します!

社会復帰して一週間。この日曜日でようやく元の生活に戻れたような気がします。僕の場合は健康のバロメーターは食欲です。しっかり食べて、睡眠はこれまで以上にしっかり摂るように気をつけて、郵趣活動を楽しみたいと思います。

最近のフィラテリストのブログの傾向として、マテリアル紹介とは別ジャンルで、読み応えがあると感じるオピニオン掲示型は、その最大の特色が論理的なオピニオンの展開だということです。当ブログも以前よりオピニオンを掲示してきていますが、(1)発信者が誰であるかを明確にした上で(2)感情的でない(3)建設的な意見を表明することは、フィラテリーのプロモーションにとって大変有意義であると考えています。

とはいえ感情的でなく論理的に破綻していないブログは数えるほどしかありません。当ブログと並んで論理的なオピニオンの発信が多いのは、JIPPの池田健三郎さんのブログです。私が寝込んでいる間に彼の書いたブログの中に二つほど興味深いブログポストがありました。本日はそのうちの一つに対する私の考えを書きたいと思います。




池田さんのブログに対する私の考え その1

池田さんのブログ:感情でルールを曲げることは許されるのか(2016.2.23)

要旨:JPS副理事長の玉木淳一さんが、マナーの悪いJAPEX出品者に対して審査員が感情を元に特別賞を与えない評価をすることはあり得る、と執筆(「郵趣研究」128号(2016/2/15発行), JPS発行)したことに対して、問題視。そのようなルールの曲解は問題であるとし、訂正すべきだとの議論を展開した。

まず態度を明確にしたいのですが、本件で私は玉木JPS副理事長を擁護するオピニオンを展開したいと思います。つまり池田さんとは180度反対の意見です。

マナー違反の出品者に特別賞を与えないというJAPEXの方針は、それだけを見ると驚かれる方も多いと思います。しかし、玉木さんは「得点はともかく、特別賞は」と、特別賞に限定してご執筆されています。つまりJAPEXの審査(得点の付与、賞の付与)に関して感情的な判断をすることに対してはむしろ否定的なニュアンスの発言をされています。私はこの点さえ守られるなら、特別賞の付与基準は些事であると考えています。

池田さんが今回ブログで書かれた、切手展の審査のあるべき論はすべて正確です。しかし「特別賞」はその範疇にはないものだと私は思います。また玉木さんは「マナーの悪い出品者は5展減点する。」というような類の考えに対しては明らかに否定的なニュアンスの執筆をされています。

玉木さんが言っているのはあくまで特別賞の選定に関することです。
これは全競争展が守るべきGREXで決まることではなく、各競争展が独自に決定できるIREX以下で決めることであり、古今東西その中には恣意的な要素が強いものもたくさんあると思います。そもそも国際展におけるグランプリの投票にしても審査員による人気投票でその中には、あいつは好きだ嫌いだという要素は当然持ち込まれますし、純粋に候補作品同士だけを見ているわけではありません。しかし、そのような判断基準はルールに明記されているわけではありません。

だとしたら別にJAPEXが特別賞を与えることに対して恣意的な判断をしても、それを持って、日本の二大競争展にふさわしくないとしてしまうのはいかがなものかと思います。むしろマナーの悪い出品者には、JAPEX審査員は感情を元に特別賞を与えない可能性があるよと基準を明言されたのは、ブラックボックスな特別賞の判断基準の公開という点で私はむしろ貴重な機会だったと考えています。玉木さんはJPSの副理事長でもありますし、JAPEXの方針としては非常にわかりやすかったと思います。特別賞を狙う人にとっては参考になったのではないでしょうか。

そもそも国内競争展の特別賞って、グランプリを除くと、欲しがる人がそんなにいるとは思えません。
メダルのランクにはみなさんこだわられますし、国際展を意識する上では、大銀賞と金銀賞の違いは非常に大きいと思います。しかしテーマティクや外国切手の賞や切手賞やスポンサーからの賞はもちろんあるに越したことはないのですが、なくても良いおまけという感じだと思います。(この点ではすべての特別賞の中で最も欲しいのは、純金コインがもらえる、全日展のJIPPの特別賞ですね。換金しませんから当ててください!笑。)

このような事を考えてくると、JAPEXの特別賞は作品がいかに良くても、審査員団の構成者が嫌いな奴にはやらんよ、というのは、その程度であれば審査員の判断の範疇にしておいたら良いのではないかと思います。多分、この点は池田さんとは意見が異なるところかもしれません。僕はグランプリはともかくとして、JPSの特別賞というのは、その程度のものでいいんじゃないの?というところが出発点ですが、池田さんは昔JPSの理事としてJAPEX改革をされた方ですから、思い入れがお強いのは十分理解できます。



