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全日展2016 改善の為の意見

全日展2016が終わり数日経ちました。

二大競争展である、全日展とJAPEXは、フィラテリストにとっては、本当に楽しい三日間です。
コレクションを拝見するのも楽しいですし、全国から集まるフィラテリストの方々との交流も楽しく、あっという間に日程が終了してしまいます。何度も書いていますが、毎年最終日には、あーテーマティクまで見きれなかった、、、と嘆くことを繰り返しており、今年はテーマとワンフレをまず最初に見終えてから、伝統を見ましたが、そうしたら今度は郵便史が見れなくなってしまいました。うーむ。やはり3日間では短い。ブースもいいものをたくさんゲットしましたが、それでもほとんど見切ることができず、それくらい充実した3日間でした。

ところで、私の立場は既存の郵趣団体のいずれにも与せず、独立の立場から郵趣振興に尽くすというものですので、これまでにも様々な建設的な提言をしてきました。その多くは維持会員になり、「郵趣研究」誌に多くの記事を提供していることもあり、JPSさんへの提言が多くなりました。近いところでは、同団体の理事長である福井氏の言動があまりにも郵趣振興上問題があると捉え、その批判をしましたが、ある方から連合に対する記事は書かないのですね、と言われたので、「書かないのではなく、今の所提言すべきことがなかったので書かなかっただけで、かばっているわけでも無視しているわけでもありません」とお答えしてきました。

実際、現在の連合が設立するにあたり、前の連合は人様の意見を聞かない大企業のような印象があったので「折角生まれ変わる機会を得たわけですから、そのあたりは改善されるのですか?」と理事の方に伺ったところ「新しい連合は、会員の建設的な意見をきちんと取り入れる団体になります」とのことでしたので、しかるべき時があれば提言は書こうと思っていました。

そうしたところ、今回の全日展を契機に幾つか提案したい項目が見つかりましたので、ブログに記載することにします。いずれも建設的な意見ですので、前向きにご検討いただければと思います。


1.クリティーク運営に問題がある。
JAPEXと違い、クリティーク内容に問題はないと思います。
審査についても、現在の国際展規則や運用に詳しい方が中心となった審査チームは、正しい審査をされたのではないかと思います。

しかしながら、クリティークを実施する環境について問題を感じました。国内競争展や一部の国際展では通常、クリティークを一般開場時刻の前に実施し、出品者と審査員がじっくりと対話できるようにしており、大変配慮されているのですが、今回ある方のクリティークを拝見していたところ、審査員だけでなく、何人ものギャラリーがその対話に口を挟み、その方向性が一人一人異なる大変なカオスになっていました。私はあのようなクリティークは出品者を混乱させるだけで全く意味がなかったと感じました。そこで、今回審査員をされなかった国際展出品・審査経験の豊富なRDPの方にアドバイスを頂くよう助言差し上げ、ご出品者もようやく今後の道がわかったようです。

個別のマテリアルの知識が多少あっても、国際展ルールとその運用を勉強していないコレクターの意見は、クリティークの場では無用です。

このような問題が生じた理由は、クリティーク時刻の無配慮な設定が原因です。三日目の開場前にやることを通知していた一方で変更があることも伝えてはいましたが、三日目にやることを最優先すると共に、それ以外の時間での前倒しをするのであれば、第三者が口を挟めないように、運営側が静止するなり配慮することが必要です。

私自身は、なるべく他人のクリティークを聞くようにし、それを自分の収集の気づきとするようにしていますが、そこで何か質問をするなり口を挟むことはなるべくゼロにすべきだと思いますし、あってもよほど、配慮した上でなければならないと考えています。クリティークの主役は審査員と出品者だけなのです。


2.弱すぎるプロモーション
全日展の来場者数が少ないという気はしませんでしたが、そう感じるというブログも散見しました。こればかりは実数が発表されない限りわかりませんが、そうなのかもしれません。従って以下の提言は、参観者数を来年増やしたいとお考えの場合のみに有効な提言であり、参観者数が現行のままで、対切手商も含めて問題ない、ということであれば、大きなお世話になるかもしれません。

