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国際展文献部門の評価

China 2019 ダメ
NZ 2020 微妙
LONDON 2020 オススメ


大沼幸雄さんに勧められて入会して数年経つAIJP(国際郵趣ジャーナリスト協会)の機関誌「The Philatelic Jounralist」の158号が送られてきました。主幹のWolfgang Maassen, RDPは郵趣文献の世界では古今問わず最も重要な人物の一人で、国際展文献部門のことも良く記事にしています。その主張には私だけでなく多くのトップフィラテリストも耳を傾けているのではないかと思います。

もっとも彼が最近よく批判的な記事を書いているのは、審査結果ではなく、国際展の実行委員会に対しての事であることが多いようです。実際、彼自身は審査員資格を持っているわけではなく、(少なくとも最近は)審査の領域に踏み込んだ話は見たことがありません。特に彼が主張しているのは、国際展で文献2冊も提出させるのは何故だ?一部でいいじゃないか、また審査が終わったら返却しろよ、出品料金に見合った展示方法を考えろ、と言った話で、何号か前から目にしてきました。

僕も文献部門の出品者として、(正直言って出品数も少なく審査員の人数も1名で足りる)国内競争展であれば、文献2部出させる意味ないよな、と思っていました。国際展ともなると、複数の審査員が同時に見ることができる点はメリットかな、と思いますが、それと会期終了後に返却できないのはリンクする話ではないので、Massenの話にも利はあるなと思いつつ、まぁ機関誌に書いたところで、それで終わりだよな、と思っていました。

ところが、機関誌に掲載された記事 AIJP " Control Lights" for International Exhibitions with Literature Class を読むと、どうやらMassenの思い通りに事態は推移しているようです。つまり、NZ 2020, LONDON 2020では文献部門の提出数は一部で良くなったのです。実際に、LONDON 2020のIREXNZ 2020のIREXを確認しましたが、確かにその通りでした。one copy must be sent to the Organising Committee

スタンペディア として2011年から国際展文献部門に出品を続けてきていますが、2冊納めなくては良いなどという変化は初めてで、かつMassenが国際展文献部門の批判記事を書いてすぐにこのような変化が起きたので、正直大変驚いています。

NZ 2020はアジア展なのでいいのですが、LONDON 2020は、スタンペディア としてもPhilatelic Journalを出品する重要な世界展と捉えていますが、それは他の多くの出版人も同様でしょうから、文献審査にあたり、本当に一冊しかなくて文献部門の審査員は円滑に審査ができるんだろうか?と少々余計な心配もしてしまいます。

この数量の流れが恒久的なものになるのか、それとも揺り戻しが来るのかは分かりませんが、Massenの意見の源は別に1冊か2冊かという瑣末な点ではなく、郵趣文献の地位向上にあるので、納品が1冊だろうが2冊だろうが、『会期後の返却の権利の担保を今後は訴求していく』とのことと読み取れました。

商業的に大量生産される「郵趣文献」が多い一方で、少量生産で切手の現物そのものを貼り付けるような郵趣文献も存在するわけですから、「郵趣作品」同様に「郵趣文献」もきちんと取り扱うべきではないかという提言を行うのは、確かに国際郵趣ジャーナリスト協会の機関誌としては正しい主張ではないかと思います。根本的なところで言えば「郵趣文献」をきちんと取り扱え、ということを特に実行委員会レベルに対して警告しているのでしょう。フィラテリストの大半にとっては関心の薄い話かもしれませんが、日本で紹介する役割は当社にあるかなぁと思いましたので、ご紹介させていただきました。


(おまけ)
冒頭の3つの展覧会に対する評価は、三色信号機の色で至近の3展覧会の文献部門IREXを評価したものになります。評価を箇条書きするとこんな感じです。

China 2019「赤信号」
・文献部門出品料 $70は高すぎる。ぼってる。
・2部提出させるようじゃダメだ
・会期後に返却してくれない

NZ 2020「黄信号」
・文献部門出品料 $55はまだ高い
・1部提出で良いのは評価する
・会期後に返却してくれない
・電子文献部門があるのは興味深いけど、アジアにルールあんのか?(ちなみにFIPには規則なし)
・文献のリーディングルームの設置などについて記載が全くない

LONDON 2020「青信号」
・文献部門出品料 £25は評価する
・1部提出で良いのは評価する
・電子文献部門があるのは興味深い(FEPAルールをおそらく適用)
・文献のリーディングルームの設置に言及されている点も評価する
・それなのに、会期後に返却してくれない
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[ 2019年04月08日 19:34 ] カテゴリ:未分類 | TB(0) | CM(0)
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