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Stampedia founder's blog

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地方郵趣雑誌

2017年12月22日13時25分50秒12月下旬になり、ほぼ同時に2冊の郵趣雑誌が届きました。一冊は名前を伏せますが、もう一冊は「IZUMI」です。

両方とも地域郵趣雑誌に分類される雑誌です。まず前者を読んでみたのですが、その読後感はどんよりした気分でした。理事長による新年の挨拶から始まるのですが、高齢化や例会・会自体の運営の厳しさが切々と述べられた上で、改善の打つ手が具体的にないことがあげられており、正直な心境を吐露すると、購読会員として代金を支払っているにも関わらず、有料で暗澹たる気分にさせられるのはたまったものではないな、と感じました。

次に「IZUMI」を見ました。カラー32ページだての第370号には、会員名簿がついています。その数116人。これにはマイスタンペディアでダウンロード権を購入している98人は含みませんから、実質的な有料購読者数は214人に上ることがわかります。

機関紙「IZUMI」の再創刊は2013年12月15日。実はフィラテリストマガジンと同日です。
地域郵趣会の発行する雑誌でありながら、この四年間で雑誌の訴求力を0人から200人を超えるところまで伸ばした事実を見ると、先ほどの雑誌の巻頭言にあった地域郵趣会が立ち行かなくなる様が、東京都とはいえ都心から一時間近い練馬区の奥地(失礼、176,178の地域から見るとそう見えるのだ!)では全く当たらないことから、どちらが正しいのだろう?と思わせられます。

私はフィラテリーの例会や雑誌のうちで、ダメになるものには、ダメになるだけの理由があると考えています。そして、IZUMIがうまく行くのは、第一には編集者である山田克興さんが当たり前のことを当たりまえにやっているその遂行力だと思います。面白くない雑誌の典型は、記事の大半が発行者の記事で、投稿者が少ないことです。32ページだての、IZUMI370号を数えて見たところ、山田克興さんの署名記事はわずか1ページ。山田さんご自身はいくらでも書ける引き出しをお持ちの方ですが、これは如何に投稿が多く、編集者に徹していかということだと思います。

実際読んでみると面白いです。上遠野さんの丸一印の局名部分を使用した書留票の記事と篠田さんの事故証示印の記事は大変勉強になりました。小代式を集めたのは意味がないのでは、と思っていましたが、センサスに使えるし、実はいいのではと思いました。このあたりの企画力と突破力こそが編集者の腕の見せ所で、山田さんならではだと思います。

私の話になりますが、私は2011年以来、Stampedia Philatelic Journal を発行してきており、10月のブラジリアでの国際展では金賞をいただきましたが、評価ポイントとして、記事の水準を一定以上に保ちながらも、一部の執筆者に固定されない、広い範囲の執筆者(日本だけでなく)が登場していることをあげていただきました。「IZUMI」も同様だと思った次第です。

さて、IZUMIが伸びた第二のポイントは、同会のフラットな姿勢と、それを維持する努力をしている現会長の近辻さんや幹部の皆さんのおかげだと私は考えています。いくら編集者が優秀でも、その上に優秀でない会長が立つと、編集者の作業に無意味な枠をはめがちです。山田さんと近辻さんの信頼関係は、私のような新参者が知る以上の長いものがあるからだとは思いますが、山田さんがそのようなストレスを感じているとは全く思えず、それが、「IZUMI」が生き生きとした紙面を会員に提供できている理由なのだろうな、と思います。

近辻会長は平素から、例会と会報が同研究会の両輪であり、これに切手展を加えたい旨を話していらっしゃいます。郵趣界で言う所の若手が最近、多数、いずみ切手研究会に入会しているのは、よく知られているところですが、フラットな運営、新入会者を大事にする姿勢が、全てがうまくいく決定打だということが、いずみ切手研究会の運営を見ていると痛切に感じます。

私はアルプスヨーロッパ切手研究会を主催していますが、同会を外国切手のいずみ切手研究会のようにしたいなぁ、といつも思っており、少しでも良いところがあれば、近辻さんや渡会さん、山田さんの活動から盗みたいと思う次第です。

さて、IZUMIを最後まで読みましたが、別の雑誌では面積の大半を閉めていた悲観的な文章が一行もないことに気づきました。「日本記念切手の発行が多いから子供が切手を集めない」等といった責任転嫁の記事もありません。(ちなみにそういう記事を書いている雑誌はかなりの割合で廃刊を免れないというのが私の感覚です)そう。そんなくだらない迷言で紙面を埋めるほど、編集者は暇ではないのです。限られた紙面に、集まった投稿を効果的に掲載したい、という編集者の気概が伝わってきます。

日本という国は、楽観的な発言をするよりも悲観的な発言をする方が賢いと思われる雰囲気があるため、脳みその使用が不足している時の発言としては、安易に悲観的な発言をすることが、私も以前はありましたが、経営者になって以降は、そのようなステレオタイプの発言は、従業員や顧客のモチベーションを下げこそすれども経営課題の解決になんら繋がらないことを肌身で感じるようになりました。全く同様の姿勢のIZUMIの紙面は実に読んでいて楽しいです。

私は、いずみ切手研究会の一会員でしかありませんが、機関紙「IZUMI」、例会、そして切手展と、全てを盛り上げるお手伝いが少しでもできたらいいな、と改めて感じた次第です。


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[ 2017年12月22日 12:41 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(0)
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