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ダブルジュネーブ初期?

20180220_1.jpg私のスイスクラシックで、チューリッヒやバーゼルに比べて格段に弱いと言われていたジュネーブですが、韓国世界展以来の4年間でそれなりに補強し、Wrong Cut二点や重量便、過渡期のカバー、珍しい消印など、それなりにそろってきました。

加えてオンピースでも良いので初期の使用例を入手するように心がけています。初期に該当するか否かについては、Schäferの書籍にまとめられているので、実は日本切手よりも簡単明瞭です。そんな中ある日ドイツのローカルオークションに出ていたのが、このきったないオンピース。カットインもしていて、普通なら手を出さないマテリアルです。

記述は下記の通り。
5 C. schwarz auf gelbgrün, linke Hälfte der "DOPPELGENF", farbfrisch, oben berührt, links teilweise Lupenrand mit besonders schön zentrisch aufgesetzter roter Genfer Rosette auf Briefstück mit beigesetztem K2 "GENEVE 1.NOV.58.". Eine frühe Verwendung dieser Ausgabe! Fotoattest Alain von der Weid/SBPV. SBK 12000,- Sfr.
ダブルジュネーブ左側5c 緑紙に黒で印刷・・・ふむふむと読んでいって、最後の部分で目が点になりました。1858.11.1のジュネーブ印。

この切手は、1843年9月30日発行で、1849年には統一郵政の切手が登場しますから、仮に1858年の使用例などがあれば、大変なことで、少なくともこれまでには知られていませんから新発見ですが、私はディスクライバーの読み間違いもしくは誤植を疑いました。なぜなら、消印が1843年当時に使用されていたものだったからです。案の定、年号の下2桁は58ではなく、43でした。カントン収集家ならわかるのですが、ジュネーブの4の数字は4に見えづらいので、その点もポイントです。

そもそもダブルジュネーブの初年度使用例は、カバーの状態では9通しか発見されていませんし、その大半が11月、12月使用例で、10月は確か1通だったはずというデータが頭の中にあったので、このオンピースは暫定二位という古い使用例になります。

実はペア(市外便)よりも単片(市内便)の方が珍しいので、もう少し大きなオンピースで宛先まで読めればさらに珍しさを訴求できますが、さすがに、これだけでは2枚貼りの部分である可能性を否定できません。とはいえ知識のある収集家にとっては説明のしどころ満点のマテリアルですし、熟練のエグジビターにとっては、いかに魅力的なピースであると審査員に思わせるかという点も楽しみな使用例です。

スイスクラシックの入手先の大半は、スイス国内のディーラー及びオークションハウスになりますが、丹念に米国やドイツなど外国のオークションハウスを当たっていると、時々こうしたラッキーに出会います。スイスカントンの大物コレクターのハッカメイさんやゴゲールさんは、このような地道なネット活動をやるはずもないので、このあたりで頑張ることは差別化の一つです。まぁ気長にやります。





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[ 2018年02月20日 14:34 ] カテゴリ:スイス | TB(0) | CM(0)
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