しかしそのような考え方があるのであれば、開催にあたり寄付を募集することもないでしょう。そこで入場者数も切手商も増やしたいという考えのもとだと判断し、以下の提言を書くことにしました。

さて、開催までまだ3ヶ月もあり、競争出品の申し込み手続きがようやく今日始まったばかりの、JAPEX2016はすでに素晴らしいホームページを開設しています。これは今年に限らず例年そうです。ところが全日展のホームページらしきものは全く見つからず、連合のHPの中に、出品ルールの掲載があるだけです。全日本切手展の欄には、そのルールがテキストで掲載されているだけで、プロモーションとしては全く弱く、企画出品があることが参観者には全く伝わりません。

同欄には閉幕から二日経ったにもかかわらず、審査結果が掲載されておらず、別ドメインで運営されているブログにてようやく結果を見ることができるのですが、一覧表のファイル形式がJPEGという冗談かと言わせるような作りになっており、ソーシャルな情報流通を全く考えていない情報提供になっています。(普通はPDFとexcelの両方をダウンロード可に提供する)

facebookでの宣伝をしていることは知っていますが、facebookを利用しない人はたくさんいるわけですから、是非来年は誰でも見ることができ、ソーシャルに活用しやすいホームページでの情報提供を検討していただけたらと思います。この辺りはプロモーションで協賛しているのに、相談一つないのが寂しいですね。


3.企画出品はこれで良いのか?
実は今回一般出品リストを見て、私は寂しさを予想していました。実際、89点以上を獲得した作品は2つに止まりました。ところが実際に切手展を見ると、それを覆す満足感が得られました。その要因は、企画出品が事前にほとんど知られていなかったからだと思います。

設楽さんの小判、正田さんのブラジル、そして市村さんのギリシャ五輪。
日本だけでなく、世界中でここでしか見ることのできない作品ばかりでした。
ブラジルに関しては正田さんに直々に解説していただくこともできた為、大変勉強になりました。

プロモーションをきちんとやることは一つ前の項目で書いた通りですが、ブラジルと五輪に関してはフィラテリーの立場を上げるために駐日大使館の後援をもらう名目があることは理解しています。ただ、これらについては名目だけで終えるのでは多くのフィラテリストからは理解され難く、もう少し早くに公表しより多くの企画展示を公募すればいいのに、というのは毎年感じていることですが3年目にもかかわらず、改善の兆しが見えません。

もう一つの国内競争展であるJAPEXは、ほぼ1年前には翌年の企画展の企画案内をするとともに声がけを開始しており、毎年多くの力作が集まっているのとは大きな違いです。


4.授賞式でまさかのグダグダ感
授賞式終了後に、実行委員長の内藤さんが、池田氏の方を見ながら、「某ブログで批判されてしまう。。。」と書いていましたが、まさかの僕の方から指摘させていただきます。

これは今年一年だけのことだとは思いますが、今回の授賞式は、実行委員会側も認識の通りグダグダになったと思います。細かいことは書きませんし、内藤さんなら来年には完璧にしてくださるとは思いますが、改善していただきたいと思います。

今回の授賞式では、普段遠方にお住まいで、手紙のやり取りを時々するだけのフィラテリストの友人も何名か参加されておられました。授賞式というものは、誰にとっても、どんな賞であったとしても重要かつ誇らしい場になるべきですが、特に初出品や遠方から久々に出品された方にとってはそうであると思います。三日目でお疲れであることは理解しています。しかしながら全日本切手展の授賞式というのはそれくらい重要なイベントであるということを実行委員会の方に再認識していただきたいと思います。

ちなみにJAPEXの授賞式は、ここ数年本当にひどく、ブログにて指摘した通りです(以下)。ただしこれについては今年のJAPEXは変わるというお返事をいただきましたので、今から楽しみにしています。

(以下引用)
なおマナーの話が出ましたので、最後に一つだけ僕からJAPEXの審査員の皆さんに出品者に対するマナーの事を書かせてもらいたいと思います。

それは授賞式に関することです。ここ数年、JAPEXと全日展の表彰式に出席していますが、圧倒的にJAPEXの表彰式はレベルが低く、出席している出品者の満足度が低いと思います。

