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スイス、最近の入手品

2014年の国際切手展(ソウル)で撃沈したスイスですが、5フレームを8フレームに増やすために、日々とはいきませんが、年に数回、マテリアル増強を図っています。

ゴゲール氏(コロンビア)やハッカメイ氏(イスラエル)ですら、グランプリ候補者にエントリーされないスイスは、収集対象としてやはり相当難しい国だと思います。

そこに切り込むのに彼らと同じ戦法で行っても勝てないのはわかりきっているので、僕の戦法は、より伝統郵趣の基本に忠実な点においています。

8フレーム作品の場合、最初の3フレームがよく見られますので、ここで審査員のハートをつかむためにはまず、チューリッヒ4ラッペンの製造面をきちんと揃えることだと考えています。

チューリッヒの一番切手(4ラッペン及び6ラッペン)は、横5枚の原版を転写して100枚シートを作っており、この5枚がいずれも微妙に異なるため、簡単に5つのタイプ分類ができます。

この5つのタイプを、背景の赤線(初期は縦方向の赤線、1846年夏以降は横方向の赤線)別に分類すると合計10種類に分類できます。実は、この10種類を全て未使用で揃えるのは、冒頭に示した2作品にはできていないことです。

彼らの作品にはペアや3枚ストリップがあるのですが、その作品であっても、全10種類は揃えられていない。実はそれくらい、4ラッペンの未使用は難しく、特に初期は全く見かけないタイプもあるほどです。決して安くない切手ですが、冒頭の2名だったら価格的に問題があるとは思えないので、逆に言うと、揃えることで年季を見せることができる収集方法の一つと言えましょう。

従って伝統郵趣の基本の一つとして、これを揃えることの意義は、ペア以上のマルチプルを持つのと同じくらい重要だと私は考えており、これまで10枚のうち3枚が揃っていましたが、5月にスイスで開催されたオークションに参加し、やっと4枚目が揃いました。

20160721_3.jpg 

チューリッヒ・4ラッペン(後期印刷)タイプIV 未使用

これで、後期印刷は5枚中3枚が揃いましたが、問題は初期印刷で5枚中1枚しか持っていません。なかなか出てこないし、出てきても滅茶苦茶高い。。。円が強い今こそ入手のチャンスなので秋のオークションに期待です!(大英帝国万歳!)

しかし拡大画像を見ると、初期クラシック切手は一枚一枚違って、本当に面白いな、と思います。右下のdividing line の欠けは定常変種の可能性もありますから、それによりポジション特定も可能かもしれません。この辺りを研究するためにも一度ベルンの博物館には行かねばなぁ、と思います。

ちなみにこのマテリアル、状態もいいのですが、かなりお安く入手できました。


次なる入手は、同じ切手のタイプVです。
実はすでにタイプVは未使用完全品を持っているので、上記目的ではいらないのですが、このマテリアルは出会った瞬間から、欲しい!と久々に思った一品でした。

20160721_2.jpg

解説するまでもなく、ど真ん中に見える「うなぎ線」(勝手に命名しました)にお気づきでしょうか。これはスイス一番切手の最も有名な定常変種で、古くからZumsteinにも再録されているものです。(pos.70)カタログ価格では未使用も使用済みもあまり変わらずに再録されていて、非常にお高く、ハッカメイ氏のコレクションにも入っていて、これは派手だなぁ、と思った一品になります。

しかし、この未使用は今までどこでも見たことがありませんでした。

それがネット上で売られているのを発見してビックリ。しかも値段が桁ひとつ違うほどの格安でビックリ!ちなみに売主はHoneggerなので真贋の問題はなく、2014年と言う最新の鑑定書付きです。

安価な理由のひとつは右上部分のリペアです。見た目は薄汚れている程度なのですが、実はこの部分が補修されています。これは当該マテリアルを購入しない最大の理由になります。もしそれが一点ものでなかったとしたら。

しかし僕の分析では、この定常変種の未使用はおそらく今後もお目にかかれないだろうし、万一お目にかかれたとして、それはハッカメイ氏と競合すると、今回の20倍も30倍もする可能性があると考えたため、当該切手を入手することにしました。こういう時に相談できる現地の友人が居ると安心できます。今回も購入前に相談し、現存数に関する情報交換などをし、自信を持って購入に臨めました。

この定常変種は、スイス一番切手の定常変種ですから、当然第一フレームに展示され、審査員へのアピール度も非常に高いと考えています。特にZumsteinに古くから取り上げられている有名な変種の現存一点の未使用とか書くことができますし、それに合わせて自分で研究した、その他のポジションを確定できる単片を合わせて展示したリーフを作ることで、この切手の製造面を語ると共に、Study&Knowledgeを示すことができます。

正直、このようなやり方をしないと、冒頭の2名にはとてもかなわないし、また審査員へのアピールも実は、僕のやり方のほうが(お金はかかっていないにせよ)高いのではないかと期待して、この戦略を取っています。

正直Cantonal post からRAYON IIIまでで8フレームを作るのはなかなか厳く、まだまだ時間はかかりそうですが、2025年頃の展示を目標に、焦らずに一点一点じっくりと吟味しながら揃えていきたいと思います。



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[ 2016年07月21日 09:37 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(0)
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