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郵趣研究にて、国際競争展審査規則の運用状況の報告記事を執筆しました。

しばらく前のことになりますが、8月中旬に発行された、郵趣研究の巻頭記事で「World Stamp Show New York 2016の伝統郵趣部門を見て」という記事を執筆致しました。
その後、切手サークルの会合やオークション・フリマなどのマーケットプレイスに参加するたびに、同記事への好意的なご反響をいつも以上にいただきます。また、電子メールでも色々とご連絡をいただくことが多く、感謝申し上げるとともに、改めて宣伝致します。

郵趣研究における国際展の報告記事は過去の展示会でも毎回あり、私も執筆経験がありますが、物見遊山的な記事に終始した反省があります。しかしながら同紙は、日本のフィラテリーのリーディングペーパーです。新たに編集の任に就かれた最上さんからも、そのような内容ではなく、競争展ルールの解釈や適用について、審査員とも突っ込んで話をした上での報告が書けないかという執筆依頼をいただきました。

私自身も過去の執筆についての反省がありましたので、ぜひその線でコンテンツ提供できればと考えておりましたが、言うは易し行うは難し。次のような課題がありました。

  1. コミッショナーの任にあり、展示参観時間が限定される。
  2. 自分の意見や考えを書くのではなく、事実の伝達をしなければならないため、取材に要する時間が膨大にかかる。
  3. 取材結果は、欧米の国際展審査員とのコミュニケーションが不足しているフィラテリストにとっては、予想外の事実となると予想され、人によっては反発する人もいるであろうことが考えられる。

しかしながら、江戸時代後期に蘭学からもたらされた西洋の知識のように、日本国内にいたらわからない知識だとしても、世界の常識を学ぶことは、日本の文化水準を上げることに必ず役立つと信じて、本稿の執筆依頼を受諾することにいたしました。従いまして、本稿の校了には困難が伴い、最上さんには多大なるご迷惑をおかけしましたが、結果として良い反響の記事となり、執筆者として満足しています。




さて三点補足したいことがあります。

・米国の出品者の出品傾向は特異だが、審査基準の解釈と運用は特異ではない。
「カタログのメインナンバー・一点ないし数点に 絞ったコレクション」(P.4-5)を読めばわかる通り、米国の出品者の出品傾向は特異です。
しかし、満月印の多かった作品は大金銀賞。それ以外の作品も金賞で終わりました。
このような結果を見ると、米国における審査基準の解釈と運用は極めてノーマルです。この点、私の記事で必ずしもつまびらかにできていない事に気付きましたので、改めて言及します。

・本記事は、筆者の意見ではない。
ある方より、この記事を元にして議論をしたいというご連絡をいただきましたが、その方がニューヨーク展を参観されておられなかったため「あなたは私と議論をするのは難しいと思います。講演であれば可能です」とお返事差しあげました。
本記事は、私が現地で見聞したものを報告している記事で「ああすべき、こうすべき」という個人の意見は主要コンテンツではありません。従って同様に見聞した方が、その対象物の解釈について異なる意見を展開することは可能であり、その点において議論は成立しますが、見聞していない方とは解釈の議論が成立しないためです。

これは例えば「自由の女神は右手に松明を持っていたよ」と報告したことについて、参観していらっしゃらない方が「いや。自由の女神は左利きなのでそんなはずはない。」と議論を臨まれても、自由の女神そのものを見れば結果が自明であるため、議論が成立しないことと同一です。
一方で、やはり私と同じく現地に行かれた方が、「私も見たが、あなたが松明だと言っているものは、形状からして松明ではないのではないか」と言うような解釈を議論するディベートであれば、議論は成立しますし、私にとっても大変勉強になりますので是非お願いしたいと思います。

・結局、リーフはどうしたらいいの?
P.2に記載した通り、国際郵趣連盟の推奨するリーフはA4を含む5サイズのみです。従ってボストークサイズや、かつて日本国内で「国際展リーフ」と言う商品名で販売されたリーフはその規格外です。

しかしながら国際展ルール準拠をうたう切手展であっても出品を受け付けるリーフサイズについては、バラバラで、Australia2013のようにA4ですら受け付けない切手展も存在したほどです。

従ってリーフ用紙の選定にあたっては、出品しようと考える切手展の特別規則等を読んで、その中のリーフサイズの項目に従って、リーフを作成することが求められます。

実は日本の国内競争展も同様にFIP推奨リーフは展示できないように示されていますので、例示します。

JAPEX2016の規則を見ると以下の通りとなっています。
縦290㎜×横225㎜
縦290㎜×横450㎜
縦290㎜×横300㎜

A4サイズは297mm x 210mmですので、これらはいずれも国際郵趣連盟の推奨するリーフサイズとは異なりますが、展示フレームの制約上の問題であるため、この点については従うことがベストです。また従わない場合に不利益な取り扱いをされても出品者の責に帰します。

異なる国で開催される切手展のフレームを国際郵趣連盟がすべて一括して手配されているというように誤解されている方もいらっしゃるようですが、これらはあくまで現地ごとの手配です。(だから、ニューヨーク展の様に防犯上問題のある様なフレームが実際に使われてしまい各国が集まる場になって初めて発覚し大問題になる)従って、展覧会ごとに展示可能なリーフのサイズが変更していくのは当然で、出品を検討する者はまず最初にその特別規則などに目を通すことが求められます。

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[ 2016年08月29日 12:42 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(1)
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[ 2016/08/31 16:09 ] [ 編集 ]
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