その欠点はすべて壇上に上がる受賞者の管理(誰を呼び誰を呼ばないべきか、姓名の振りがなの正確さ)から来ているにもかかわらず一向に改善される向きがありません。あまりにひどいので私はJAPEXの実行委員会に抗議をし、司会者をJPSの会員事務局の人間などに変えるように迫りましたが、その回答として、JAPEXの表彰式はすべてをJAPEXの審査委員会が仕切ることになっており、実行委員会がそのテリトリーに入ることができない、との回答を受けました。

正直言って、一民間組織の中のルールがどうであるかは私はどうでもいいです。

司会者が審査員だからできないということもないでしょうし、いっその事司会者を手慣れた事務局員にしてしまうのも手です。あくまで重要なのは壇上における審査員と受賞者の授賞のところですから、それに至る誰が上がるかのアナウンスというプロセスは些事だとの認識を持った上で、どのような方法を選択すれば本質部分に円滑につなげることができるかについて、メンバー同士で話し合い吟味してもらった上で改善すればよいのではないかと思います。僕が求めているのはあくまで結果なので、この点、今年は改善されている事を期待します。
マナーの話が出ましたので、余談ですが書きました。



関連記事
[ 2016年07月26日 11:55 ] カテゴリ:競争切手展 | TB(0) | CM(3)
全日展の改善提案について
吉田さん指摘のポイントはいずれも前向きかつ現実的な改善提案であり支持いたします。わたくしのブログでもコメントしています。
[ 2016/07/26 15:24 ] [ 編集 ]
貴重なご意見ありがとうございます
 いつもお世話になっております。また、全日展2016へのご協賛、ありがとうございました。

 さて、貴重なご提言、ありがとうございました。今後、関係者で十分に検討させていただき、来年以降の運営の改善に活用させていただきたく存じます。

 なお、一部の方に誤解があるようなので、事実関係だけ申し述べておきますが、本年の入場者数は、チケットの販売枚数(贈呈分を含まない、錦糸町会場受付での純然たる販売数)だけで前年比20%以上増えており、贈呈チケットでの入場者・招待者も含めると、目録の残部から推計しても前年を大きく上回る入場者数があったことは明らかです。(具体的な入場者数については、押上会場との関係もありますので、現時点では確定地の発表は控えさせていただきますが)

 参観者が少なく感じられたという方につきましては、昨年までとは会場レイアウトを変更し、展示部分はかなりゆったりした設営にしましたので、その結果として、人口密度が少なくお感じになったということなのかもしれません。

 また、本年に関しては、錦糸町会場に来てから初めて、地上波のテレビ放送で取り上げられたほか、FMラジオや地元メディアや大使館を通じての関係先へのご紹介もあり、当方の発したプロモーション活動が全く成果を上げなかったわけではないことは、ご報告しておきたいと思います。

 もちろん、現状の体制には改善すべき点が多々あることも事実ですから、今後とも、皆様のご意見に謙虚に耳を傾け、可能な限りの改善に努める所存でございます。

 今後とも、全日本切手展にご指導・ご鞭撻を頂けると幸いです。
[ 2016/07/26 22:49 ] [ 編集 ]
池田さん、内藤さん、コメントありがとうございます。
池田さん、内藤さん、コメントありがとうございます。

全日展2016の入場者が少ないような気がするという記述は二つのブログで見つけました(誤認記事を拡散しないようリンクは貼りません)が、内藤さんが否定してくださったおかげで、その疑念が晴れました。

NHKニュースは私も録画しましたし快挙だと思いますので、内藤さんのされたプロモーション活動が成果を上げておられることは理解しています。私の「提案2」については、あくまでも「参観者数を来年増やしたいとお考えの場合のみに有効な提言であり、参観者数が現行のままで、対切手商も含めて問題ない、ということであれば、大きなお世話になるかもしれません。」と記載した通り、今以上に来場者数を増やしたい場合の提案であることを改めて申し添えます。

内藤さんのコメントにより、一出品者、一協賛企業の提案を、このように真摯に受け止めてくださる全日本切手展の運営改善への期待が、私の中で非常に大きくなりました。今後の全日展についても引き続き出品者、協賛企業として参加・支援してまいりたいと思います。

[ 2016/07/27 12:30 ] [ 編集 ]
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