マナーの話
ところで僕は玉木さんの文章を拝見して、マナーの悪い収集家像に自分が該当すると感じました。ひょっとしたら玉木さんは昨年のJAPEXの僕を見て、今回の文章を書かれたのかもしれないと思い、申し訳なく感じております。

というのはJAPEXの開催日前日の準備に関する事項で、玉木さんは次のように書かれていたからです。
・JAPEXは、委員会が事前承認した場合、出品者による展示・撤去を認めている。
・出品者が自らの作品を展示し終えた後、作業中のホールに残り、他の作品の見学をするのはマナー違反である。
・セキュリティの問題もある。
・そのようなことをされると、JAPEX審査員は特別賞の選定でマイナスな判断をすることがあり得る。
・前日に展示を見たいような人は、むしろJAPEXボランティアになるべき。


実は僕は2014年以来、JAPEXの展示・撤去を自ら行っています。
その理由はセキュリティです。

JAPEX2014でスイス切手の招待展示を受諾した時に、出品物が高いこともあり、展示を自分に任せてくれることを出品の条件とし、それに対してOKをもらいました。その時にセキュリティ面でゾッとするようなことを感じたため、その後からはすべての切手展でなるべく自分で展示するようにしています。

1)封筒に入った出品作品、数十人分を積んだ台車が、無人で10分以上エレベーターホールに放置されていた。
2)リーフの入ったフレームごとの袋が、フレームの下の絨毯敷き地面に置かれていた。
  (地面が濡れていないとも限らないので、椅子などの上に置くか、立てかけるかしてほしい)
3)2にも関連するが、袋を踏んでしまうボランティアもいた。

JAPEX2014でこれを見てしまってから、同展覧会のセキュリティ面について心配になってしまった為に、毎回本人展示をさせていただくことをお願いしています。ただ、切手展の準備をされたことがある方であれば分かると思うのですが、ある作品の展示を何時何分から何時何分まで行うというようなことを事前に決めるのはなかなかコストがかかって難しいようで、30分から1時間くらい待たされる時もあります。そのような時に近くに魅力的な展示があればどうしても見入ってしまう。これはフィラテリストの性(さが)かと思いますし、展示後もついつい見てしまう。否定できない行動です。これをマナー違反と言われてしまえば、確かにそうだと思いますので、今年からは展示ボランティアに参加しようと思います。


なおマナーの話が出ましたので、最後に一つだけ僕からJAPEXの審査員の皆さんに出品者に対するマナーの事を書かせてもらいたいと思います。

それは授賞式に関することです。ここ数年、JAPEXと全日展の表彰式に出席していますが、圧倒的にJAPEXの表彰式はレベルが低く、出席している出品者の満足度が低いと思います。

その欠点はすべて壇上に上がる受賞者の管理(誰を呼び誰を呼ばないべきか、姓名の振りがなの正確さ)から来ているにもかかわらず一向に改善される向きがありません。あまりにひどいので私はJAPEXの実行委員会に抗議をし、司会者をJPSの会員事務局の人間などに変えるように迫りましたが、その回答として、JAPEXの表彰式はすべてをJAPEXの審査委員会が仕切ることになっており、実行委員会がそのテリトリーに入ることができない、との回答を受けました。

正直言って、一民間組織の中のルールがどうであるかは私はどうでもいいです。

司会者が審査員だからできないということもないでしょうし、いっその事司会者を手慣れた事務局員にしてしまうのも手です。あくまで重要なのは壇上における審査員と受賞者の授賞のところですから、それに至る誰が上がるかのアナウンスというプロセスは些事だとの認識を持った上で、どのような方法を選択すれば本質部分に円滑につなげることができるかについて、メンバー同士で話し合い吟味してもらった上で改善すればよいのではないかと思います。僕が求めているのはあくまで結果なので、この点、今年は改善されている事を期待します。
マナーの話が出ましたので、余談ですが書きました。


末筆ながら
今回の件については、池田さんと私の意見は正反対の主張ですが、私は人と意見が異なることに対して特に恐怖は感じません。むしろ自由な解釈が認められている環境だなと感じます。池田さんに限らず、自由な立場同士の二人がすべての点において他人と意見の一致を見ることは不可能だと思います。むしろお互いの意見や考え方の違いを理解した上で、感情的にならず意見交換をすることが、建設的な郵趣環境の構築には不可欠だと思います。

読者の皆様におかれましては池田さんと私の意見をよく読んだ上で、己の意見を考えていただいたら良いのではないかと思いますし、その過程において論理的に考えることが郵趣環境の改善につながると私は思います。

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[ 2016年02月29日 19:00 ] カテゴリ:競争展のルール | TB(0) | CM(0)
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