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売る能力 続き

以前一度書いた「売る能力」の話の続きです。

売る能力 第1弾もご覧ください。

冒頭からいきなりですが、現代のフィラテリストで、
『お金に余裕があって、なんでも買えるし、一度買ったものを手放さずに欲しいものが買える人はいない』
というのが、欧米まで見聞してきた私の結論です。


日本人のフィラテリストでそのように豪語しているイタイ人々も時々見かけます。また私も幸いにも金銭的には恵まれたバックグラウンドでフィラテリーの活動をさせていただいています。しかし欧米には桁違いの金持ちのフィラテリストが多数います。

モナコ公国のアルベール2世は同国の元首であるとともに、有名なフィラテリストである父君のコレクションを継承した二代目フィラテリストです。隔年で開催されるモナコ切手クラブのパーティー Club de Monte Carlo にご出席され、会員と親交を深められます。このパーティーには、時価総額300億円のファミリー企業を売却してフィラテリー三昧の日々を送っているフィラテリストが数名参加しているほか、現役のNASDAQ等の上場企業のオーナーも複数参加しています。皆フィラテリストです。以前はサルコジ仏大統領も遊びに来ていました。また欧州・ロシアに広くスーパーマーケットチェーンを持ち、オークション会社も傘下に収める老夫婦ともそこで知り合いになりました。彼らは珍品を多数所有していますが、それでも時々オークションで僕に負けます。ここに参加していない米国にも多くの金持ちのフィラテリストが存在します。米国のファーストシリーズ2種のみで8フレームの作品を作った、ファンド会社の創業者もいます。

このようにフィラテリーの世界には、お金に余裕が有る人がたくさんいます。その数は他の趣味に比べて多いのではないかと思います。

しかしながら、これらの金持ちの人々が、なんでも買えて、一度買ったものを手放さずに欲しいものが買えているかというと必ずしもそうではない事実に気付かされます。彼らの大半は国際競争展にも参加しています。競争展はフィラテリーの楽しみのごく一部分ではありますが、唯一の白黒の優劣をつける場であり、「競争展にださないけれども私は一番だ」等という主張をすることは、小学生から大人まで誰でも自由ではあるものの、普遍的な共感を得ることは不可能だからです。まぁ切手の世界で一番だということ自体にさほど意味があるとも思えないので、そう言える場が競争展だけであっても十分だと私は考えます。そして彼らもまた競争展で必ずグランプリが取れているわけではなく、そこに国際競争展が金だけではなんともならないという面白さがあります。(彼らが何に対してもいくらでも出すような間抜けではないということもあります)

このような事実を知り日本に帰ってきた時に「私はお金に余裕があり、なんでも買えるし、一度買ったものを手放さずになんでも欲しいものが買えるんです」とか「欲しいものはオークションでノンリミットで買うお金があります」といってしまうイタイ人に出会うと、日本が改めて島国根性の芽生えやすい国なのだなと日本海の地図が頭に浮かぶようになりました、2年ほど前から。

ではなぜ「お金に困っていないからコレクションを処分しない」発言を小物たちがしてしまうかについて考えてきたところ、これは整理できない自分を正当化させるための言い訳であり、実は処分しない要因は売る能力の欠如によるものであると気付きました。彼らは仮にお金に困っていたとしても、その能力の欠如のため、うまく売ることはできないでしょう。

お金の有無と売る能力の有無は別次元の話で、少なくとも現時点で私は自分は売る能力に欠けると思っていますので、JAPEXも終わったところで、改めてこの能力を磨かねば、と思い始めた次第です。IT出身ですので、やはり基本はネットになるんでしょうかね。なんかこの冬にプログラムを書きたくなってきました。




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[ 2016年11月08日 10:00 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(4)
必要なところに
「売る能力」、私も欲しいです。売ったお金を他に回せるのももちろんですが、本当に必要とする方のところに行ったほうがマテリアルも幸せですよね。
[ 2016/11/11 11:33 ] [ 編集 ]
山崎さん、コメントありがとうございます。
そうなんです。この観点はすごく大事なんです。
人間、100年以上生きるのは一部の例外のぞき困難ですが、郵趣マテリアルはそれ以上永らえます。ということは、どんな金持ちでも、文化遺産である郵趣マテリアルを一時期的に所有しているに過ぎないという考えを私はしています。
ですから、その文化遺産を有意義に活用しないと本当にもったいないことですよね。
[ 2016/11/11 11:58 ] [ 編集 ]
感想
切手市場をやってて感じるのはコレクター発で売る能力を持ち合わせている方は本当に少ない、事業として或いは老後の社会貢献として売る用の切手とそうでない切手の線引き激しく柔軟に1つのテーマを終えてリリースして別のテーマの資金に充ててみようかと優雅に捉えられる方はなかなかいらっしゃらない感じがあります。競争切手展という舞台とは別にマネーという評価も一度自分が手にしたマテリアルを愛でる行動だと思います。大切な何かを感じて手にする瞬間を自分が与えられている実感を得られるショップさんがもっと育って下されば僕の理想とする切手市場の存在意義になってくれると思っています!
[ 2016/11/15 20:53 ] [ 編集 ]
慎之介さんコメントありがとうございます。
慎之介さんコメントありがとうございます。
このテーマは今後も書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
折角あるきっていちばのインフラをもっと活用したいですね。
[ 2016/11/16 07:27 ] [ 編集 ]
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